今回は、関西・首都圏のマンション施工を中心とする中堅ゼネコン「大末建設(1814)」の2027年3月期 第2四半期(中間期)決算について、継続チェックの観点から確認していきます。
所長ダル











本記事で使用している株価3,860円(2026年11月5日終値)は決算発表前の値です。11月5日に発表された決算内容は、株価にまだ織り込まれていません。
また、今回は中間期のため、年2回しかない「配当の原資をキャッシュ・フローの実額で検証できる回」です。決算短信の本体には中間連結キャッシュ・フロー計算書が掲載されていませんが、決算説明資料11Pに営業・投資・財務CFの金額と主な内訳が開示されており、本記事ではその数値を使用しています。
今回の銘柄情報
| 項目 | 内容 | 出典 |
|---|---|---|
| 銘柄名 | 大末建設株式会社 | 決算短信表紙 |
| 証券コード | 1814(東証プライム・建設業) | 決算短信表紙 |
| 現在株価 | 3,860円(2026年11月5日終値、前日比△25円・△0.64%。決算発表前) | みんかぶ様・かぶたん様 |
| 配当利回り | 6.06%(年間234円ベース) | みんかぶ様・かぶたん様 |
| 普通配当 | 27/3期予想234円(中間117円確定・期末117円予想)。全額普通配当 | 決算短信表紙 |
| 特別配当等 | なし(2027年3月に創業90周年を迎えるが、記念配当の発表はなし) | 決算短信表紙、決算説明資料17P |
| BPS | 2,642.19円(2026年9月末) | IRBANK様 |
| みんかぶ目標株価 | 2,689円「売り」(前回2,695円。実質横ばい) | みんかぶ様 |
| 権利落ち確認 | 中間:済(9月末、支払開始予定12月1日)/期末:未(2027年3月末) | 決算短信表紙 |
| 増配コミット | なし(累進配当の明言なし。方針は「総還元性向50%以上・DOE4%以上」) | 前回継続チェックメモ |
| 次期予想配当 | ─(28/3期予想は未公表) | ─ |
① 会社概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 大末建設株式会社(DAISUE CONSTRUCTION CO., LTD.) |
| 証券コード | 1814(東京証券取引所プライム市場) |
| 創業/設立 | 1937年3月(山本工務店として創業)/1947年3月(株式会社大末組として設立) |
| 本社 | 大阪市中央区久太郎町二丁目5番28号(東京本店:東京都江東区新砂) |
| 代表者 | 代表取締役社長 村尾 和則 |
| 主な事業 | 建設事業(単一セグメント)。民間建築の中堅ゼネコンで、関西・首都圏のマンション施工が中心。ミサワホームと資本業務提携 |
| 時価総額 | 約410億円(40,970百万円、’26/11/5、みんかぶ様) |
| 発行済株式数 | 10,614,225株(自己株式317,102株。うち役員報酬BIP信託151,125株・株式付与ESOP信託92,440株を含む) |
| 大株主 | ミサワホーム19.37%、大末建設大親会持株会2.21%、BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG 2.18%、従業員持株会2.04%ほか。上位10名で34.96%(2026年9月末) |
| 決算期 | 3月期 |
| 中長期経営計画 | 「Road to 100th anniversary~飛躍への挑戦~」(2024年度〜2030年度) |
出典:決算短信、半期報告書「大株主の状況」、有価証券報告書「沿革」、みんかぶ様、かぶたん様
建設業は、工事の進み具合に応じて売上を計上する一方、代金は引き渡し時にまとめて受け取る契約も多い業種です。そのため利益と現金の動きがずれやすく、営業CFが期ごとに大きく振れます。同社の営業CFは25/3期△30.6億円→26/3期+93億円と、この1年でも約124億円の振れ幅がありました(IRBANK様)。






② 主要財務指標
中間期(4〜9月)実績
| 指標 | 27/3期中間 | 26/3期中間 | 前年同期比 | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 54,452百万円 | 47,022百万円 | +15.8% | 決算短信表紙 |
| 完成工事総利益率 | 13.05%(7,054÷54,033) | 10.35%(4,823÷46,590) | +2.70pt | 決算短信5Pから算出 |
| 売上総利益(率) | 7,146百万円(13.1%) | 4,923百万円(10.5%) | +45.2% | 決算説明資料6P |
| 販管費 | 2,535百万円 | 2,481百万円 | +54百万円 | 決算短信5P |
| 営業利益(率) | 4,611百万円(8.5%) | 2,442百万円(5.2%) | +88.8% | 決算短信表紙、決算説明資料3P |
| 経常利益 | 4,571百万円 | 2,492百万円 | +83.4% | 決算短信表紙 |
| 親会社株主に帰属する中間純利益 | 3,100百万円 | 1,670百万円 | +85.6% | 決算短信表紙 |
| EPS(中間) | 301.15円 | 159.86円 | +88.4% | 決算短信表紙 |
| 受注高(連結) | 75,607百万円 | 100,855百万円 | △25.0% | 決算短信2P |
| 受注高(個別) | 74,868百万円 | 99,828百万円 | △25.0% | 決算短信7P |
| 繰越工事高(連結) | 201,513百万円 | (26/3期末179,939) | 前年度末比+12.0% | 決算短信2P、決算説明資料3P |
| 総資産 | 63,052百万円 | (26/3期末59,649) | +3,402百万円 | 決算短信表紙 |
| 純資産 | 27,208百万円 | (同25,211) | +1,996百万円 | 決算短信表紙 |
| 自己資本比率 | 43.2% | (同42.3%) | +0.9pt | 決算短信表紙 |
| BPS | 2,642.19円 | ─ | ─ | IRBANK様 |
※特別損益は固定資産売却益1百万円、固定資産除却損0百万円のみです(決算短信5P)。前期まで2期続いた株式会社神島組関連の減損損失は、中間期では発生していません。
第2四半期単独(7〜9月)(当研究所試算:中間累計−1Q累計)
| 指標 | 27/3期2Q単独 | 27/3期1Q | コメント |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 26,665百万円 | 27,787百万円 | 1Qとほぼ同水準 |
| 営業利益(率) | 2,507百万円(9.4%) | 2,104百万円(7.6%) | 2Qでさらに利益率が上昇 |
| 純利益 | 1,669百万円 | 1,431百万円 | ─ |
| 受注高(個別) | 22,882百万円 | 51,986百万円 | 前年2Q単独(約61,992百万円、推計)から大きく減速 |
1Q・2Qとも営業利益率は7%を超え、2Qは9.4%に達しました。1Qの好調は一時的なものではなかったと考えられます。
営業利益の増減要因(前年同期比)
| 要因 | 金額(百万円) |
|---|---|
| 完成工事高の増加 | +871 |
| 工事採算の良化(価格転嫁・設計変更等) | +1,360 |
| その他 | △7 |
| 販管費の増加 | △54 |
| 営業利益の増加 | +2,169 |
出典:決算説明資料6P。増益分の約6割は「工事採算の良化」によるものです。売上の量だけでなく、1件ごとの採算が良くなったことが今回の最大の特徴です。
用途別の売上総利益率
| 用途 | 26/9(中間) | 25/9(中間) | 26/3期通期 |
|---|---|---|---|
| マンション | 10.7% | 9.7% | 10.0% |
| 一般建築 | 14.9% | 8.8% | 10.0% |
| リニューアル | 27.9% | 24.3% | 26.4% |
| 合計 | 13.1% | 10.5% | 11.3% |
出典:FACT BOOK FY2026Q2(Others)
中間連結キャッシュ・フロー(今回の最重要項目)
| 項目 | 27/3期中間(百万円) | 備考 |
|---|---|---|
| 税引前中間純利益 | +4,573 | ─ |
| 売上債権の増減 | △7,381 | 完成工事未収入金及び契約資産39,706→48,448(+8,742)、電子記録債権1,361→0(決算短信3P) |
| 仕入債務の増減 | △3,331 | 工事未払金13,480→11,715、電子記録債務9,019→7,452(決算短信3P) |
| 未成工事受入金の増減 | △1,309 | 前受金2,605→1,295(決算短信3P) |
| 法人税等の支払 | △1,248 | ─ |
| 営業活動によるCF | △9,208 | ─ |
| 投資活動によるCF | △264 | 固定資産△100、投資有価証券△165 |
| 財務活動によるCF | +5,318 | 借入金+6,325、配当金支払△1,005(前期末96円分) |
| 現金及び現金同等物の中間期末残高 | 6,622 | 期首10,776から△4,154 |
出典:決算説明資料11P。同社は「大型案件により立替資金が大幅に増加した」と説明しています(決算説明資料10P)。工事は進んで売上・利益は計上されたものの、代金の回収はまだという状態です。その間の支払い(下請・資材)を借入金で賄った構図です。
※前年中間期の営業CFは手元資料で確認できなかったため、比較は行っていません(偶発的─)。
通期予想(10/15に上方修正。今回の決算発表では修正なし)
| 指標 | 27/3期予想(修正後) | 期初予想 | 26/3期実績 | 前期比 | 中間進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 100,100百万円 | 98,400 | 105,554 | △5.2% | 54.4% |
| 営業利益(率) | 7,050百万円(7.0%) | 5,750 | 6,579 | +7.2% | 65.4% |
| 経常利益 | 6,940百万円 | ─ | ─ | +5.0% | 65.9% |
| 純利益 | 4,810百万円 | 3,860 | 3,800 | +26.6% | 64.4% |
| EPS | 467.14円 | 371.40円 | 365.59円 | +27.8% | ─ |
出典:決算短信表紙、決算説明資料12P、IRBANK様
下期の会社計画(当研究所試算:通期予想−中間実績)
| 指標 | 27/3期下期(計画) | 26/3期下期(実績) | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 45,648百万円 | 58,532百万円 | △22.0% |
| 営業利益(率) | 2,439百万円(5.3%) | 4,137百万円(7.1%) | △41.0% |
| 純利益 | 1,710百万円 | 2,130百万円 | △19.7% |
会社計画は、下期の営業利益率が上期の8.5%から5.3%へ大きく下がる前提です。売上の減少は、26/3期の大型受注の売上計上が28/3期以降にずれるため「一時的に減少する」と説明されています(決算説明資料13P)。ただ、利益率まで5%台に下がる理由は明示されておらず、計画は保守的である可能性があると考えられます。
配当・株価指標
| 指標 | 数値 | 出典 |
|---|---|---|
| 株価 | 3,860円(11/5、決算発表前) | みんかぶ様・かぶたん様 |
| 年間配当予想 | 234円(中間117円確定・期末117円)。期初186円から+48円。6期連続増配の見込み | 決算短信表紙、決算説明資料14P |
| 配当利回り(予) | 6.06% | みんかぶ様・かぶたん様 |
| 配当性向(予想) | 50.1%(234円÷EPS467.14円、当研究所試算) | 決算短信表紙から算出 |
| 総還元性向(予想) | 50.1%(自己株式取得なし) | 同上 |
| DOE(予想) | 約9.1%(年間配当総額約24.7億円÷中間末自己資本27,208百万円、当研究所試算) | 同上 |
| PER(予) | 8.26倍(当研究所試算)/8.1倍(かぶたん様)/8.32倍(IRBANK様・11/4) | 各社 |
| PBR | 1.46倍(当研究所試算)/1.44倍(かぶたん様)/1.47倍(IRBANK様)/1.62倍(みんかぶ様) | 各社 |
| ROE(予) | 17.68%(IRBANK様・11/4)。当研究所試算でも約18% | IRBANK様 |
| ROA(予) | 7.63% | IRBANK様 |
| 信用倍率 | 34.69倍(10/30、売残6.7千株・買残232.4千株) | かぶたん様 |
※みんかぶ様のPBR1.62倍は、他の2サイトと算出基準(BPSの時点)が異なる可能性があります。本記事では当研究所試算の1.46倍を使います。












③ 継続チェックメモ項目評価
毎回チェックする基本項目
| チェック項目 | 判定基準 | 今回実績 | 評価 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 2Q50%が目安 | 54,452百万円(+15.8%)、修正後予想比54.4%(決算短信表紙) | ○ |
| 営業利益 | 通期予想に対し進捗順調か | 4,611百万円(+88.8%)、修正後予想7,050百万円に対し65.4%(決算短信表紙) | ◎ |
| 営業利益率 | 6%台を維持できているか | 8.5%(前年同期5.2%)。2Q単独は9.4%(決算説明資料3P) | ◎ |
| 完成工事総利益率 | 11%台を維持できているか | 13.05%(前年同期10.35%)(決算短信5P) | ◎ |
| 受注高(個別) | 受注高の判定基準に従う | 74,868百万円(△25.0%)、通期予想109,300百万円に対し進捗68.5%。前年の中間進捗65.3%と同じ季節性で按分すると計画比+4.9%(決算短信7P) | ○ |
| 繰越工事高 | 1,600億円を下回らないか | 201,513百万円(前年度末比+12.0%)。1Q末204,722百万円からは微減(決算短信2P) | ○ |
| 営業CF | 通期で配当総額を上回っているか | 中間△9,208百万円。中間配当総額約12.3億円を大きく下回る(決算説明資料11P) | ×(通期判定は期末) |
| 年間配当予想 | 減配・方針変更の予告がないか | 234円へ増額(期初186円)。中間117円確定(決算短信表紙) | ◎ |
| EPS | 通期300円を下回らないか | 中間301.15円。通期予想467.14円へ上方修正(決算短信表紙) | ◎ |
損益は、継続チェックを始めてから最も良い内容です。営業利益率8.5%、完成工事総利益率13.05%は、いずれもメモの維持ライン(6%台・11%台)を大きく上回りました。同社は採算改善の理由を「価格転嫁や設計変更等」と説明しています(決算説明資料6P)。資材高を発注者に転嫁できている状態と考えられます。
受注高は前年比△25.0%ですが、これは「施工能力に合わせて受注を絞る」計画どおりです。同社も「当初予想のとおり順調に受注を確保」としています(決算説明資料7P)。前回(1Q)は進捗47.6%と計画を大きく上回っていましたが、2Q単独の受注は22,882百万円に減速しました。1Qの「受注超過」は、2Qで計画線に戻ったと考えられます。
中間配当総額の概算:配当を受ける株式数(発行済株式数から純粋な自己株式73,537株を除く約1,054万株。BIP・ESOP信託の保有株にも配当される)×117円≒約12.3億円(当研究所試算)。年間では234円×約1,054万株≒約24.7億円で、前回メモの「約19億円」(186円ベース)から増えています。
損益面は過去最高水準で、営業利益・利益率・粗利率・配当・EPSの5項目が◎となりました。受注の減少も計画どおりの絞り込みです。一方で、営業CFは中間で△92億円と、配当の原資という点では今回もっとも重い宿題が残りました。
注意点①:営業キャッシュ・フローの振れ幅
| チェック項目 | 今回実績 | 評価 |
|---|---|---|
| 通期営業CFが配当総額(約24.7億円)を上回っているか | 中間時点で△9,208百万円。通期で上回るには下期に約117億円の営業CFが必要(当研究所試算) | △(通期で判定) |
| 完成工事未収入金及び契約資産(1Q末45,971百万円)が回収されているか | 48,448百万円へさらに増加(前期末39,706)。前年同期末37,941百万円比+27.7%で、中間期末として過去5年で最大(決算短信3P、FACT BOOK) | × |
| 現金預金が回復しているか(1Q末6,141百万円) | 6,622百万円(1Q末比+481百万円)。ただし借入の増加で支えた形(決算短信3P) | △ |
| 短期借入金3,000百万円が返済されているか | 6,600百万円へ倍増(前期末100百万円)。過去5年の中間期末は100〜800百万円(決算短信3P、FACT BOOK) | × |
| 工事未払金・電子記録債務の減少が続いていないか | 合計22,499→19,167百万円(△3,331百万円)。前受金(未成工事受入金)も2,605→1,295百万円と半減(決算短信3P) | △ |
中間営業CFは△9,208百万円で、中間配当総額(約12.3億円)を大きく下回りました。12月1日に支払われる中間配当は、手元の現金と借入で賄われる形になります。マイナスの中身は大型案件の「立替」です(決算説明資料10P)。工事の進み具合に応じて売上を計上した結果、まだ代金を受け取っていない「完成工事未収入金及び契約資産」が約87億円増えました。同時に、下請・資材への支払い(仕入債務の減少△33億円)と前受金の減少(△13億円)が重なっています。
この立替がいつ解消するかがポイントです。決算説明資料13Pによると、26/3期に受注した1,543億円のうち839億円は28/3期以降の売上です。大型案件の引き渡しが28/3期以降に集中するなら、立替の状態は27/3期末まで続き、通期の営業CFもマイナスになる可能性があると考えられます(推測)。
ただし、同社の営業CFは「マイナスの年の後に大きなプラスの年が来る」パターンを繰り返しています。25/3期△30.6億円の翌年、26/3期は+93億円でした(IRBANK様)。19/3期〜26/3期の8年間の営業CF累計は約106億円で、同じ期間の1株配当の累計596円×約1,050万株≒約63億円を上回っています(当研究所試算、粗い試算)。
- 年間配当総額:234円×約1,054万株≒約24.7億円(当研究所試算)
- 中間配当総額:117円×約1,054万株≒約12.3億円
- 中間営業CF△92.1億円+財務CFのうち借入金+63.3億円 → 配当は実質的に借入で賄われた
- 通期で営業CF>年間配当総額となるための下期営業CF:24.7億円+92.1億円≒約117億円
- 参考:26/3期通期の営業CFは93億円、FCFは89.9億円(IRBANK様)












判定は×です。中間営業CFは継続チェックメモのウォッチポイント(2Q累計でもマイナスなら要注意)に該当しました。ただし、原因は採算の悪化ではなく、大型案件の立替(運転資本の増加)です。8年累計では営業CFが配当を上回っており、通期決算で立替がどこまで回収されるかが焦点になります。
注意点②:受注急増による施工キャパ超過リスク
| チェック項目 | 今回実績 | 評価 |
|---|---|---|
| 通期個別受注予想(109,300百万円)を上方修正したか | 修正なし。中間進捗68.5%で計画線に収束(決算短信7P) | ○(計画どおりに戻った) |
| 完成工事総利益率が12%台を維持できているか | 13.05%(決算短信5P) | ◎ |
| 工事損失引当金が増加に転じていないか(1Q末21百万円) | 18百万円(前期末24→1Q末21→中間18)(決算短信3P) | ○ |
| 完成工事補償引当金が急増していないか(1Q末493百万円) | 487百万円(前期末453)(決算短信3P) | ○ |
| 施工人員の増員計画(+82名)は進捗しているか | 中間期の人員数の開示なし。新規採用に占める経験者の割合は26/3期32.4%→26/9は17.2%に低下(決算説明資料15P) | ─(偶発的) |
| マンション・集合住宅への受注依存度(26/3期69.8%)が極端に高まっていないか | 80.3%へ上昇(60,699百万円)。前年同期は62.1%(決算説明資料8P) | × |
| 一般建築の受注が計画通り拡大しているか | 一般建築11,717百万円(前年同期34,110百万円、△65.6%)。通期計画40,610百万円に対し進捗28.9%(マンションは91.9%)(決算説明資料7P、FACT BOOK) | △ |
| 官公庁受注の構成に変化があるか | 官公庁ゼロ・民間100%のまま。新たに民間土木243百万円(決算短信7P) | ○(変化なし) |
| (新規)受注地域の変化 | 東北9,780百万円(12.9%、前年同期0.4%)、九州11,453百万円(15.1%)。「東北・九州で大型案件を受注」(決算説明資料8P) | △ |
前回の懸念「受注が計画を大きく超え、施工能力を超えるのでは」は、2Qで計画線に戻ったことで後退しました。粗利率は13%台に上がり、工事損失引当金も減り続けています。現時点で採算悪化の兆しは見られません。
代わりに浮上したのが受注の中身の偏りです。中間の受注の8割がマンション・集合住宅で、一般建築(物流倉庫・工場、商業施設、オフィスなど)は計画の3割にとどまります。上期に利益率14.9%と最も採算の良かった一般建築の受注が細っている点は、28/3期以降の利益率にとって気がかりです。地域面では、地盤の近畿・関東以外に、東北(仙台)・九州(福岡)で大型マンション案件を受注しました(決算説明資料9P)。施工体制の薄い地域での大型工事は、外注費の上昇や工程管理のリスクにつながる可能性があります。
受注の量のリスクは後退(○)、受注の構成のリスクは新たに浮上(△)しました。今後は注意点②の中身を「量」から「構成・地域」へ入れ替えてチェックしていきます。
注意点③:神島組関連の減損リスク(懸念は大きく後退)
| チェック項目 | 今回実績 | 評価 |
|---|---|---|
| 神島組関連で新たな減損損失の計上がないか | 特別損失は固定資産除却損0百万円のみ(決算短信5P) | ○ |
| 神島組の事業計画見直し・業績悪化の言及がないか | 決算短信・決算説明資料に言及なし | ○ |
| 通期の連結純利益が会社予想に対し減損なしで進捗しているか | 予想を3,860→4,810百万円に上方修正。中間進捗64.4%(決算短信表紙) | ◎ |
| 個別と連結の純利益の乖離 | 中間の個別損益は非開示 | ─(構造的) |
| 継続企業の前提に関する注記が「該当なし」のままか | 該当事項なし(決算短信7P) | ○ |
FACT BOOKの貸借対照表によると、25/9末に1,276百万円あった「技術関連資産」(神島組の買収で計上した無形資産)は、26/9末にはゼロになっています。無形固定資産は合計487百万円(ソフトウエア463百万円など)だけです。減損の対象となりうる買収関連の無形資産はほぼ残っていないため、同じ種類の大型減損が再び出る余地は小さくなったと考えられます。
判定は○です。買収関連の無形資産がゼロになったことで、減損リスクは大きく後退しました。次回から注意点から外し、「継続ウォッチ」に下げます。
引き続き良好なら安心できる項目
| 項目 | 前回(1Q) | 今回(中間) | 維持ラインの目安 | 評価 |
|---|---|---|---|---|
| 自己資本比率 | 42.8% | 43.2%(決算短信表紙) | 38%以上 | ○ |
| 有利子負債 | 約55.6億円(総資産比9.3%) | 約90.8億円(短期6,600+1年内349+長期2,129)。総資産比14.4%(決算短信3P) | 総資産比15%を超えないか | △(ラインに接近) |
| ネットキャッシュ | 約+5.8億円 | 約△24.6億円(現金6,622−有利子負債9,078) | マイナスに転落しないか | ×(転落) |
| のれん | なし | なし(技術関連資産もゼロに)(FACT BOOK) | 大型のれんの発生がないか | ○ |
| ROE | 予想約15.2% | 予想17.68%(IRBANK様) | 資本コスト(12%程度)を上回るか | ◎ |
| PBR | 1.53〜1.59倍 | 1.44〜1.47倍(みんかぶ様は1.62倍) | 1倍を下回らないか | ○ |
| 配当性向 | 50.1%(予想) | 50.1%(234円÷467.14円) | 総還元性向50%以上 | ○ |
| DOE | 26/3期実績7.9% | 予想約9.1% | 4%以上 | ◎ |
| 配当継続性スコア | A- | B+ | ─ | ↓ 格下げ(④参照) |
有利子負債の増加は、M&Aや設備投資ではなく工事の立替に伴う運転資金です。期末に代金が回収されれば返済できる性質の借入と考えられます。ただし、総資産比15%のシグナルラインまで残り0.6ptです。






株価・バリュエーション(継続ウォッチ)
| チェック項目 | 前回(2026/8/5) | 今回(2026/11/5) | 変化のポイント |
|---|---|---|---|
| 株価 | 3,800円 | 3,860円(決算発表前) | +1.6%。10/15の上方修正後に4,200円前後まで上昇した後、反落(かぶたん様チャート) |
| PER(予想) | 10.1倍 | 8.26倍 | 利益予想の上方修正で低下 |
| PBR | 1.53〜1.59倍 | 1.44〜1.47倍 | やや低下 |
| 配当利回り | 4.89% | 6.06% | 増配で5%を回復 |
| みんかぶ様目標株価 | 2,695円 | 2,689円「売り」 | ほぼ変わらず。上方修正・増配が反映されていない可能性 |
| 4シナリオとの位置 | 中立3,720円をやや上回る | 前回の強気4,667円〜中立3,720円の間 | ─ |
| 年初来高値4,505円(2/24)に対する位置 | ─ | △14.3% | 高値は未回復 |
| チェック項目 | 結果 | 評価 |
|---|---|---|
| PER・PBRは初回分析時のレンジ内に収まっているか | PERは割安方向へ、PBRは前回からやや低下 | ○ |
| みんかぶ様目標株価の更新 | 2,695円→2,689円とほぼ横ばい。10/15の上方修正後も大きな変化なし | △ |
| 配当利回りが5%を回復しているか | 6.06% | ◎ |
| 4シナリオのどれに近いか | 前回シナリオでは中立と強気の間(今回の新シナリオは⑤参照) | ─ |
| 年初来高値4,505円に対する位置 | △14.3% | ─ |
みんかぶ様の各指標(外部データの採否ルールに従い整理)
| 指標 | 内容 | 採否 |
|---|---|---|
| 目標株価 | 2,689円「売り」(現在株価との差△1,171円) | 採用 |
| 理論株価(株価診断) | 3,046円「割高」(11/4)。PER(10.55倍、過去平均13.94倍)・配当利回り(4.74%、過去平均4.00%)は「割安」、PSR・PBRは「割高」と判定 | 採用(目標株価と併記) |
| 証券アナリスト予想 | 対象外(0人) | 採用:第三者(アナリスト)による業績予想の裏づけがない |
| 個人投資家の株価予想 | 2,156円(7/2更新=4ヶ月前) | 不採用(更新が4ヶ月止まっている) |
| 売買予想比率 | 買い75%/売り25% | 不採用(投稿の更新日を特定できないため) |
トレンド(かぶたん様、11/5):5日線乖離△1.71%、25日線乖離+2.27%、75日線乖離+5.22%、200日線乖離+5.97%。短期は調整、中長期は上向きです。
信用需給ウォッチ
| 日付 | 売り残(千株) | 買い残(千株) | 信用倍率 |
|---|---|---|---|
| 07/24(前回) | 2.7 | 281.1 | 104倍 |
| 07/31(前回) | 2.8 | 278.4 | 99.43倍 |
| 10/02 | 2.5 | 324.6 | 129倍 |
| 10/09 | 3.2 | 337.0 | 105倍 |
| 10/16 | 34.2 | 306.1 | 8.95倍 |
| 10/23 | 8.1 | 239.9 | 29.62倍 |
| 10/30 | 6.7 | 232.4 | 34.69倍 |
出典:かぶたん様
| チェック項目 | 結果 | 評価 |
|---|---|---|
| 信用倍率が低下しているか | 99.43倍→34.69倍。上方修正後の急騰で買い残の整理が進んだ | ○ |
| 買い残が発行済株式数の2%を超え続けていないか | 232.4千株=2.19%(前回2.6%)。改善したが、まだ2%を超えている | △ |
| 急騰後に買い残が急増していないか | 10/9の337.0千株をピークに、急騰後は232.4千株まで約3割減少 | ○ |
上方修正(10/15)をきっかけに、積み上がっていた買い残の利益確定が進みました。需給の重しは前回より軽くなったと考えられます。ただし買い残は11/5の出来高278,000株とほぼ同じ規模で、上値では引き続き売りが出やすい状態です。
株主構成ウォッチ(半期報告書・2026年9月末)
| チェック項目 | 今回実績 | 評価 |
|---|---|---|
| ミサワホームの保有比率に大きな変動がないか | 2,042千株・19.37%(前回参照値19.77%・2025年3月末)。比率はわずかに低下したが、算出の母数(自己株式の控除方法)の違いによる可能性もあり、大量売却の兆候とは考えにくい(半期報告書) | ○ |
| fundnoteまたは新たな大量保有者の動きがないか | fundnoteは2025/11/21付の変更報告書(3.44%)が最新のまま。新たな大量保有報告書の記載なし(半期報告書) | ○ |
| 自己株式取得の決議・実施があるか | 自己株式は318,938→317,102株と微減(信託からの交付とみられる)。新規の取得なし(決算短信表紙) | ─(実施なし) |
大株主上位に、海外の機関投資家の口座(BNY GCM CLIENT ACCOUNT 2.18%、MORGAN STANLEY & CO. LLC 1.38%)と個人株主2名(1.87%、1.18%)が入っています(半期報告書)。
即座に見直しが必要なシグナル(該当チェック)
| シグナル | 状況 | 点灯 |
|---|---|---|
| 年間配当の減配予告または方針変更 | 234円へ増額。方針変更なし | ― |
| 通期営業CFがマイナスに転落し、配当総額を賄えなくなる | 中間△92億円。通期は未確定 | 予備注意 |
| 完成工事総利益率が10%を下回る | 13.05% | ― |
| 工事損失引当金が前期末(24百万円)の10倍以上に急増 | 18百万円(減少) | ― |
| 受注高が前年比▲20%超で2期連続減少 | 中間△25.0%(計画どおりの絞り込み)。前期は+34.4%で、「2期連続」には当たらない | ― |
| 自己資本比率が35%を下回る | 43.2% | ― |
| 神島組関連で3期連続の減損損失計上 | 中間期は計上なし。買収関連の無形資産はゼロ | ― |
| M&Aに伴う大型のれん発生・有利子負債の急増(総資産比15%超) | のれんなし。有利子負債は総資産比14.4%(M&Aではなく運転資金) | 予備注意 |
| ミサワホームによる大量売却 | 19.37%を維持 | ― |
点灯したシグナルはありません。ただし「通期営業CF」と「有利子負債の総資産比15%」の2つが、予備注意の段階に入りました。いずれも立替資金の回収が進めば解消に向かう性質の項目です。
④ 配当継続性スコア(5項目評価)
| 評価項目 | 評価 | 前回→今回 | 解説 |
|---|---|---|---|
| 配当の中身 | ○ | ○→○ | 全額普通配当。中間117円確定(前年87円)、年間234円(前期183円、+27.9%)で6期連続増配の見込み。記念配当・特別配当なし(決算短信表紙、決算説明資料14P) |
| 本業の稼ぐ力 | ○(◎相当) | ○→○ | 中間営業利益+88.8%、営業利益率8.5%、完成工事総利益率13.05%。増益の主因は工事採算の良化(+1,360百万円)。通期予想を上方修正し、なお下期は保守的な計画(決算説明資料6P・12P) |
| 財務の健全性 | △ | ○→△ | 自己資本比率43.2%は良好。ただし短期借入金が100→6,600百万円に増え、ネットキャッシュ約+5.8億円(1Q末)→約△24.6億円に転落。有利子負債は総資産比14.4%でシグナルライン(15%)に接近(決算短信3P) |
| 配当の原資 | × | △→× | 中間営業CF△9,208百万円で、中間配当総額(約12.3億円)を大きく下回った。大型案件の立替を借入で賄い、配当も実質的に借入で支払う形。通期で年間配当総額(約24.7億円)を上回るには下期に約117億円の営業CFが必要(決算説明資料11P) |
| 経営方針の透明性 | ○ | ○→○ | 決算短信本体にはCF計算書がないものの、決算説明資料でCFの内訳と「大型案件による立替資金の増加」という理由を開示。営業利益の増減要因、用途別・地域別の受注内訳、27/3期以降の売上見通しも開示(決算説明資料6P〜13P) |
A-→B+(1ノッチ格下げ)
今回は決算説明資料でCFが開示され、5項目すべてが実体で確認できました(構造的─なし)。前回A-は「実体を伴う△は『配当の原資』1項目のみ」という判定でした。今回、その「配当の原資」は△から×に悪化し、さらに借入の増加で「財務の健全性」にも新たに実体を伴う△が付きました。運用ルール(格下げは実体を伴う△×が確認された時点で実施)に従い、1ノッチの格下げとしました。
B(無印)以下にしなかった理由は4点です。①本業の稼ぐ力は過去最高水準で、営業利益率8.5%・粗利率13.05%、増益の主因は採算の良化であること。②営業CFマイナスの主因は大型案件の立替(売上債権+74億円)で、採算の崩れや需要減による現金流出ではなく、裏付けとなる繰越工事高が2,015億円あること。③営業CFはマイナスの年の後に大きく回収するパターンを繰り返しており(25/3期△30.6億円→26/3期+93億円)、8年累計の営業CF(約106億円)は配当累計(約63億円)を上回ること(当研究所試算)。④自己資本比率43.2%は前期末から上昇し、のれん・買収関連の無形資産もゼロであることです。
格下げは「配当が危ない」という意味ではありません。中間配当117円は確定し、年間配当は234円へ増額されました。今回の格下げは、「234円の配当を本業の現金で賄えているか」という高配当株の基本チェックに、上期は借入に頼ったという答えが出たことを反映したものです。
クリックして評価ランクの説明を見る
S:非常に優れている/A:優れている/A-:Aの要件を満たすがBに近い注意点がある/B+:Bの要件を満たしAに近い水準にある/B:良好/B-:Bの要件を満たすがCに近い注意点がある/C+:Cの要件を満たしBに近い水準にある/C:やや懸念がある/C-:Cの要件を満たすがDに近い注意点がある/D:懸念が大きい/E:重大な懸念がある
※評価体系をS/A/A-/B+/B/B-/C+/C/C-/D/Eの11段階に変更しました。旧5段階(S/A/B/C/D)のA・B・C・Dの間にそれぞれ「+(プラス)-(マイナス)」ランクを新設しています。これは、同一ランク内でも「条件が揃えば上のランクに相当する」銘柄と「下のランクに近い懸念がある」銘柄を区別するためです。たとえばB-は「Bの要件は満たすが、Cに近い注意点を抱えている」状態を示します。
次回以降の格上げ・格下げ条件
| 区分 | 条件 |
|---|---|
| A-へ戻す条件(通期決算で判定) | ①通期営業CFが年間配当総額(約24.7億円)を上回る ②期末の短期借入金が1,000百万円以下に戻り、ネットキャッシュがプラスに回復する ③完成工事総利益率が12%以上を維持する |
| Bへ下げる条件 | ①通期営業CFがマイナス(2期ぶり)で着地する ②有利子負債が総資産比15%を超える(3QのBSでも確認可能) ③完成工事総利益率が11%を下回る、または工事損失引当金が急増する |
| 3Q(2月上旬予定)の扱い | CF計算書がない構造的─のため、CF面ではスコアを動かしません。ただし、貸借対照表の短期借入金と契約資産の動きは3Qでも確認でき、悪化が続けば財務の健全性の面から機動的に格下げします |






⑤ 適正株価試算(普通配当逆算法)
前提:現在株価3,860円(11/5、決算発表前)、配当234円(利回り6.06%)、BPS 2,642.19円
シナリオ別試算
| シナリオ | 想定配当額 | 想定利回り | 適正株価 | 現株価比 | 前提条件 |
|---|---|---|---|---|---|
| 強気 | 250円 | 4.5% | 5,556円 | +43.9% | 28/3期は繰越工事高の売上計上で大幅増収(会社見通し、決算説明資料13P)。EPS約500円×配当性向50%。採算13%台が続き、市場の要求利回りが4.5%へ低下 |
| 中立 | 234円 | 5.0% | 4,680円 | +21.2% | 会社の27/3期予想配当をそのまま採用。想定利回りは前回メモと同じ5.0% |
| 保守的 | 234円 | 6.0% | 3,900円 | +1.0% | 28/3期は増配なしの据え置き。営業CFの弱さと建設業の景気敏感さを嫌気し、現在の市場利回り(約6%)が続く |
| 弱気 | 103円 | 6.0% | 1,717円 | △55.5% | DOE4%の下限まで配当が下がるケース |
※想定利回りは前回メモ(強気4.5%・中立5.0%・保守的5.4%・弱気6.0%)を基本としました。保守的のみ、現在の市場利回りに合わせて6.0%に変更しています。
弱気シナリオ:「方針を曲げざるを得ない前提条件」
同社の配当方針は「総還元性向50%以上、DOE4%以上」です。234円は、修正後EPS467.14円×約50%から決まった利益連動の予想です。配当がDOE下限の約103円(中間末自己資本27,208百万円×4%÷約1,054万株)まで下がるのは、EPSが約206円(103円÷50%)を下回る場合です。純利益にすると約21億円で、25/3期(純利益20.6億円・EPS197円)並みへの逆戻りに相当します(当研究所試算)。具体的な引き金としては、次の3つが想定されます。
- 資材・労務費の上昇を転嫁できず、粗利率が9〜10%台(25/3期以前の水準)へ戻る
- 東北・九州などの大型案件で工程遅延・追加原価が発生する
- 立替資金の長期化で借入が膨らみ、配当より財務の立て直しを優先せざるを得なくなる
さらに下(DOE4%方針自体の撤回)の引き金は、大型工事の損失による自己資本の毀損です。自己資本比率43.2%の現状からは、蓋然性は低いと考えられます。
BPS×適正PBR倍率(2点セット確認)
BPS:2,642.19円(2026年9月末、IRBANK様)
| PBR倍率 | 適正株価 | 現株価比 | 位置づけ |
|---|---|---|---|
| 1.0倍 | 2,642円 | △31.5% | 解散価値。みんかぶ様目標株価2,689円に近い |
| 1.2倍 | 3,171円 | △17.9% | みんかぶ様理論株価3,046円に近い |
| 1.46倍 | 3,858円 | ─ | 現在の水準 |
| 1.5倍 | 3,963円 | +2.7% | 前回メモの適正水準(3,673円)を上回る |
| 1.8倍 | 4,756円 | +23.2% | ROE18%が続き、市場が成長を評価した場合 |
配当逆算法では、株価は保守的(3,900円)とほぼ一致し、中立(4,680円)を約2割下回っています。配当の面からは割安と言えます。一方、PBR1.46倍は、予想ROE17.68%÷想定資本コスト12%≒1.47倍とほぼ同じで、資本効率の面からは、ほぼ妥当な水準と考えられます。現在の株価は「234円の配当は実現するが、高い利益率は長続きしない(建設業の好況は循環する)」という前提を織り込んだ水準と考えられ、配当利回り6%は、その循環リスクに対する割引と読めます。












⑥ 所長と車野の深掘り対談
テーマ①:「利益は+89%、営業CFは△92億円」――建設会社の利益と現金がずれる理由
























テーマ②:上方修正と48円の増配。それでも下期は「△41%減益」計画の謎
























テーマ③:受注を「あえて絞る」建設会社――受注△25%は悪いニュースか


















テーマ④:同じ株価で「割高」と「割安」が同時に出る――指標の選び方で結論が逆になる銘柄


















テーマ⑤:配当利回り6%の「中身」――8年分の営業CFで配当の持続力を確かめる
























予備テーマ①:神島組の減損は「出し切った」のか












予備テーマ②:東北・九州で大型マンション受注












予備テーマ③:信用倍率99倍→35倍












全シナリオが崩れる条件
- 通期営業CFがマイナスで着地し、立替資金が28/3期まで長期化する(配当を借入で払う状態が続き、234円の持続性と28/3期の増配余地が揺らぐ)
- 完成工事総利益率が10%を下回る(価格転嫁の限界、資材・労務費の再上昇。配当性向50%の式で配当も連動して下がる)
- 大型案件での工事損失(特に東北・九州など新しい地域での工程遅延・追加原価。工事損失引当金の急増、自己資本の毀損)
- 有利子負債が総資産比15%を超え、さらに増え続ける(財務の健全性の前提が崩れる)
- マンション市況の悪化(受注の8割がマンション・集合住宅。デベロッパーの発注減・支払条件の悪化が、受注と回収の両方に響く)
- 配当方針(総還元性向50%以上・DOE4%以上)の撤回、またはミサワホームとの提携解消(配当逆算法・PBR法の前提がともに変わる)
まとめ
みんかぶ様の目標株価は2,689円「売り」(前回2,695円)で、現株価3,860円を約3割下回ります。理論株価も3,046円「割高」です。ただし、アナリスト予想は対象外(0人)で、第三者による業績予想の裏づけがありません。目標株価は10/15の上方修正・増配の後もほぼ横ばいで、最新の業績を反映していない可能性があります。株価診断の内訳でも、PER・配当利回りでは「割安」と判定されています。当研究所の試算では、株価は保守的シナリオ(3,900円)とほぼ一致しています。
予想PER8.26倍、配当利回り6.06%、PBR1.46倍です。利益と配当の面では明確に割安で、PBRはROE(約18%)に見合う水準です。一方、建設業の好況は循環するため、市場は「今の高い利益率は長続きしない」と見ている可能性があります。「割安だが、その割安には理由がある」水準と考えられます。
保有中の場合:中間配当117円は確定し、年間234円への増配も決まっています。自己資本比率43.2%で、減配を心配する段階ではないと考えられます。ただし、上期の配当は借入で賄われました。通期決算で営業CFが配当総額を上回り、短期借入金が返済されるかを確認するまでは、買い増しは慎重に見たい局面です。
これから買う場合:配当利回り6%は魅力的な水準です。ただ、11/5の決算内容は株価にまだ織り込まれていません。決算翌日以降の値動きを確認してから、時間分散で検討するのが現実的と考えられます。
最重要の確認タイミング:2027年5月の通期決算(CF計算書の2回目)。3Q(2月)はCF計算書がないため、貸借対照表の短期借入金と契約資産の動きで代替確認します。
- 採算の良化が本物:完成工事総利益率13.05%(+2.70pt)、2Q単独の営業利益率9.4%。増益の主因は価格転嫁・設計変更による工事採算の良化(決算説明資料6P)
- 下期計画は保守的:下期営業利益は前年比△41%の計画。上期並みの採算が続けば、さらなる上方修正・期末増配の余地がある
- 28/3期は大幅増収の見通し:26/3期受注のうち839億円が28/3期以降の売上(決算説明資料13P)
- 繰越工事高2,015億円:通期売上予想の約2年分
- 立替資金の回収:大型案件の引き渡しが進めば、契約資産約484億円の一部が現金化し、営業CFが大きく改善する可能性(26/3期は+93億円の実績)
- 需給の改善:信用倍率は99倍→35倍に低下し、上値の重しが軽くなった
























免責事項
本記事はAI(Claude/Anthropic社)を活用して作成したコンテンツです。情報の正確性・完全性を保証するものではなく、記載内容に誤りが含まれる可能性があります。
本記事は特定の有価証券への投資を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。株式投資には価格変動リスクがあり、元本が保証されるものではありません。
本記事に記載されている将来予測・試算・適正株価に関する記述は、あくまで参考情報であり、実際の将来の業績・株価・配当を保証するものではありません。
本記事で参照しているみんかぶ様・かぶたん様・IRBANK様などの第三者提供データについて、当ラボはその正確性・完全性について責任を負いません。最新情報は各社の公式サイトおよび企業のIR情報をご確認ください。
本記事は税務・法務上のアドバイスを提供するものではありません。税金・法律に関するご判断は、税理士・弁護士などの専門家にご相談ください。
本記事における業界慣行への言及は、一般的な注意喚起を目的としたものであり、特定の企業の商品・営業活動を批判するものではありません。
情報基準日:2026年11月5日
本記事に登場する「車野蔵人(くるまの くろうど)」は、AIが生成した架空のキャラクターです。実在する人物・アナリストとは一切関係ありません。
© 高配当株研究所 ※本記事はAIによる分析を含みます。投資推奨ではありません。




コメント