今回は、圧縮機・塗装機器大手「アネスト岩田(6381)」の2027年3月期 第1四半期決算について、継続チェックの観点から確認していきます。
所長ダル








① 会社概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | アネスト岩田株式会社(ANEST IWATA Corporation) |
| 証券コード | 6381(東証プライム・機械) |
| 創業 | 1926年(旧社名:岩田製作所)/当期が創業100周年 |
| 代表者 | 代表取締役 社長執行役員CEO 三好 栄祐 |
| 主な事業 | エアエナジー事業(圧縮機・真空機器)、コーティング事業(塗装機器・塗装設備)、その他 |
| 時価総額 | 816億円(’26/8/14時点、みんかぶ様・IRBANK様) |
| 発行済株式数 | 41,745,505株(自己株式2,553,955株を含む) |
| 決算期 | 3月期(第1四半期=4〜6月) |
| 現在株価 | 1,955円(’26/8/14終値、みんかぶ様・かぶたん様) |
出典:決算短信、決算説明資料、中期経営計画・マスタープラン資料、みんかぶ様、IRBANK様、かぶたん様
なお、当第1四半期より株式会社SANWA(圧縮機製造・販売)を100%子会社化し、連結範囲に加えています。また同時に、報告セグメントを従来の「日本/欧州/米州/中国/その他」から「日本・アジア/欧州・豪・アフリカ/米州・インド/中国・アセアン」の4区分へ変更しています。






② 主要財務指標
当第1四半期実績(’26年4月1日〜6月30日/連結累計)
| 項目 | 前1Q(’26年3月期1Q) | 当1Q(’27年3月期1Q) | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 12,088 | 13,700 | +13.3% |
| 営業利益 | 929 | 1,234 | +32.8% |
| 営業利益率 | 7.7% | 9.0% | +1.3pt |
| 経常利益 | 1,315 | 1,763 | +34.1% |
| 親会社株主帰属四半期純利益 | 895 | 1,137 | +27.0% |
| 1株当たり四半期純利益 | 22.77円 | 28.92円 | +27.0% |
| 自己資本比率 | - | 66.6%(前期末68.0%) | ▲1.4pt |
| 総資産 | 74,641(前期末) | 75,181 | +0.7% |
| 自己資本 | 50,745(前期末) | 50,103 | ▲1.3% |
通期予想(2026年8月10日 上方修正後)
| 項目 | 期初予想 | 修正後 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 60,000 | 60,700 | +8.6% |
| 営業利益 | 5,200 | 5,400 | ▲2.9% |
| 経常利益 | 6,460 | 6,460(据置) | ▲16.3% |
| 純利益 | 3,950 | 3,950(据置) | ▲26.3% |
| EPS | - | 100.45円 | - |
株価・配当指標(’26年8月14日時点)
| 項目 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 株価 | 1,955円(前日比+29円、+1.51%/年初来高値) | みんかぶ様・かぶたん様 |
| PER(実績) | 14.31〜14.37倍 | IRBANK様・みんかぶ様 |
| PER(予想) | 19.2〜19.4倍 | かぶたん様・IRBANK様 |
| PBR | 1.52〜1.60倍 | 各社 |
| BPS | 1,278.39円(前回1,288.42円) | IRBANK様 |
| ROE(実績) | 12.09% | IRBANK様 |
| ROE(予想) | 7.88% | IRBANK様 |
| 年間配当予想 | 93.00円(うち創業100周年記念配当5円) | 短信1P |
| 内訳 | 中間43円(記念2円)/期末50円(記念3円) | 短信1P |
| 普通配当ベース | 88円(前期87円=累進下限、+1円) | 短信1P |
| 配当利回り | 4.75〜4.76%(普通配当ベースでは4.50%) | みんかぶ様・かぶたん様 |
| 配当性向(通期予想) | 92.6%(93円÷100.45円) | 当方試算 |
| みんかぶ様目標株価 | 1,439円(株価診断:割高、個人予想:売り) | みんかぶ様 |
| 信用倍率 | 1.71倍(8/07時点、売残29.9千株・買残51.1千株) | かぶたん様 |
※普通配当と記念配当の区分は決算短信1P注記に明記されています。









③ 継続チェックメモ項目評価
毎回チェックする基本項目
| チェック項目 | 判定基準 | 今回実績 | 評価 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 通期目標600億への進捗 | 137.00億/修正後607億に対し22.6% | ◎ |
| 営業利益 | 通期52.0億を下回らないか | 12.34億/修正後54.0億へ上方修正 | ◎ |
| 営業利益率 | 8.7%を下回らないか | 9.0%(+1.3pt) | ○ |
| ROE | 8.0%を下回らないか | 予想7.88%(IRBANK様)/1Q年換算9.1% | △ |
| EPS | 100.29円への進捗 | 28.92円(通期100.45円に対し28.8%) | ○ |
| 営業CF | 配当総額(約34億円)を上回るか | 1Q四半期CF計算書は未作成 | -(構造的) |
| 年間配当予想 | 普通配当88円が下限87円を割らないか | 93円据置・普通88円維持 | ○ |
売上高は全事業・全製品カテゴリで増収となりました。前期1Qは通期の21.6%でしたが、今回は22.6%と進捗が改善しています。1Qは季節的に低い四半期であることを踏まえると、順調な立ち上がりと考えられます。
営業利益は前年同期比+32.8%となりました。要因はオイルフリー圧縮機など高採算品のミックス改善、エリア統括制導入による販管費コントロール(販管費率40.4%→38.7%)です。会社は上期・通期の営業利益予想を上方修正しました。
ROEについては、純利益予想3,950百万円が据え置かれたため、通期予想ROEは7.88%(IRBANK様)と中計目標8.0%をわずかに下回ります。前期に計上された国内営業拠点売却益の剥落と、持分法投資利益の減少が織り込まれているためと考えられます。1Q単独を年換算すれば9.1%相当ですが、会社予想ベースでは基準未達のため△としました。
営業CFについては、アネスト岩田は1Qに四半期連結キャッシュ・フロー計算書を作成しない方針です。これは今回たまたま未確認なのではなく、会社の開示方針そのものに起因するため「構造的-」に該当し、中間期(2Q)での確認に持ち越しとなります。参考として、1Qの減価償却費568百万円・のれん償却49百万円は開示されています。












売上高・営業利益はいずれも◎評価で、上期・通期の営業利益予想は上方修正されました。一方でROEは純利益予想の据え置きにより中計目標8.0%をわずかに下回っており、営業CFは会社の開示方針上、1Q時点では構造的に確認不能です。
注意点①:記念配当の扱いと「実質的な増配余地」
| チェック項目 | 結果 | 評価 |
|---|---|---|
| 2028年3月期の配当方針に減配・現状維持の言及がないか | 1Q時点では通常開示なし | -(構造的) |
| DOE7.0〜7.5%方針に変更・修正の言及はないか | 変更なし(短信4P「配当予想は変更ありません」) | ○ |
| 88円を維持できる利益水準にあるか | 純利益予想3,950百万円据置、配当性向92.6% | △ |
| 2Q累計純利益進捗率は順調か(目安50%前後) | 上期予想2,300百万円に対し1Q実績49.4% | ○ |
配当方針そのものは揺らいでいません。DOE7.0〜7.5%は中計資料でも改めて明記されており、今回の短信でも配当予想の修正はありませんでした。
一方で、配当性向92.6%という水準は正直に受け止める必要があります。前期は87円÷136.04円=64.0%でしたので、1年で約29ポイントの上昇です。DOE(株主資本配当率)方式を採用しているため、利益が減っても自己資本ベースで配当額が決まる構造上、必然的に起きる現象と考えられます。会社は2027年3月期は100周年関連の一過性コストで営業利益が一時的に押し下げられることを織り込んだうえで、2028年3月期にEPS132円へ回復する計画を示しています。この計画通りであれば配当性向は約67%へ正常化する見込みです。
ただし、EPS132円という2028年3月期目標に対し今期の会社予想は100.45円です。2年で+31%のEPS回復を要する計画であり、ここが崩れた場合に普通配当88円をどう支えるかは引き続きの論点と考えられます。






配当方針(DOE7.0〜7.5%)自体に変更はなく、2Q累計純利益の進捗も概ね順調です。ただし配当性向は前期64.0%から92.6%へ大きく上昇しており、記念配当剥落後の実質増配余地は薄いと考えられます。
注意点②:本業の稼ぐ力(営業利益・営業CFの減少トレンド)
| チェック項目 | 結果 | 評価 |
|---|---|---|
| 営業CFは配当総額(約37億円)を上回っているか | 1Q四半期CF未作成 | -(構造的) |
| 営業利益率は8.7%以上を確保しているか | 9.0% | ○ |
| 中国事業の売上は前年比プラスに転換しているか | 真空機器◎/圧縮機●(▲3〜10%) | △ |
| 米州のスプレーガン・エアーブラシ販売は回復基調か | 米州の塗装機器は▼(マイナス) | × |
| 販管費率の伸びが落ち着いているか | 38.7%(前年同期比▲1.7pt) | ○ |
前回A-評価の根拠だった「本業の稼ぐ力の減少トレンド」については、1Q時点では明確に反転したと言えます。営業利益率9.0%は通期目標8.7%を上回り、販管費率も1.7pt改善しました。人件費が+248百万円、M&A関連の支払手数料が+150百万円と増えているにもかかわらず、増収効果でこれを吸収しています。
一方、エリア別には明暗が分かれています。中国・アセアンセグメントの売上は+4.2%、セグメント利益は+56.3%と数字上は改善していますが、中身を見ると圧縮機は減少しています。要因は国内景況悪化による販売停滞と、輸出の一部出荷遅延です。利益が伸びたのは高採算のスプレーガン販売増と直接販売比率上昇によるもので、主力の圧縮機が回復したわけではない点は注意が必要と考えられます。
前回メモで指摘した米州のスプレーガン販売は、回復していません。短信には「前連結会計年度後半から着手してきたスプレーガンの販売体制見直しに伴う効果が十分に発揮できず、売上は減少」と明記されています。米州・インドセグメント全体は+16.4%と好調ですが、これはオイルフリー圧縮機とインドの塗装機器が牽引したもので、米州のコーティング事業は2期連続の弱さです。前回メモのウォッチポイント「中国・米州が2期連続で前年比マイナスとなった場合、エリア戦略の見直しが必要」に照らすと、米州のスプレーガンは要注意段階に入ったと考えられます。









営業利益・営業利益率・販管費率はいずれも改善方向にあり、前回懸念していた「本業の稼ぐ力の減少トレンド」は反転したと考えられます。ただし米州のスプレーガン販売は2期連続で回復しておらず、中国も主力の圧縮機は減少が続いています。地域別の中身には注意が必要と考えられます。
注意点③:M&A・新規事業の進捗(SANWA買収・A.I.R.)
| チェック項目 | 結果 | 評価 |
|---|---|---|
| SANWA社の取得価格・発生のれんの開示はあったか | 取得原価1,228百万円、のれん543百万円(10年均等償却) | ○ |
| SANWA社の業績は「軽微」想定通りか | 1QはBSのみ連結、PLは未反映 | -(構造的) |
| 新規事業(その他)の営業損失は縮小傾向か | ▲82百万円→▲51百万円へ縮小 | ◎ |
| A.I.R.のB to Cカーブアウト後の進捗に言及があるか | 「モビリティアフターサービス事業は着実に成果」との定性記述のみ | △ |
| 追加M&A検討・タッピング状況の開示があるか | 「M&Aに伴う新技術(高圧・ガス圧縮)獲得」「さらなるM&Aによる技術獲得」 | ○ |
SANWA買収は、当初の「軽微」想定通りの規模で着地しました。取得原価1,228百万円、のれん543百万円(償却期間10年、年間約54百万円)で、前回メモの見直しシグナル「のれん減損10億円超」からは十分距離があります。企業結合日が2026年6月30日(=1Q末日)のため、1Qは貸借対照表のみ連結され、損益への寄与は2Q以降となります。
戦略的な位置づけとしては、ガスコンプレッサ市場約8,365億円への足掛かりという説明がなされています。コンプレッサ市場全体は約1兆9,910億円で、うち現在の主戦場であるエアコンプレッサ市場が約1兆1,545億円、まだ手をつけていないガスコンプレッサ市場が約8,365億円です。SANWAが持つ高圧化技術は、水素・CO2・窒素といったガス圧縮領域への参入切符という位置づけです。ただし中計のロードマップでは、ガス圧縮機・真空新市場の攻略は第二次中期経営計画(2029年3月期〜)以降のテーマとされており、今回の買収は10年計画の第一歩で、来期すぐに数字を押し上げる話ではないと考えられます。
新規事業(その他セグメント)の営業損失は▲82百万円から▲51百万円へ縮小しました。通期予想も▲291百万円(前期実績)から▲180百万円へ改善する計画で、赤字縮小トレンドは確認できます。












SANWA買収は想定通りの規模で着地し、のれんリスクも現時点では限定的です。新規事業の赤字縮小トレンドも確認できます。ガスコンプレッサ市場への足掛かりという戦略的な意味はありますが、業績への本格寄与は2Q以降、かつ中長期的なテーマと考えられます。
今回新たに把握した懸念事項:海外子会社の不正事案
決算短信に、在外子会社における不正事案に関連する貸倒引当金繰入額132百万円が特別損失として計上されています。金額規模は純利益1,137百万円に対し約12%相当で、直ちに投資判断を左右する水準ではないと考えられます。
ただし、子会社名・事案の詳細が開示されていないこと、2026年4月からコーポレートガバナンス部を新設し海外子会社を含むグループガバナンス強化を進めている最中の発生であることを踏まえると、追加損失の有無を次回以降ウォッチする必要があると考えられます。






引き続き良好なら安心できる項目
| 項目 | 現状 | 維持ラインの目安 | 評価 |
|---|---|---|---|
| 自己資本比率 | 66.6% | 55%以上 | ○ |
| D/Eレシオ(実質無借金) | 短期借入金1,083百万円/現預金167億円 | 大型M&Aによる急増がないか | ○ |
| BPS | 1,278.39円(前回1,288.42円) | 大幅減少がないか | ○ |
| 配当方針(DOE) | 7.0〜7.5%継続 | 変更・撤回の言及がないか | ○ |
| 自社株買い | 自己株式簿価+326百万円(進捗約22%) | 15億円計画通りか | ○ |
自己資本比率の1.4pt低下は、期末配当1,821百万円の支払いとSANWA子会社化に伴う固定資産増加によるもので、財務悪化ではなく想定内の変動と考えられます。66.6%は維持ライン55%を大きく上回っています。
自己株式は期末2,359,253株→2,553,955株へ194,702株増加しました。同期間にBBT信託保有分が13,200株減少しているため、実質的な市場買付は約20.8万株、簿価ベースで約326百万円と推定されます。15億円計画に対し約22%の進捗で、通期での計画達成は現実的な水準と考えられます。
信用需給ウォッチ
| 日付 | 売り残(千株) | 買い残(千株) | 信用倍率 |
|---|---|---|---|
| 07/10 | 13.9 | 112.2 | 8.07 |
| 07/17 | 14.2 | 133.5 | 9.40 |
| 07/24 | 15.9 | 116.7 | 7.34 |
| 07/31 | 15.2 | 96.8 | 6.37 |
| 08/07 | 29.9 | 51.1 | 1.71 |
7月下旬から8月上旬にかけて買い残が133.5千株から51.1千株へ約6割減少し、売り残は倍増しました。買い残51.1千株は発行済株式数41,745千株の約0.12%で、直近出来高86,400株と比べても軽い水準です。上値のしこりがほぼ解消された状態で決算を迎えたことになり、決算後の急騰を説明する一因と考えられます。ただし8/07以降のデータは未確認のため、決算後の買い残再増加については次回確認事項となります。









④ 配当継続性スコア(5項目評価)
| 評価項目 | 評価 | 根拠 |
|---|---|---|
| 配当の中身 | △ | 93円中5円が創業100周年記念配当(非継続)。普通配当88円は累進下限87円を1円上回るのみ |
| 本業の稼ぐ力 | ◎ | 営業利益+32.8%、利益率9.0%(+1.3pt)、全事業増収、上期・通期を上方修正 |
| 財務の健全性 | ○ | 自己資本比率66.6%(維持ライン55%超)、実質無借金継続 |
| 配当の原資 | △ | 営業CFは構造的に1Q非開示。通期予想配当性向92.6%(前期64.0%)は実体的な懸念 |
| 経営方針の透明性 | ○ | DOE7.0〜7.5%継続明記、上方修正要因・SANWA取得価格・不正事案まで開示。ただし不正事案の詳細は限定的 |
A-(前回A-から据え置き)
△が2項目(配当の中身・配当の原資)あるため、ルール上A以上は付けられず、上限はA-となります。
前回A-評価の主因だった「本業の稼ぐ力の減少トレンド」は、1Q時点で営業利益+32.8%・利益率+1.3ptと明確に反転し、会社も上方修正に踏み切りました。財務健全性も維持ライン比で大きな余裕があり、B+へ引き下げる材料は見当たりません。したがって、A-据え置きと判定します。
「-(確認不能)」の取り扱いについて:配当の原資項目に含まれる営業CFと配当総額の比較は、会社が1Qに四半期連結キャッシュ・フロー計算書を作成しない開示方針であるため構造的に確認不能です。これは減点根拠としては用いていません。同項目を△としたのは、営業CFとは別に確認可能な配当性向92.6%という実体を伴う懸念によるものです。前期実績(営業CF81.05億円 vs 配当総額約34億円=2.4倍)を踏まえればキャッシュ面の支払能力に現時点の懸念はないと考えられますが、当期の実数は2Q(2026年11月頃)まで未検証の暫定判定です。
クリックして評価ランクの説明を見る
S:非常に優れている/A:優れている/A-:Aの要件を満たすがBに近い注意点がある/B+:Bの要件を満たしAに近い水準にある/B:良好/B-:Bの要件を満たすがCに近い注意点がある/C+:Cの要件を満たしBに近い水準にある/C:やや懸念がある/C-:Cの要件を満たすがDに近い注意点がある/D:懸念が大きい/E:重大な懸念がある
※評価体系をS/A/A-/B+/B/B-/C+/C/C-/D/Eの11段階に変更しました。旧5段階(S/A/B/C/D)のA・B・C・Dの間にそれぞれ「+(プラス)-(マイナス)」ランクを新設しています。これは、同一ランク内でも「条件が揃えば上のランクに相当する」銘柄と「下のランクに近い懸念がある」銘柄を区別するためです。たとえばB-は「Bの要件は満たすが、Cに近い注意点を抱えている」状態を示します。
⑤ 適正株価試算(普通配当逆算法)
前提:現在株価1,955円(’26/8/14終値)、予想配当93円(普通配当88円+記念配当5円)、現在利回り4.76%(普通配当ベースでは4.50%)、予想EPS100.45円。
シナリオ別試算
| シナリオ | 想定配当額 | 想定利回り | 適正株価(計算式) | 適正株価 | 現株価比 |
|---|---|---|---|---|---|
| 強気 | 96円(2028年3月期EPS132円目標達成・DOE上限7.5%適用) | 4.2% | 96÷0.042 | 約2,286円 | +16.9% |
| 中立 | 93円(会社予想配当そのまま・記念5円込み) | 4.5% | 93÷0.045 | 約2,067円 | +5.7% |
| 保守的 | 88円(記念配当剥落・普通配当据え置き) | 4.5% | 88÷0.045 | 約1,956円 | +0.1% |
| 弱気 | 81円(下記条件成立時) | 5.0% | 81÷0.05 | 約1,620円 | ▲17.1% |
弱気シナリオ:「方針を曲げざるを得ない前提条件」
DOE方式は自己資本が分母のため、減益だけでは減配になりません。方針が曲がるのは以下が重なった場合と考えられます。
- 自己資本の毀損:大型M&Aの減損(中計M&A投資枠150億円以上)や為替換算調整勘定の逆流でBPSが1,278円→1,150円程度(▲10%)へ低下し、DOE下限7.0%適用で80.5円→81円
- 利益の下支え喪失:EPSが80円台へ低下し配当性向100%超が視野に入り、累進増配の維持自体が困難化
- 市場が減配リスクを織り込み、要求利回りが5.0%へ上昇
なお中計資料には「DOEおよび下限は記念配当などの特殊要因を除いて設定」とあり、記念配当剥落そのものは減配とは扱われない設計です。
BPS×適正PBR倍率(2点セット確認)
BPS:1,278.39円(IRBANK様)
| PBR倍率 | 適正株価(計算式) | 位置づけ |
|---|---|---|
| 1.13倍 | 1,278.39×1.13 = 1,445円 | みんかぶ様目標株価1,439円に相当 |
| 1.2倍 | 1,278.39×1.20 = 1,534円 | 過去レンジ中位・弱気シナリオ近辺 |
| 1.5倍 | 1,278.39×1.50 = 1,918円 | 現在の実勢水準(1.52〜1.60倍) |
| 1.6倍 | 1,278.39×1.60 = 2,045円 | 中立シナリオ(2,067円)とほぼ一致 |
| 1.8倍 | 1,278.39×1.80 = 2,301円 | 強気シナリオ相当(過去上限1.95倍手前) |
配当逆算法の中立シナリオ2,067円はPBR約1.62倍相当で、現在のPBR1.52〜1.60倍と整合的です。2つの手法が概ね同じ水準を指しており、試算の妥当性を裏付けるものと考えられます。また保守的シナリオ1,956円が現在株価とほぼ同値であることから、現株価は「記念配当剥落後も普通配当88円が維持される」ことを織り込んだ水準と読めます。















全シナリオが崩れる条件
- DOE7.0〜7.5%の還元方針の撤回・大幅下方修正
- 大型M&Aによるのれん減損10億円超の発生(中計M&A投資枠150億円以上、案件によっては借入活用も想定)
- 中東情勢の長期化による部材価格上昇の本格影響(現時点で業績見通しに織り込まれていない)
- 急激な円高進行(1円の円高で営業利益は米ドル10百万円、ユーロ10百万円、人民元30百万円ずつ減少)
- 中国の圧縮機事業がさらに悪化し、真空・塗装の伸びで吸収できなくなる
- 米州のスプレーガン販売体制見直しが3期連続で成果を出せず、コーティング事業の収益基盤が毀損
- 海外子会社の不正事案に関する追加損失の判明・拡大
- 自己資本比率が55%を下回る規模のM&Aや投資が実行された場合(現状66.6%、距離は大きい)
まとめ



























免責事項
本記事はAI(Claude/Anthropic社)を活用して作成したコンテンツです。情報の正確性・完全性を保証するものではなく、記載内容に誤りが含まれる可能性があります。
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本記事における業界慣行への言及は、一般的な注意喚起を目的としたものであり、特定の企業の商品・営業活動を批判するものではありません。
情報基準日:2026年8月14日
本記事に登場する「車野蔵人(くるまの くろうど)」は、AIが生成した架空のキャラクターです。実在する人物・アナリストとは一切関係ありません。
© 高配当株研究所 ※本記事はAIによる分析を含みます。投資推奨ではありません。





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