今回は、マンション分譲・不動産開発を手がける「エスコン(8892)」の2027年3月期 第2四半期(中間期)決算について、継続チェックの観点から確認していきます。
所長ダル








① 会社概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 株式会社エスコン(ES-CON JAPAN Ltd.) |
| 証券コード | 8892(東証プライム) |
| 設立 | 1995年4月【要確認:設立年月(今回の資料外の情報のため同社HPで確認)】 |
| 主な事業 | 住宅分譲(レ・ジェイド等)、不動産開発(商業・ホテル・物流・底地等)、不動産賃貸、資産管理(EJR・EIPのAM、PM、マンション管理)、その他(海外出資、サッカークラブ等) |
| 親会社 | 中部電力株式会社(議決権の51.0%を保有) |
| 時価総額 | 約1,039億円(’26/10/27時点、かぶたん様) |
| 決算期 | 3月期(2023年11月に12月期から変更。’24年3月期は15か月の変則決算) |
| 現在株価 | 1,054円(’26/10/27終値、みんかぶ様)※PTS 1,080円(同日16:10、かぶたん様) |
| 配当利回り | 5.03%(53円÷1,054円、当方試算) |
出典:決算説明資料41P・39P注記、半期報告書「大株主の状況」、決算短信サマリー、みんかぶ様、かぶたん様
なお、決算は10月27日の大引け後に発表されたと考えられます。終値1,054円には決算内容がまだ織り込まれておらず、同日のPTSは1,080円(+2.5%)でした。






② 主要財務指標
中間期実績(’26年4月〜9月)
| 項目 | ’26年3月期 中間 | ’27年3月期 中間 | 前年同期比 | 通期計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 351.8億円 | 555.2億円 | +57.8% | 1,450億円 | 38.3% |
| 営業利益 | 49.1億円 | 105.8億円 | +115.6% | 265億円 | 39.9% |
| 経常利益 | 23.8億円 | 68.8億円 | +189.0% | 200億円 | 34.4% |
| 中間純利益 | 18.6億円 | 49.2億円 | +164.8% | 140億円 | 35.1% |
| EPS | 19.42円 | 51.32円 | - | 151.42円 | - |
出典:決算短信サマリー、決算説明資料9P
財務・還元指標
| 項目 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| BPS | 925.61円(前期末904.53円) | 決算短信サマリー |
| ROE | ’26年3月期実績14.7%/’27年3月期予想15.77% | 説明資料35P、予想値はIRBANK様 |
| 自己資本比率 | 16.9%(前期末17.0%) | 決算短信サマリー、説明資料10P |
| 有利子負債 | 3,926億円(前期末3,698億円、+228億円) | 短信7Pより当方算出 |
| 有利子負債の総資産比率 | 約74.6%(中間期末) | 当方算出 |
| 年間配当予想 | 53円(前期48円、中間0円・期末一括) | 決算短信サマリー「配当の状況」 |
| 特別配当等 | なし | 同上 |
| 配当性向 | 35.0%(会社計画EPSベース) | 説明資料7P |
| 配当総額(試算) | 約51.6億円(53円×約9,730万株) | 前期の配当支払4,670百万円÷48円から株数を逆算(当方試算) |
| 目標株価 | 980円(判定「売り」、10/19時点の983円から更新) | みんかぶ様 |
※会社予想EPSは151.42円ですが、かぶたん様・IRBANK様の予想EPSは146円です(予想純利益140億円÷期中平均株式数9,589万株とほぼ一致)。株数の前提の違いと考えられ、146円ベースでは配当性向は約36.3%になります。
※前回の継続チェックで「有利子負債が総資産の約83%」と記載していましたが、83%は負債合計の比率(’26年3月期末:4,237億円÷5,098億円)でした。有利子負債の比率は前期末で約73%、中間期末で約74.6%です。お詫びして訂正いたします。












③ 継続チェックメモ項目評価
毎回チェックする基本項目
| チェック項目 | 評価 | 結果と解説 |
|---|---|---|
| 売上高 | ○ | 中間555億円(+57.8%)。通期計画1,450億円(+5.8%)も据え置きで、不動産開発事業の売却収益は縮小していません(決算短信サマリー) |
| 営業利益 | ○ | 中間106億円(+115.6%)。通期計画265億円は中計目標250億円を超過したまま維持(説明資料34P) |
| 経常利益 | △ | 持分法損失は1.77億円(前年同期2.44億円)に縮小。一方で支払利息は36.1億円(前年同期25.8億円)に増え、営業利益との差は前年同期の25億円から37億円へ拡大(短信8P) |
| 純利益 | ○ | EPS 51.32円(前年同期19.42円)。純利益の進捗率は35.1%で、前年同期の約15%を大きく上回る |
| 営業CF | × | 中間営業CFは△136.4億円で、前期の配当支払46.7億円を下回る。主因は棚卸資産の増加△110.5億円、預り金の減少△68.2億円、法人税等の支払△49.3億円。前年同期も△50.9億円で通期は+104億円に転じており、季節性と考えられるが判定は通期で行う必要あり(短信10P) |
| 年間配当予想 | ○ | 53円で修正なし。累進的配当政策も堅持すると明記(説明資料7P) |
売上高・営業利益・純利益はいずれも大幅増で、通期計画も据え置かれています。配当予想53円と累進的配当政策も維持されました。一方で、営業CFが中間で△136.4億円と配当支払額を下回り×判定、経常利益は支払利息の増加で営業利益との差が広がり△判定となりました。損益とキャッシュの動きが食い違っている点が今回の最大の特徴と考えられます。
注意点①:持分法投資損失(TCF問題)
| チェック項目 | 評価 | 結果と解説 |
|---|---|---|
| TCF関連損失の再計上 | ○(暫定) | 中間の持分法損失は全体で1.77億円にとどまる。ただし’26年3月期の約38億円の損失は下期に集中していたため、下期の再発有無は通期で確認が必要。TCF単体の内訳は非開示 |
| 袋井工場の出荷改善 | ─ | 今回の資料に言及なし(偶発的。半期報告書本文は未確認) |
| 持分比率31.1% | ─ | 中間開示に記載なし(偶発的) |
| 新規持分法先の損失リスク | ○ | モンテディオ山形は持分法ではなく連結子会社(98.0%)として取得。負ののれん発生益2.65億円を特別利益に計上。今後の損益は「その他」セグメントに入る(短信16P) |












ウォッチポイント「持分法損失が2期連続で30億円超」に対し、中間時点では大幅に下回っています。ただし前期の損失は下期集中型だったため、改善の判定は通期決算で確定させる必要があると考えられます。
注意点②:金利上昇と有利子負債コスト
| チェック項目 | 評価 | 結果と解説 |
|---|---|---|
| 支払利息の拡大 | × | 25.8億円から36.1億円(+40.3%)に増加。会社は「27/3期計画に政策金利引き上げの影響を織込み済み」としている(説明資料12P、短信8P) |
| 平均金利1.60%からの上昇 | △ | 中間時点の平均金利は非開示(構造的。期末のみの開示)。参考として、中間の支払利息を年率換算し有利子負債の期中平均で割ると約1.9%(利息の資産計上分を考慮しない粗い試算) |
| 長期借入比率90%以上 | ○ | 中間期末は約96.3%(前期末96.8%)と高水準を維持(当方算出)。ただし1年内返済予定の長期借入金は700億円(+43.6%)に増え、借り換え時の金利上昇リスクあり |
| 社債利率 | △ | 2026年7月発行の第3回債(150億円)の利率は2.796%。前年の第2回債1.917%から約0.9ポイント上昇(説明資料11P) |
| JCR格付け | ○ | AA-(安定的)を維持(2026年8月7日付、説明資料11P) |












ウォッチポイント「平均金利2%超かつ支払利息80億円超」に対し、支払利息の年率換算は約72億円、試算金利は約1.9%です。まだ未到達ですが、接近しています。前回の注意点①(TCF)が改善したのに対し、注意点②(金利)は悪化方向にあり、注意点の最上位に位置づけるべき項目と考えられます。
継続ウォッチ①:不動産開発事業の安定性
| チェック項目 | 評価 | 結果と解説 |
|---|---|---|
| 期初計画比の進捗率 | ○ | 売上の進捗率は44.2%(前期中間は12.0%)、セグメント利益は55.0%。掛川市の事業用地や、EIPの底地ファンド1号への売却が寄与(説明資料4P・5P・21P) |
| パイプラインの仕入れと売却のバランス | △ | パイプラインは3,800億円と前回の2,800億円から増加したように見えるが、今期から「34/3期までの見通し」を含める形に定義変更されており単純比較は不可。中間の仕入契約額は約20億円で、前期通期の380億円から大きく減速。会社は「採算性を厳格に選別」と説明(説明資料23P・24P) |
| EJR・私募ファンドへの供給 | ○ | EIPが組成する私募ファンドへ、商業施設1件と商業底地4件を売却 |
| AUMの拡大 | ○ | AM事業のAUMは1,180億円(前年同期864億円、+36.6%)。前回のEJR764億円+EIP268億円=1,032億円からも増加(説明資料27P) |
ウォッチポイント「開発売上が2期連続で▲20%超」について、’27年3月期計画は558億円で前期820億円の▲32%です。1期目にはすでに該当する計画となっており、’28年3月期も20%超の減収になれば注意ラインに達します。
継続ウォッチ②:M&Aの進捗
| チェック項目 | 評価 | 結果と解説 |
|---|---|---|
| モンテディオ山形の取得 | ○ | 2026年7月1日に完了(取得額1.11億円、持株比率98.0%)(説明資料42P) |
| アーク不動産の取得 | ○ | 2026年10月30日に実行予定で予定どおり進行。8月1日に「北浜リアルティ」へ商号変更。取得額は110億円(予定)で、11月から賃貸セグメントに寄与する見込み(短信13〜14P) |
| M&A先の業績貢献 | ─ | 連結前のため確認不可(構造的) |
| のれんの規模 | ─/○ | 北浜リアルティののれん額は「現時点では未確定」(短信14P)。既存ののれんは143.6億円から139.1億円へ償却により減少 |
| スタジアムの工事進捗 | ○ | 竣工予定は2028年8月のまま。竣工時に最大30億円の追加出資を予定 |
継続ウォッチ③:住宅分譲
| チェック項目 | 評価 | 結果と解説 |
|---|---|---|
| 引渡し戸数の計画910戸 | ○ | 中間の引渡しは253戸(進捗27.8%)。計画では3Qで588戸、4Qで910戸に到達。契約進捗率は84.7%(前回の期初時点70.7%から上昇)で、北広島の197戸(完売済)は3Qに引渡し予定(説明資料4P・17P・32P) |
| 販売単価70百万円台 | ○ | 中間の分譲マンション売上178.7億円÷253戸=約70.6百万円(当方算出)で、計画単価を上回る |
| ’28年3月期向けの契約進捗 | ─ | 開示なし(偶発的) |
| ランドバンク | △ | 金額は約4,057億円から約4,300億円に増加。一方で戸数は約4,300戸から約4,100戸に減少。中間の用地取得は320戸で、前期通期の900戸と比べてペースが鈍化(説明資料19P) |












不動産開発・M&A・住宅分譲はいずれも足元の進捗が順調です。一方で、開発用地の仕入契約の減速、ランドバンク戸数の減少、パイプラインの定義変更と、将来の売上につながる「仕入れ側」の指標には慎重に見るべき点が出てきています。開発売上は今期計画で前期比▲32%と、ウォッチポイントの1期目にすでに該当している点にも留意が必要と考えられます。
引き続き良好なら安心できる項目
| 項目 | 評価 | 結果 |
|---|---|---|
| 累進配当方針 | ○ | 堅持すると明記 |
| JCR格付け | ○ | AA-(安定的) |
| ストック収益比率 | △ | 中間は26.0%で、開発売却の比重が高まった分だけ前年同期の49.0%から低下。通期計画ベースの試算は約25.5%(9,700÷38,100)で、中計目標30%は未達となる可能性が高い |
| 一般管理費カバー率 | ─ | 年次のみの開示(構造的) |
| ROE14%台以上 | ○ | 予想は約15.8% |
| パイプライン | ○/△ | 金額は拡大しているが、定義変更と仕入れの減速あり |
即座に見直しが必要なシグナル(該当チェック)
| シグナル | 判定 |
|---|---|
| 減配・方針変更 | 該当なし |
| 営業CFの2期連続マイナス | 通期は未確定。中間のマイナスは棚卸資産の増加が主因 |
| 格下げ | 該当なし |
| 持分法損失の50億円超 | 該当なし |
| 自己資本比率15%割れ | 該当なし(16.9%)ただし余裕は1.9ポイント |
| のれん減損 | 該当なし |
| 金利2%超・支払利息80億円超 | 未到達だが接近 |
即座の見直しを要するシグナルは点灯していないと考えられます。ただし「自己資本比率15%割れ」まで1.9ポイント、「金利2%超・支払利息80億円超」も接近と、余裕が小さい項目が複数あります。累進配当方針とJCR格付けAA-という支えは維持されていますが、ストック収益比率は中計目標の未達が濃厚となっています。
④ 配当継続性スコア(5項目評価)
今回は中間期のため、中間キャッシュ・フロー計算書が開示されていることを最初に確認しました(短信10〜11P)。5項目すべてを実体で評価できる回です。
| 評価項目 | 評価 | 解説 |
|---|---|---|
| 配当の中身 | ○ | 普通配当のみで、記念配当や特別配当はなし。2017年12月期の18円から53円へ増配を続け、減配はなし。’27年3月期は+5円の増配計画 |
| 本業の稼ぐ力 | ○ | 営業利益は+115.6%で、中計目標を超過する見通しを維持。ただし開発の大型売却による押し上げが大きく、賃貸セグメントは減益(▲14.5%) |
| 財務の健全性 | △ | 自己資本比率16.9%、有利子負債3,926億円(D/Eレシオ約4.4倍)、支払利息+40%、新規社債の利率2.8%と負担が増加。支えはAA-格付けと長期借入比率約96% |
| 配当の原資 | △ | 中間営業CFは△136億円で、配当総額約47〜52億円を下回る。用地取得が営業CFに計上される業態上の季節性があり、手元資金も657億円ある。ただし実体として未達であることは事実のため△ |
| 経営方針の透明性 | ○ | 累進配当を明記し、計画も修正なし。中間CF計算書やセグメント別の進捗も詳しく開示。パイプラインの定義変更が注記されている点も評価できる |
B+→B+(据え置き)
実体を伴う△が2項目(財務の健全性・配当の原資)あるため、ルール上A以上にはなりません。前回の注意点①(TCF)は中間時点で改善した一方、注意点②(金利)は悪化方向に進んでおり、相殺して据え置きとしました。今回は「格上げ保留」ではなく、5項目を実体で確認したうえでの据え置きです。
損益面(進捗・契約率・中計超過)だけを見ればA-相当と考えられます。据え置きの理由は、中間営業CFが配当総額を下回ったこと、そして支払利息が+40%増え試算金利が約1.9%と注意ラインに接近していることであり、業績が悪化したわけではありません。
次回(通期決算)にA-へ格上げする条件は、①通期営業CFが配当総額約52億円以上(前期並みの100億円規模ならより安心)、②通期の支払利息が80億円未満かつ期末平均金利が2.0%未満、③自己資本比率17%以上への回復、の3点と考えられます。
クリックして評価ランクの説明を見る
S:非常に優れている/A:優れている/A-:Aの要件を満たすがBに近い注意点がある/B+:Bの要件を満たしAに近い水準にある/B:良好/B-:Bの要件を満たすがCに近い注意点がある/C+:Cの要件を満たしBに近い水準にある/C:やや懸念がある/C-:Cの要件を満たすがDに近い注意点がある/D:懸念が大きい/E:重大な懸念がある
※評価体系をS/A/A-/B+/B/B-/C+/C/C-/D/Eの11段階に変更しました。旧5段階(S/A/B/C/D)のA・B・C・Dの間にそれぞれ「+(プラス)-(マイナス)」ランクを新設しています。これは、同一ランク内でも「条件が揃えば上のランクに相当する」銘柄と「下のランクに近い懸念がある」銘柄を区別するためです。たとえばB-は「Bの要件は満たすが、Cに近い注意点を抱えている」状態を示します。












⑤ 適正株価試算(普通配当逆算法)
前提:現在株価1,054円(’26/10/27終値、決算発表前)、予想配当53円、現在利回り5.03%、会社予想EPS151.42円。
シナリオ別試算
| シナリオ | 想定配当額 | 想定利回り | 適正株価(計算式) | 適正株価 | 現株価比 |
|---|---|---|---|---|---|
| 強気 | 58円(’27年3月期EPSから10%成長し’28年3月期EPS約166円、配当性向35%維持) | 4.5% | 58÷0.045 | 約1,289円 | +22% |
| 中立 | 53円(会社予想の配当そのまま) | 4.5% | 53÷0.045 | 約1,178円 | +12% |
| 保守的 | 53円(増配が止まると想定) | 5.0% | 53÷0.050 | 約1,060円 | +1% |
| 弱気 | 35円(累進方針を撤回せざるを得ない状況。EPS約100円×配当性向35%) | 5.5% | 35÷0.055 | 約636円 | ▲40% |
※強気シナリオの’28年3月期は次期中計の初年度で、会社予想はまだ出ていません。中立シナリオの利回り4.5%は、みんかぶ様の過去2年平均の実績配当利回り4.56%を参考にしました。保守的シナリオは足元の市場利回り(約5.0%)を適用しています。
弱気シナリオ:「方針を曲げざるを得ない前提条件」
同社には「配当性向の下限」の方針がなく、「減配しない」累進方針が下支えになっています。そこで弱気シナリオでは、累進方針を撤回せざるを得ない状況を前提としています。
- 金利上昇と不動産市況の冷え込みで売却が止まる
- EPSが’24年3月期並みの約100円に低下する
- 格下げが重なる
この場合、配当性向35%を適用すると35円になります。参考として、方針を維持して53円のまま利回り6%が求められる場合の株価は883円です。
BPS×適正PBR倍率(2点セット確認)
BPS:925.61円(2026年9月末、決算短信サマリー)
| PBR倍率 | 株価 | 位置づけ |
|---|---|---|
| 1.00倍 | 926円 | 解散価値 |
| 1.14倍(現在) | 1,054円 | 現在の株価水準 |
| 1.27倍 | 1,178円 | 中立シナリオ相当 |
| 1.31倍(過去2年平均) | 1,213円 | 過去2年平均 |
中立シナリオの1,178円はPBR約1.27倍に相当し、過去2年平均の1.31倍の範囲内に収まります。配当逆算とPBRの2つの方法はおおむね整合していると考えられます。












対談で深掘り:今回の5つの論点
論点①「利益は2倍、でも営業CFは△136億円」――不動産会社のキャッシュフローの読み方
























論点② じわじわ効いてくる金利――支払利息+40%と社債利率2.8%


















論点③「ストックを売ってフローをつくる」――稼ぐ力の中身を分解する
























論点④ 目標株価980円 vs 理論株価1,204円――外部評価が真っ二つ


















論点⑤ 中部電力51%の重み――格付けAA-とCOC特約


















予備テーマ:ほかにも気になる3つの話題
仕入れの急ブレーキ






マンション単価7,000万円時代






Jクラブを子会社化






全シナリオが崩れる条件
- 累進的配当政策の撤回または減配の予告
- 金利の急上昇で支払利息が営業利益の半分を超えるような水準になること(目安:年間130億円超)
- 不動産市況の急変で収益物件の売却が止まり、4Qの売却が計画を大幅に下回ること
- 中部電力の持株方針の変更(連結除外)による格付けの低下と、社債の期限前償還請求の発生
- JCR格付けがA+以下に下がり、借り換えコストが急上昇すること
まとめ
外部目標株価との比較:みんかぶ様の目標株価980円(現株価比▲74円)は中立適正株価1,178円を下回る一方、理論株価1,204円は中立適正株価とほぼ一致します。アナリストのカバーは0人で、個人予想は646円です。外部評価が割れていること自体が特徴と考えられます。
割高・割安感:PER約7倍、利回り5.03%、PBR1.14倍で、中立シナリオ比で約1割の割安圏にある可能性があります。ただし金利リスクと親子上場による割引が、ある程度織り込まれていると考えられます。
長期投資家への視点:累進配当、中部電力51%、AA-格付けという3つの支えは揺らいでいません。一方で配当の原資(営業CF)は年1回の通期決算でしか確実に判定できません。2027年5月の通期決算で「営業CF≧配当総額約52億円」と「支払利息80億円未満」を確認することが最重要と考えられます。
強気シナリオの根拠:営業利益の進捗は約40%で、例年の下期偏重を考えると順調です。分譲マンションの契約進捗は84.7%、北広島の197戸は完売済みで3Qに引渡し予定です。11月から北浜リアルティの賃貸収益が加わり、中計の営業利益目標は超過達成の見込みです。長期ビジョン2030では経常利益300億円を掲げており、EPSの成長による増配余地があります。
























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本記事における業界慣行への言及は、一般的な注意喚起を目的としたものであり、特定の企業の商品・営業活動を批判するものではありません。
情報基準日:2026年10月27日
本記事に登場する「車野蔵人(くるまの くろうど)」は、AIが生成した架空のキャラクターです。実在する人物・アナリストとは一切関係ありません。
© 高配当株研究所 ※本記事はAIによる分析を含みます。投資推奨ではありません。






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