今回は、コンタクトセンター・BPO大手「ビーウィズ(9216)」の2027年5月期 第1四半期決算について、継続チェックの観点から確認していきます。
所長ダル








① 会社概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | ビーウィズ株式会社(Bewith, Inc.) |
| 証券コード | 9216(東証プライム) |
| 設立 | 2000年(説明資料p.17の沿革図。正確な設立日は有価証券報告書で要確認) |
| 主な事業 | コンタクトセンター・BPO(今期から「BPM事業」に改称)、自社開発クラウドPBX「Omnia LINK」の外販とマレーシアRadiant社を合わせた「Global AI・IT事業」。セグメントは単一(短信p.8) |
| 親会社 | パソナグループ(54.43%保有、有価証券報告書・大株主の状況 2026年5月31日現在) |
| 時価総額 | 約236億円(10/22終値1,642円×発行済14,378,200株、株探様) |
| 決算期 | 5月(配当は期末1回のみ) |
出典:決算短信、決算説明資料、有価証券報告書、株探様






② 主要財務指標
27年5月期 第1四半期実績と通期予想
| 指標 | 27/5期1Q実績 | 前年同期 | 27/5期 会社予想 | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 9,411百万円(+5.4%) | 8,930 | 38,300(+5.4%) | 短信p.1 |
| 営業利益 | 479百万円(+256.5%) | 134 | 1,600(+37.1%) | 短信p.1 |
| 親会社株主に帰属する純利益 | 299百万円(+207.1%) | 97 | 950(+64.0%) | 短信p.1 |
| EPS | 20.82円 | 6.90円 | 66.12円 | 短信p.1 |
| BPS | 約550円(自己資本7,909百万円÷期末株式数で試算) | 前期末 約605円 | ─ | 短信p.1、中計資料p.49 |
| ROE | ─(四半期のため省略) | 26/5期 6.6% | 11.0%(会社想定) | 中計資料p.49〜50 |
| 自己資本比率 | 55.3% | 前期末 52.7% | ─ | 短信p.1 |
| 配当金 | ─(期末のみ) | 26/5期 77円 | 77円(修正なし) | 短信p.1 |
| 配当性向 | ─ | 26/5期 約188% | 約116%(77÷66.12) | 短信p.1から試算 |
| 配当利回り | 4.69%(77円÷1,642円) | ─ | ─ | 株探様・みんかぶ様 |
通期の進捗率は営業利益で30.0%、上期計画に対しては64.8%です(説明資料p.4)。発行済株式数は14,368,800株から14,378,200株に増えました。新株予約権の行使と考えられます(短信p.2)。配当総額は約11.07億円で、わずかに増えています。
長期のEPSと配当の推移(IRBANK様)
| 期 | EPS | 配当 | 配当性向 | 営業CF |
|---|---|---|---|---|
| 22/5 | 136.4 | 47 | 約34% | 15.9億 |
| 23/5 | 122.1 | 49 | 約40% | 15.3億 |
| 24/5 | 131.1 | 53 | 約40% | 25.7億 |
| 25/5 | 32.1 | 77 | 約240% | 11.8億 |
| 26/5 | 40.9 | 77 | 約188% | 13.0億 |
| 27/5予 | 66.1 | 77 | 約116% | ─ |
出典:IRBANK様






③ 継続チェック項目の評価
| # | チェック項目 | 評価 | 解説 |
|---|---|---|---|
| 1 | 1Q(8/7支払)の配当約11億円による利益剰余金・現金の減り方は想定内か | ○ | 利益剰余金は6,497百万円から5,690百万円へ807百万円減りました(純利益299−配当1,106、短信p.3,5)。現金は6,492百万円から4,544百万円へ1,947百万円減っています。同社は「想定通り」と説明しています(説明資料p.5)。ただし、手元流動性の目安「月商1.5〜2か月」(中計資料p.51)に対して、現金は約1.42か月分(月商約31.9億円で試算)と、目安の下限をやや下回っています。季節的な底と考えられますが、注視が必要です |
| 2 | 1Q営業利益は目安の2.2〜3.0億円を確保できたか | ○ | 実績は4.79億円で、目安を大きく上回りました。ただし一時的な要因が含まれています。1つはBPM事業での金融・流通の繁忙の重なりで、同社は季節性とは異なる現象と説明しています(決算説明会Q&A、logmi Finance様)。もう1つはRadiant社の大型案件のイニシャル収益で、同社は一過性と回答しています |
| 3 | 営業CFは配当総額を上回るか(2Q累計で確認) | ─(構造的) | 短信では四半期CF計算書を作成していません(短信p.8)。一方、説明資料p.5には参考として1Q営業CF▲626百万円(前年同期▲302)が掲載されています。法人税・賞与・未払費用の支払いが1Qに集中するためと考えられます。判定は中間期に行います |
| 4 | 流通株式時価総額は株価1,600円ラインを守れているか | △ | 10/22終値は1,642円です。流通株式数約624万株(前回メモの数値)で試算すると約102.5億円で、基準の100億円に対する余裕は約2.5%しかありません。株探様のチャートでは、10月上旬に1,600円近辺まで下落しています(当方の試算による参考値) |
| 5 | Radiant社のれん(暫定684百万円)の償却ペース | ○ | のれんは684百万円から658百万円へ減り、1Qの償却額は34百万円でした(短信p.4,8)。年換算で約1.36億円となり、前回想定の約1.4億円と整合します。取得原価の配分(PPA)が確定したかどうかは記載がありません |
| 6 | アーンアウト(最大9.5百万MYR、約3.8億円)の動向 | ─(偶発的) | 今回の短信・説明資料に記載はありませんでした |
| 7 | Radiant社の初回連結寄与 | ○ | 売上寄与は+2.7億円、Global AI・IT事業全体の粗利寄与は+1.9億円でした。一方、M&A影響(販管費・のれん償却)は▲0.8億円です(説明資料p.7)。マレーシア子会社も計画を上回る水準とのことです(同p.4) |
| 8 | 監理銘柄(確認中)の指定解除IR | ○ | 2026年6月17日に適時開示があり、6月18日付で指定が解除されました(東証マーケットニュース 2026/06/17、同社適時開示)。2026年5月31日の基準日時点で、流通株式時価総額100億円の基準を満たしたことが確認されています。ただし2025年5月末時点では96.8億円で基準を下回っていた経緯があります(外部報道、不景気.com様、2026/5/29)。余裕の薄い構造そのものは解消していないため、項目4へ引き継ぎます |
| 9 | 配当予想77円は維持されているか | ○ | 修正はありません(短信p.1) |
| 10 | 配当性向の高止まり | △ | 予想ベースでも約116%です。100%を割るにはEPS77円以上(純利益約11.1億円)が必要で、会社予想の9.5億円では届きません |
| 11 | AI内製化・特定大型案件の縮小リスク | △ | BPMでは特定の大型案件の業務量減少が▲3.9億円ありました(説明資料p.7)。公共も減少しています(同p.11)。席数は前年比▲5.2%、オペレーター数は▲7.4%です(同p.3)。新規案件で埋めてはいますが、構造的な逆風は続いていると考えられます |
| 12 | Omnia LINKの成長は継続しているか | ○ | ARRは16.0億円(+37.8%)、ライセンス数は5,851(+22.2%)、ARPUは23千円(+12.7%)です(説明資料p.3,9,10)。ただしARPUの上昇は「特定の既存大型案件のオプション利用拡大」によるもので、顧客の集中度には注意が必要です |
| 13 | 「配当性向50%めど+継続・安定重視」の方針表現に変更はないか | ○ | 変更はありません。「当面は継続・安定をより重視」「利益水準の回復までは安定・継続を重視」と明記されています(中計資料p.51〜52) |


















1Q営業利益は目安を大きく上回り、配当予想・方針表現にも変更はありませんでした。一方で、配当性向の高止まり、特定大型案件の縮小、流通株式時価総額の余裕の薄さが△として残っています。営業CFの検証は中間期に持ち越しとなります。
④ 配当継続性スコア(5項目評価)
| 評価項目 | 評価 | 根拠 |
|---|---|---|
| 配当の中身 | △ | 普通配当77円のみで、記念配当はありません。77円は3期連続の据え置きです。ただし配当性向は予想でも約116%で、利益の裏づけが追いついていません。これは「実体を伴う△」です |
| 本業の稼ぐ力 | ○ | 1Q営業利益率は5.1%(前年1.5%)で、通期計画の4.2%を上回るペースです。一過性要因を除いても、固定費の圧縮効果と粗利率の改善は継続しています(説明資料p.4,6) |
| 財務の健全性 | ○ | 自己資本比率は55.3%です。現金45.4億円に対して有利子負債は約15.3億円(短期借入72、1年内返済予定の長期借入272、長期借入1,182、単位:百万円)で、ネットキャッシュは約30億円です |
| 配当の原資 | ─(構造的) | 1QのCF計算書は制度上作成されていません。参考値として営業CF▲626百万円が開示されていますが、季節性が強いため判定には使いません。年間ベースでは、26/5期の営業CF13.0億円に対して配当約11.1億円(約1.18倍)で、余裕は薄い構造です |
| 経営方針の透明性 | ○ | 配当方針の二本立て(50%めど/継続・安定)を明示しています。中計では定量目標(31/5期営業利益30億円、ROE17.2%)も示しています。1Qから参考CFを自主的に開示している点も評価できます |
B → B(格上げ保留)
実体を伴う△が1つ(配当性向)あるため、運用ルール上、A以上にはなりません。数値だけを見ればB+相当と考えられます。1Qの大幅増益、財務の安定、方針の明確さが理由です。
据え置きの理由は2点です。1つは「配当の原資」が構造的に「─」で、まだ検証できていないこと。もう1つは、1Q特有の繁忙やイニシャル収益といった一過性要因が、2Qにどれだけ残るか確定していないことです。据え置きは、業績や財務に問題が生じたためではありません。1Qは制度上、配当の原資を検証できない回であることによるものです。
次回(中間決算)の格上げ条件は以下のとおりです。以上がそろえばB+へ格上げします。A-には「通期EPS77円以上(配当性向100%未満)」の見通しが必要です。
- 半期報告書の中間営業CF累計がプラス(目安は年間配当総額の半分、約5.5億円以上)
- 上期営業利益が計画の7.4億円以上
- 配当予想77円の維持
クリックして評価ランクの説明を見る
S:非常に優れている/A:優れている/A-:Aの要件を満たすがBに近い注意点がある/B+:Bの要件を満たしAに近い水準にある/B:良好/B-:Bの要件を満たすがCに近い注意点がある/C+:Cの要件を満たしBに近い水準にある/C:やや懸念がある/C-:Cの要件を満たすがDに近い注意点がある/D:懸念が大きい/E:重大な懸念がある
※評価体系をS/A/A-/B+/B/B-/C+/C/C-/D/Eの11段階に変更しました。旧5段階(S/A/B/C/D)のA・B・C・Dの間にそれぞれ「+(プラス)-(マイナス)」ランクを新設しています。これは、同一ランク内でも「条件が揃えば上のランクに相当する」銘柄と「下のランクに近い懸念がある」銘柄を区別するためです。たとえばB-は「Bの要件は満たすが、Cに近い注意点を抱えている」状態を示します。






⑤ 適正株価試算(普通配当逆算法)
同社は増配をコミットしておらず、次期予想も77円で据え置きです。そのため中立と保守的は配当額が同じになり、違いは「市場が求める利回り」で表しています。
シナリオ別試算
| シナリオ | 想定配当額 | 想定利回り | 適正株価 | 考え方 |
|---|---|---|---|---|
| 強気 | 80円 | 4.0% | 2,000円 | 1Qのペースが続いてEPSが77円を超え、配当性向が100%を割る。中計の利益成長(営業利益CAGR約20.8%、中計資料p.10)を背景に、小幅な増配が視野に入る |
| 中立 | 77円 | 4.5% | 1,711円 | 会社予想どおり。現在の利回り水準(4.69%)近辺で評価 |
| 保守的 | 77円 | 5.0% | 1,540円 | 据え置きが続くものの、配当性向100%超が意識されて要求利回りが上がる |
| 弱気 | 33円 | 4.5% | 733円 | 予想EPS66.12円に配当性向50%を厳格に適用 |
※強気・中立・保守的の想定利回り(4.0%/4.5%/5.0%)は仮置きの値です。
弱気シナリオ:「方針を曲げざるを得ない前提条件」
同社が「継続・安定」の方針を降ろさざるを得なくなるのは、以下のようなケースと考えられます。
- 業績が計画を大きく下回り、手元流動性が月商1.5か月を割り込む状態が続く
- M&Aの資金需要やアーンアウトの支払いが重なる
- 親会社パソナグループの方針が変わる
BPS×適正PBR倍率(2点セット確認)
| 前提 | 試算 |
|---|---|
| BPS約550円×PBR2.5倍(過去2年平均に近い水準、みんかぶ様株価診断) | 約1,375円 |
| BPS約550円×PBR1.4倍(予想ROE11%÷想定資本コスト8%の理論値) | 約770円 |
配当逆算では1,540〜1,711円、資産ベースでは約770〜1,375円となり、両者の差は大きいです。現在の株価は資産価値ではなく、配当利回りによって支えられていると考えられます。












対談で深掘り:5つのテーマ
テーマ①:「1Q営業益3.6倍」はどこまで本物か


















テーマ②:配当性向116%──「50%めど」と「継続・安定」、どちらが本音か


















テーマ③:上期計画を据え置いた意味──2Qの想定は”控えめ”?












テーマ④:Omnia LINK、ARR16億円の成長エンジンと「特定大型案件」依存












テーマ⑤:プライム維持ギリギリ──パソナ54%の親子上場と流通株式


















予備テーマ①:手元流動性が会社目処の下限割れ──1Q特有の現象か






予備テーマ②:特例子会社ビーウィズ・ドゥの設立──社会性と費用負担






全シナリオが崩れる条件
- 配当予想の減額修正、または方針表現から「継続・安定」が削除されること
- 次回基準日(2027年5月31日)に流通株式時価総額が100億円を下回り、再び改善期間入りすること
- 主要クライアントのAI内製化などで大型案件の失注が続き、BPMの売上が前年割れに転じること
- Radiant社の業績悪化によるのれん減損、またはアーンアウトの想定外の支払い
- 親会社パソナグループによる資本政策の変更(売却・再編など)
結論
外部目標株価との比較:みんかぶ様の目標株価は757円(売り)、理論株価も757円(割高、10/21)です。アナリスト予想は0人で、第三者による業績予想の裏づけはありません。目標株価は実質的にAI理論株価と同じ値です。個人予想は「対象外(集計中)」です。
割高・割安感:配当逆算の中立値1,711円に対して、株価1,642円はやや割安〜適正圏です。一方、PER約24.8倍(予想)・PBR約3.0倍は、利益・資産の面では割高です。配当利回りだけが株価を支えている構図と考えられます。
長期投資家への視点:ネットキャッシュ約30億円、利益剰余金約57億円という財務余力から、短期的な減配リスクは低いと考えられます。ただし増配の余地は乏しく、配当性向が100%を割るまでは「利回りを受け取りながら回復を待つ」銘柄という位置づけです。
強気シナリオの根拠:1Qの通期進捗30%、Omnia LINKのARR+37.8%、中計の営業利益30億円(31/5期)。2Q以降も繁忙の一部が継続すれば、EPS77円超えが視野に入る可能性があります。
まとめ





















出典
- ビーウィズ「2027年5月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」2026年10月13日
- ビーウィズ「2027年5月期 第1四半期 決算説明資料」2026年10月13日
- ビーウィズ「中長期経営計画2030」資料
- ビーウィズ 有価証券報告書(大株主の状況、2026年5月31日現在)
- logmi Finance様(2027年5月期1Q決算説明会 質疑応答)
- みんかぶ様(株価情報・株価予想・株価診断、2026/10/21〜22)
- 株探様(株価情報、2026/10/22)
- IRBANK様(決算まとめ・キャッシュフロー推移)
- 東証マーケットニュース「監理銘柄(確認中)の指定:ビーウィズ(株)」2026/05/29 https://www.jpx.co.jp/news/1021/20260529-21.html
- 東証マーケットニュース「監理銘柄(確認中)の指定解除:ビーウィズ(株)」2026/06/17 https://www.jpx.co.jp/news/1021/20260617-22.html
- 外部報道(不景気.com様、2026/5/29) https://www.fukeiki.com/2026/05/bewith-caution.html
- 外部報道(株式新聞様、2026/6/3、2026/6/18)
要確認事項
【要確認:アーンアウトの状況】今回の短信・説明資料に記載がなく、確認できていません。
【要確認:取得原価の配分(PPA)確定の有無】のれんの暫定額(684百万円)が確定したかどうかは、記載がありません。
【要確認:設立日】正確な設立日は有価証券報告書での確認が必要です。
免責事項
本記事はAI(Claude/Anthropic社)を活用して作成したコンテンツです。情報の正確性・完全性を保証するものではなく、記載内容に誤りが含まれる可能性があります。
本記事は特定の有価証券への投資を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。株式投資には価格変動リスクがあり、元本が保証されるものではありません。
本記事に記載されている将来予測・試算・適正株価に関する記述は、あくまで参考情報であり、実際の将来の業績・株価・配当を保証するものではありません。
本記事で参照しているみんかぶ様・株探様・IRBANK様などの第三者提供データについて、当ラボはその正確性・完全性について責任を負いません。最新情報は各社の公式サイトおよび企業のIR情報をご確認ください。
本記事は税務・法務上のアドバイスを提供するものではありません。税金・法律に関するご判断は、税理士・弁護士などの専門家にご相談ください。
本記事における業界慣行への言及は、一般的な注意喚起を目的としたものであり、特定の企業の商品・営業活動を批判するものではありません。
情報基準日:2026年10月22日
本記事に登場する「車野蔵人(くるまの くろうど)」は、AIが生成した架空のキャラクターです。実在する人物・アナリストとは一切関係ありません。
© 高配当株研究所 ※本記事はAIによる分析を含みます。投資推奨ではありません。








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