はじめに
「高配当株研究所」へようこそ。当ラボでは、配当生活・FIRE(経済的自立と早期退職)を目指す方々に向けて、高配当株の銘柄分析を行っています。私(所長)は投資初心者レベルで、読者の皆さんと同じ目線から素朴な疑問を投げかける役割を担っています。
本日は、製造業向けCADシステム「CATIA」の販売・サポートを主力事業とする株式会社アルゴグラフィックス(証券コード:7595、東証プライム)について、エキスパート投資アナリストの車野蔵人(くるまの くろうど)さんに解説していただきます。
現在の配当利回りは5.42%(みんかぶ様、特別配当含む)と高水準ですが、この数字には重要な「からくり」があります。普通配当だけで見ると、次期予想45円を現株価で割った利回りは約3.75%。「今だけ5%の高配当株」なのか、それとも「普通配当の増配継続力を評価すべき銘柄」なのか——この本質的な問いに向き合いながら、ぜひ最後までお付き合いください。
※本レポートの株価(1,199円)は2026年6月17日時点のものです。
会社概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 株式会社アルゴグラフィックス |
| 証券コード | 7595(東証プライム) |
| 設立 | 1983年(第42期) |
| 主な事業 | PLM事業(製造業向けCADシステム「CATIA」販売・サポート等)、EDA事業(半導体設計自動化ソフト) |
| 時価総額 | 約959億円 |
| 決算期 | 3月期 |
| グループ概況 | 子会社15社超。タイ・ベトナムに海外拠点。SCSK㈱が持分法適用 |
| 特記事項 | 2025年10月1日付で1株→4株の株式分割。政策保有株売却(特別利益約160億円)を原資に大型自己株買い(約186億円)と特別配当を実施 |
主要財務指標一覧
※数値の出典:2026年3月期決算短信p.1〜p.2
| 指標 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 2027年3月期(予想) |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 695億円 | 715億円(+2.9%) | 726億円(+1.5%) |
| 営業利益(利益率) | 102億円(14.7%) | 107億円(15.0%) | 103億円(▲4.1%) |
| 経常利益 | 109億円 | 114億円(+4.6%) | 106億円(▲7.2%) |
| 当期純利益 | 74億円 | 192億円(+157.7%)※特別利益含む | 72億円(▲62.5%) |
| EPS(1株当たり純利益) | 87.39円 | 263.53円 | 104.78円(予想) |
| BPS(1株当たり純資産) | 671.01円 | 710.03円 | — |
| ROE | 13.9% | 36.2%(特別利益含む) | 14.76%(予想) |
| 自己資本比率 | 66.1% | 60.3% | — |
| 配当金(1株) | 110円 | 140円(普通100円+特別40円)※分割前後混在 | 65円(普通45円+特別20円) |
| 配当性向 | 31.5% | 30.4% | 62.0%(特別配当込み) |
| 営業CF | 64億円 | 46億円 | — |
| 配当総額 | 約24億円 | 約56億円(特別含む) | — |
| 配当利回り(参考) | — | 5.42%(みんかぶ様・特別配当含む) | — |
| 現在株価(参考) | — | 1,199円(2026年6月17日時点) | — |
| みんかぶ目標株価 | — | 1,209円 | — |
EPS推移と配当の関係
「5%の高配当」の正体——特別配当とEPSの関係を理解しよう
所長ダル








EPS推移表(分割後換算・過去実績+今期・来期予想)
出典:決算短信p.1、IRBANK様
※EPSおよび配当額は全て株式分割後ベース(2025年10月、1→4分割)に統一して表示しています。
| 決算期 | EPS(円・分割後換算) | 1株配当(円) | 配当性向(%) | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2019年3月期 | 41.33 | 22.50 | 27.1% | — |
| 2020年3月期 | 49.34 | 15.00 | 30.4% | — |
| 2021年3月期 | 46.37 | 15.00 | 32.3% | — |
| 2022年3月期 | 52.84 | 15.75 | 29.8% | — |
| 2023年3月期 | 63.52 | 18.25 | 28.7% | — |
| 2024年3月期 | 76.48 | 22.50 | 29.4% | — |
| 2025年3月期 | 87.39 | 27.50 | 31.5% | — |
| 2026年3月期 | 263.53 | 約80円相当 ※1 | 30.4% | 投資有価証券売却特別利益約160億円。1株→4株分割(2025年10月)。特別配当40円(分割前)含む |
| 2027年3月期(予想) | 104.78 | 65円(普通45円+特別20円) | 62.0% | 普通配当のみ配当性向42.9%。特別配当は2028年3月期まで継続予定 |
※1【2026年3月期の「約80円相当」について】1株→4株の株式分割(2025年10月)が期中に実施されたため、配当総額(約56億円)を分割後発行済株式数ベースで換算した概算値です。分割前ベースの年間配当は普通配当100円+特別配当40円=140円(EPS263.53円×配当性向30.4%=約80円とも整合)。
読み取りポイント:普通配当は2019年3月期(22.50円)から2027年3月期予想(45円)まで一度も減配することなく増配継続中です。本業ベースのEPSも長期右肩上がりで推移しており、2026年3月期の急増は特別利益による一時的なもの。次期予想の104.78円が本業の実力値と理解することが重要です。
このEPS推移から何が言えるか









所長×アナリスト対談
テーマ① CATIAって何? なぜ自動車メーカーが手放せないのか












テーマ② 特別配当140円の正体と、来年から減る65円をどう評価するか












テーマ③ なぜ株価が下がっていないのに自己株を186億円も買ったのか












テーマ④ EV化・自動運転・AI……自動車業界の大変革はアルゴに追い風か逆風か












テーマ⑤ 政策保有株ゼロへ向かう企業が増える中、アルゴの残高はどれくらい?












テーマ⑥ ダッソーシステムズ社との30年の関係——契約打ち切りリスクは本当にあるのか












配当継続性スコア
| ランク | スコア基準 | 意味 |
|---|---|---|
| S | ○5つ | 全項目良好:配当継続性について特段の懸念なし |
| A | ○4つ△1つ | ほぼ良好:軽微な注意点あり |
| B | ○3つ△2つ | 概ね良好だが注意点あり:モニタリングが必要 |
| C | ○2つ以下または×あり | 注意点が多い:投資前の慎重な検討が必要 |
| D | ×2つ以上 | 要注意:配当リスクが高い |
※2026年5月より評価体系をS/A/A-/B+/B/B-/C+/C/C-/D/Eの9段階に変更しました。旧5段階(S/A/B/C/D)のA・B・C・Dの間にそれぞれ「-(マイナス)」ランクを新設しています。これは、同一ランク内でも「条件が揃えば上のランクに相当する」銘柄と「下のランクに近い懸念がある」銘柄を区別するためです。たとえばB-は「Bの要件は満たすが、Cに近い注意点を抱えている」状態を示します。
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 配当の中身(普通配当か・継続性) | △ | 普通配当の増配継続は◎。ただし現在の5%台利回りは特別配当込みの時限的水準。特別配当終了後(2029年3月期以降)は2〜3%台への低下がほぼ確実 |
| 本業の稼ぐ力 | ○ | 営業利益率15%・長期右肩上がり。CATIA需要は堅調継続 |
| 財務の健全性 | ○ | 自己資本比率60.3%・実質無借金。大型自己株買い後も健全水準維持(出典:決算短信p.1) |
| 配当の原資 | △ | 営業CF 46億円 vs 配当総額 56億円(特別配当込み)で本業CFのみでは現配当総額を賄えていない。特別配当分は投資CF(政策保有株売却)で補填する構造は計画的だが、事実として△ |
| 経営方針の透明性 | ○ | 配当方針・特別配当期間・自己株買い規模等を明確開示。IR姿勢良好(出典:決算短信p.2・p.5) |
| 総合スコア | B+ | 普通配当の増配継続力は高く、財務も健全。ただし現在の高利回りは時限的であり、「高配当株」として長期保有する場合は特別配当終了後の利回り低下を織り込む必要がある |
ラボ独自考察:適正株価を考えてみた
以下はAIによる試算であり投資推奨ではありません。あくまで参考情報としてご覧ください。
評価手法①:普通配当逆算法(4シナリオ)
計算式:想定配当(円)÷ 想定利回り(%)= 適正株価
普通配当:下表は普通配当ベースに統一した試算です。特別配当(2027・2028年3月期各20円)は別途注記に記載しています。
| シナリオ | 想定配当(普通) | 想定利回り | 試算 適正株価 | 現株価比 | 前提条件・備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 強気(中計超過達成・増配継続) | 55円 | 3.0% | 約1,833円 | +52.9% | 年+5円ペースの増配継続。2029年3月期に普通配当55円。市場評価向上で利回り3%が妥当と想定 |
| 中立(会社予想をそのまま使用) | 45円 | 3.0% | 約1,500円 | +25.1% | 次期予想普通配当をそのまま使用。優良IT株として3%利回りが妥当と想定 |
| 保守的(増配なし・現状維持) | 45円 | 3.5% | 約1,286円 | +7.3% | 普通配当現状維持。自動車向け投資が一部抑制されるシナリオ |
| 弱気(業績悪化・EPS急落想定) | 37円 | 3.5% | 約1,057円 | ▲11.8% | 業績悪化でEPS 80〜85円程度に低下し、配当性向40%前後を適用した場合の試算。前提:CASE投資急失速+ダッソー社方針変更が重なった場合 |
2027・2028年3月期は特別配当20円が加算されるため、実質受取配当は各シナリオ+20円となります。仮に2029年3月期以降も政策保有株売却原資で特別配当が継続される場合は利回り4%台での評価となり、強気シナリオ+特別配当継続なら適正株価は1,800円台後半も視野に入ります。ただし政策保有株残高(約127億円)の縮小により、特別配当の継続可能期間には限りがあります。
評価手法②:BPS × 適正PBR倍率
BPS:710.03円(2026年3月期末、決算短信p.1)
| PBR倍率 | 適正株価 |
|---|---|
| 1.5倍 | 約1,065円(やや割安感) |
| 1.7倍 | 約1,207円(現株価水準・IRBANK様掲載値と概ね一致) |
| 2.0倍 | 約1,420円(ROE14%超持続で正当化できる水準) |
| 2.2倍 | 約1,562円 |
合理的レンジの根拠(2点セット確認)
| 根拠 | 計算・確認 |
|---|---|
| ①普通配当逆算法(保守的シナリオ) | 45円 ÷ 3.5% = 約1,286円 |
| ②BPS × 適正PBR倍率 | BPS:710.03円(2026年3月期末、決算短信p.1) PBR1.5倍 = 約1,065円(解散価値に近い水準) PBR1.7倍 = 約1,207円(現株価水準とほぼ一致) PBR2.0倍 = 約1,420円(ROE14%超が持続する場合に正当化できる水準) ROE14.76%(次期予想)を踏まえ、PBR1.7〜2.0倍が合理的と判断。 |
| 両者の一致確認 | ①保守的シナリオ:約1,286円 に対し、②PBR1.7倍:約1,207円は概ね近似した水準にあります。合理的な下限レンジは約1,200〜1,300円程度と考えられます。現株価1,199円は保守的シナリオ・PBR1.7倍水準の下限に位置しており、業績継続が前提ではあるものの、バリュエーション的には特段割高ではない水準と考えられます。 |
全シナリオが崩れる条件(銘柄固有リスク)
| ! | ダッソーシステムズ社による販売代理店契約の大幅変更・終了 |
| ! | 主要顧客(大手自動車メーカー)の開発投資が数年にわたり大幅縮小 |
| ! | 政策保有株の売却が予定より速いペースで進み、特別利益消滅後に本業CFが悪化 |
| ! | 人材獲得コスト上昇が利益率を継続的に圧迫し、EPS成長が止まる |
| ! | 生成AI・自動設計ツールの普及によりCATIAの必要性自体が長期的に低下する(長期リスク) |
結論
① みんかぶ様の外部目標株価との比較
みんかぶ様の目標株価は1,209円。現株価1,199円はほぼ目標株価水準で、個人予想では「売り」が多い状況です。アナリストカバレッジ対象外の銘柄であり、機関投資家の本格的な分析が入りにくい、いわゆる「埋もれた銘柄」の典型例と言えます。
② 当ラボが考える割高・割安感
普通配当逆算法では中立〜保守的シナリオ(1,286〜1,500円)の下限付近にあり、やや割安感があると考えられます。BPSベースではPBR1.7倍と現株価はほぼ適正水準。「特段割高ではないが、特段割安でもない」フェアバリュー圏と判断されます。
③ 長期投資家への推奨視点(普通配当基準での評価)
特別配当終了後(2029年3月期以降)の普通配当利回りは2〜3%台になると見込まれます。「今だけ5%の高配当株」ではなく「普通配当の増配継続」こそがこの銘柄の本質的な魅力です。普通配当は過去7年以上にわたり一度も減配なく増配を継続しており、その長期的な増配継続力こそが長期投資家にとっての最大のポイントと言えるでしょう。
④ 強気シナリオの根拠
CATIA需要の構造的堅調さ(製造業DX継続)と年5円の増配ペースが維持されれば、数年後に55円以上の普通配当が視野に入ります。データセンター・HPC分野への展開(HPCソリューションズ等)も成長ドライバーとして期待されます。時価総額約959億円でアナリストカバレッジが限定的という「埋もれた優良株」の典型例として、丁寧に掘り起こす価値のある銘柄と言えるかもしれません。
まとめ
- 現在の配当利回り5.42%(みんかぶ様)は特別配当込みの数字。普通配当ベース(次期予想45円)の利回りは約3.75%。特別配当(2027・2028年3月期は各20円)は2028年3月期まで継続予定であり、終了後は利回りが低下する見込みです。
- 普通配当は2019年3月期(22.50円・分割後換算)から2027年3月期予想(45円)まで7年以上にわたり一度も減配なく増配継続中。「今だけ5%の高配当株」ではなく、この長期増配継続力こそが本質的な投資価値です。
- 自己資本比率60.3%・実質無借金・営業利益率15%前後と財務基盤・収益力は優良水準。CATIA需要の構造的堅調さが安定成長を支えています。
- 注意点①:営業CF 46億円 vs 配当総額 56億円(特別配当込み)で本業CFのみでは現配当総額を賄えていない。特別配当分は政策保有株売却で補填する構造で、残高縮小とともに特別施策は自然に縮小します。
- 注意点②:ダッソーシステムズ社への仕入先集中リスク・特別配当終了後の利回り低下・政策保有株残高縮小など、長期保有の際に継続モニタリングが必要な点があります。EPS水準の維持と普通配当の増配継続を確認しながら保有判断することが重要です。
出典・参照資料一覧
| No. | 資料名 | 備考 |
|---|---|---|
| 1 | 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結) | 株式会社アルゴグラフィックス 2026年5月公表 |
| 2 | 株価情報・目標株価(みんかぶ様) | 7595 アルゴグラフィックス 株価情報(2026年6月17日時点) |
| 3 | 株式指標・配当情報・配当履歴・EPS推移(IRBANK様) | 7595 アルゴグラフィックス 各種財務・配当データ(2026年6月時点) |
本記事はAI(Claude/Anthropic社)を活用して作成したコンテンツです。情報の正確性・完全性を保証するものではなく、記載内容に誤りが含まれる可能性があります。
本記事は特定の有価証券への投資を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。株式投資には価格変動リスクがあり、元本が保証されるものではありません。
本記事に記載されている将来予測・試算・適正株価に関する記述は、あくまで参考情報であり、実際の将来の業績・株価・配当を保証するものではありません。
本記事で参照しているみんかぶ様・IRBANK様などの第三者提供データについて、当ラボはその正確性・完全性について責任を負いません。最新情報は各社の公式サイトおよび企業のIR情報をご確認ください。
本記事は税務・法務上のアドバイスを提供するものではありません。税金・法律に関するご判断は、税理士・弁護士などの専門家にご相談ください。
情報基準日:2026年6月17日
本記事に登場する「車野蔵人(くるまの くろうど)」は、AIが生成した架空のキャラクターです。実在する人物・アナリストとは一切関係ありません。
© 高配当株研究所 ※本記事はAIによる分析を含みます。投資推奨ではありません。










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