今回は、総合建設コンサルタント「E・Jホールディングス(2153)」の2027年5月期 第1四半期決算(2026年10月14日開示)について、継続チェックの観点から確認していきます。株価の基準日は2026年10月26日終値です。
決算短信:2027年5月期 第1四半期決算短信(以下「短信」)/適時開示:「株式会社気象工学研究所の完全子会社化に関するお知らせ」(2026年7月15日、以下「気象工学IR」)、「持分法適用関連会社の異動(株式譲渡)に関するお知らせ」(2026年8月19日、以下「演算工房IR」)/中期経営計画:第6次中期経営計画「E・J-Plan2027」(2025年7月、以下「中計資料」)/外部データ:みんかぶ様、株探様、IRBANK様
※1Qは決算補足説明資料・決算説明会ともに「無」です(短信P.1)。これは同社の従来からの開示形態です。
所長ダル














① 会社概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | E・Jホールディングス株式会社(東証プライム) |
| 証券コード | 2153 |
| 設立 | 2007年6月(エイトコンサルタントと日本技術開発の株式移転により設立) |
| 主な事業 | 総合建設コンサルタント事業(単一セグメント)。防災・減災、インフラメンテナンス、環境、発注者支援など、官公庁向けが中心(短信P.9) |
| 時価総額 | 336億33百万円(1,830円×18,378,920株、みんかぶ様) |
| 決算期 | 5月 |
| 筆頭株主 | ㈱八雲 19.20%(2026年5月31日現在、有価証券報告書 大株主の状況) |
出典:決算短信、有価証券報告書、みんかぶ様
1Q期間中の重要トピック:資産の入れ替え
| 項目 | 演算工房(売却) | 気象工学研究所(取得) |
|---|---|---|
| 開示日/実行日 | 2026年8月19日/8月31日 | 2026年7月15日/7月31日 |
| 持分 | 33.63%(持分法適用関連会社)→ 0% | 0% → 100%(完全子会社) |
| 金額 | 譲渡価額27億08百万円(演算工房IR P.2) | 取得価額は非公開(守秘義務契約、気象工学IR P.2) |
| 事業 | 山岳・シールドトンネルの計測・施工管理システム | 気象・防災の調査研究、情報提供、コンサルティング |
| 業績規模 | 売上34.9億、経常利益4.26億、純利益3.17億(2025年6月期) | 売上10.85億、営業利益2.76億、純資産15.14億(2026年3月期) |
| 3期の売上推移 | 28.2億→31.4億→34.9億(+24%) | 10.70億→10.77億→10.85億(ほぼ横ばい) |
| 同社業績への影響 | 「精査中」 | 「軽微」 |
| 経緯 | 鹿島建設から子会社化の提案を受けて応じた。取引関係はなし | 関西電力グループのCVC(K4 Ventures)から全株式を取得 |
出典:演算工房IR P.1〜2、気象工学IR P.1〜2












② 主要財務指標
1Q実績(2026年6〜8月)
| 項目 | 2027/5期 1Q | 前年同期 | 増減 | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 50億72百万円 | 42億86百万円 | +18.3% | 短信P.1 |
| 売上総利益(粗利率) | 17億35百万円(34.2%) | 12億42百万円(29.0%) | +5.2pt | 短信P.6 |
| 販管費 | 29億27百万円 | 27億67百万円 | +5.8% | 短信P.6 |
| 営業利益 | △11億92百万円 | △15億25百万円 | 赤字3.3億円縮小 | 短信P.1 |
| 経常利益 | △11億46百万円 | △14億66百万円 | 赤字3.2億円縮小 | 短信P.1 |
| 特別利益(投資有価証券売却益) | 15億14百万円 | 1百万円 | 演算工房株の売却 | 短信P.6・P.8 |
| 親会社株主に帰属する純利益 | △2億36百万円 | △11億30百万円 | 赤字8.9億円縮小 | 短信P.1 |
| EPS | △13.17円 | △65.12円 | ― | 短信P.1 |
| 受注高 | 125億96百万円 | 118億46百万円 | +6.3% | 短信P.11 |
| 受注残高 | 382億02百万円 | 395億02百万円 | △3.3% | 短信P.11 |
| 生産実績(進捗ベース) | 102億49百万円 | 93億80百万円 | +9.3% | 短信P.11 |
※1Qの赤字は季節要因によるものです。官公需の納期が年度末に集中するため売上は4Qに偏りますが、固定費は毎月均等に発生します(短信P.2・P.3・P.8)。
財政状態・通期予想・株価指標
| 項目 | 数値 | 出典 |
|---|---|---|
| 総資産 | 539億53百万円(期首比△27.99億円) | 短信P.1・P.4 |
| 自己資本 | 393億75百万円 | 短信P.1 |
| 自己資本比率 | 73.0%(期首71.0%) | 短信P.1 |
| 現金及び預金 | 201億80百万円(期首比△44.77億円) | 短信P.4 |
| 投資有価証券 | 48億67百万円(期首比+14.20億円) | 短信P.4 |
| のれん | 27億19百万円(償却のみ、減損なし) | 短信P.4・P.8 |
| 有利子負債(長期借入金+1年内返済) | 66億74百万円(D/E約0.17倍) | 短信P.5 |
| ネットキャッシュ(当方算出) | 約136億円(現預金+有価証券−有利子負債) | 短信P.4・P.5 |
| BPS | 2,190.35円 | IRBANK様 |
| 通期予想(売上高/営業利益/純利益) | 490億円/53億円/37億円(修正なし) | 短信P.1 |
| 通期予想EPS | 205.83円(前期実績189.32円) | 短信P.1・IRBANK様 |
| ROE | 実績8.73%/予想9.4% | IRBANK様 |
| 年間配当予想 | 82円(中間30円=普通25円+記念5円、期末52円=普通47円+記念5円) | 短信P.1 |
| 普通配当のみ | 72円(前期69円から+3円) | 短信P.1 |
| 配当性向(予想) | 39.8%(普通配当のみ35.0%) | 当方算出 |
| 配当利回り | 4.48%(普通配当のみ3.93%) | みんかぶ様・株探様 |
| PER(予想)/PBR | 8.9倍/0.84倍 | 株探様 |
| DOE(概算) | 82円ベースで約3.7%、普通配当ベースで約3.3% | 当方概算(期首自己資本402.68億円) |
| 年間配当総額(概算) | 約15.1億円(中間分は約5.5億円) | 当方概算(信託保有分を含む約1,838万株) |
| 信用倍率 | 2,082倍(買い残208.2千株) | 株探様 |
気象工学研究所の取得価額の推計(短信からの逆算)
| 要素 | 金額(概算) |
|---|---|
| 投資有価証券の増加(短信P.4) | +14.20億円 |
| +演算工房の帳簿価額の減少(譲渡価額27.08億−売却益15.14億) | +11.94億円 |
| −その他有価証券の評価増(税引前換算) | 約△1.9億円 |
| −持分法関連の増加 | 約△0.6億円 |
| =気象工学研究所の取得価額(推計) | 約23〜24億円 |
※短信の数字から逆算した粗い推計です。この推計どおりなら、取得価額は純資産15.14億円の約1.5倍、のれん相当額は約8〜9億円となります。1Q末時点では投資有価証券として計上されており(連結範囲の変更「無」、短信P.2)、連結は2Q以降となる可能性があります(現時点では未確認)。















③ 継続チェックメモ項目評価
毎回チェックする基本項目
| 項目 | 判定 | 解説 |
|---|---|---|
| 売上高:前年比プラス | ○ | +18.3%。1Q売上は通期予想の約10%で、前年1Qの約9%より進捗がやや前倒しです。 |
| 営業利益:期初計画未達が続いていないか | ○(暫定) | 赤字は3.3億円縮小しました。同社は1Qを「概ね期初計画どおり」とし、通期予想を据え置いています(短信P.2・P.3)。 |
| 営業利益率10%台 | ─(構造的) | 1Qは季節赤字のため判定できません。通期計画ベースでは10.8%です。 |
| 調整後EBITDA 60億円台(独自試算) | ─(構造的) | 1Qは△8.72億円(営業利益+減価償却2.23億+のれん償却0.97億、短信P.8)。通期計画に同じ方法を当てはめると約65億円規模です(粗い試算)。 |
| 営業CF>配当総額 | ─(構造的) | 1QはCF計算書が作成されていません(短信P.8)。 |
| 年間配当予想 | ○ | 82円で修正なし。 |
2023年11月の金商法改正により、2024年4月1日以後に開始する四半期から四半期報告書が廃止され、四半期決算短信に一本化されました。1QでCF計算書が付かないのは日本の上場企業では標準的な状態です。同社固有の減点材料とはしません。
判定可能な基本項目(売上高・営業利益・年間配当予想)はいずれも○です。営業利益率・調整後EBITDA・営業CFは1Qの季節性や制度上の理由で判定できない「構造的─」であり、悪化を示すものではありません。
注意点①:営業CFの減少トレンド
| チェック項目 | 判定 | 解説 |
|---|---|---|
| 営業CFが配当総額(約15.1億円)を上回るか | ─(構造的) | 1Qは非開示です。前期の営業CF30.5億円(IRBANK様)と同水準なら、約2倍のカバーになります。 |
| 法人税等の支払額の平準化 | ─(構造的)⚠️新論点 | 未払法人税等は6.75億→9.82億円に増えています(短信P.5)。演算工房株の売却益にかかる税金(推計4〜5億円)は営業CFから出ていきますが、売却代金27.08億円は投資CFに入ります。このため、今期の営業CFは本業の実力より見かけ上小さくなる可能性があります。 |
| 契約負債・売上債権のスイング | ─(構造的)参考 | 1Q末は売掛金△28.22億円、仕掛業務(棚卸資産)+28.45億円、契約負債+6.53億円(短信P.4・P.5)。入金が4Qに集中する同社の季節パターンの範囲内と考えられます。 |
| 受注残高が前年同期並みか | ○(注記付き) | △3.3%でした。受注は+6.3%と伸びており、残高の減少は生産の進捗(+9.3%)が受注を上回ったためです。ただし調査業務の受注は29.92億→26.98億円(約△10%)と減っており、要観察です。 |
| 販管費の伸び<売上の伸び | ○ | 販管費+5.8%に対し売上+18.3%。前期(販管費+13.0%)の懸念は、1Q時点では解消方向です。 |












営業CFそのものは1Qでは確認できません。売却益にかかる税金の支払いで、今期の営業CFが見かけ上小さくなる可能性がある点は新たな論点です。受注・販管費は良好ですが、調査業務の受注減は要観察と考えられます。
注意点②:政策保有株式・投資有価証券
| チェック項目 | 判定 | 解説 |
|---|---|---|
| 投資有価証券残高(34.47億円)の増減 | △ | 48.67億円に増えました。主因は気象工学研究所株式の取得で(短信P.2)、政策保有株の積み増しではなく事業投資です。連結されれば、その分は投資有価証券から消え、のれん等に置き換わる見込みです。 |
| 政策保有株式等の売却ペース | ○(別カテゴリ) | 持分法適用関連会社の演算工房株(議決権35.61%)を全株売却しました。持分純資産の約2.4倍、持分利益の約25倍に相当する価格で現金化しています(演算工房IR P.2から算出)。 |
| 売却益に頼らず営業CFが改善しているか | ─(構造的)⚠️ | 1Qの最終赤字の縮小は、主に売却益によるものです。本業ベース(経常段階)では△11.46億円で、前年より改善しているものの、利益の質は分けて見る必要があります。 |
| 純資産(自己資本)402.7億円台の維持 | △(季節要因) | 393.75億円でした。純損失と期末配当8.08億円の支払いによる減少で(短信P.2)、例年の季節パターンと考えられます。 |
| DOE 3.0%以上方針の変更 | ○ | 言及なし。配当予想も据え置きです。 |






投資有価証券の増加と純資産の減少は△判定ですが、それぞれ事業投資と季節要因によるもので、懸念の性質は限定的と考えられます。最終赤字の縮小が売却益中心である点は、利益の質として切り分けて見る必要があります。
良好なら安心できる項目
| 項目 | 現状 | 判定 |
|---|---|---|
| 自己資本比率65%以上 | 73.0% | ○ |
| D/Eレシオ0.3倍以内 | 約0.17倍 | ○ |
| ROE 8%台以上 | 予想9.4% | ─(構造的。予想ベースは○) |
| ROIC | 1Qは未開示 | ─(構造的) |
| 配当方針(DOE 3.0%以上) | 変更言及なし | ○ |
| 受注残高280億円以上 | 382億円(1Qは季節的に高め) | ○ |
継続ウォッチ:資本コスト・PBR改善策
| チェック項目 | 判定 | 解説 |
|---|---|---|
| PBR 0.79倍からの改善 | ○ | 0.83〜0.84倍に改善しました。 |
| ROIC 7.1%からの反転 | ─ | 未開示です。 |
| 公募増資(23.17億円)の資金使途 | ○(暫定) | 気象工学研究所の取得は、中計のM&A投資枠(3年で30億円+α、中計資料P.36)に沿う動きです。なお売却代金で取得額をほぼ賄えており、手元資金は実質的に減っていないと考えられます。 |
| 記念配当終了後(2028/5期)の配当方針 | ─ | 言及なしです。 |
| 八雲・社長関連の持株比率 | ○(基準値記録) | 八雲19.20%、社長2.22%(2026年5月末)。 |
即座に見直しが必要なシグナル(該当チェック)
いずれも該当なし。
即座の見直しを要するシグナルは、いずれも該当なしです。自己資本比率73.0%、D/E約0.17倍と財務の安心項目は良好で、PBRも改善しています。気象工学研究所の取得は中計のM&A投資枠に沿う動きと考えられます。
④ 配当継続性スコア(5項目評価)
| 評価項目 | 評価 | 根拠 |
|---|---|---|
| 配当の中身 | ○ | 普通配当72円(+3円)に創立20周年記念配当10円を上乗せしています。2018年5月期の15円から増配基調が続いています(中計資料P.37、株探様)。記念配当は今期限りの一過性である点に注意が必要です。 |
| 本業の稼ぐ力 | ○ | 1Qは赤字縮小、粗利率+5.2pt、受注+6.3%で、通期予想は据え置きです。資産入れ替えにより、営業外の持分法利益が本業の営業利益に置き換わる方向です。調査業務の受注減は要観察です。 |
| 財務の健全性 | ○ | 自己資本比率73.0%、D/E約0.17倍、ネットキャッシュ約136億円。1Q末は季節的に現金が最も少ない時期ですが、それでもこの水準です。 |
| 配当の原資 | ─(構造的) | 1QはCF計算書が制度上作成されないため未検証です。前期の営業CF30.5億円は、今期の配当総額約15.1億円の約2.0倍に相当します。 |
| 経営方針の透明性 | ○ | 季節性、予想据え置きの理由、資産増減の要因が短信で説明されています。任意で期中レビューも受けています。株式の取得・譲渡は適時開示済みです。取得価額の非公開は守秘義務契約によるもので、M&Aでは一般的なため減点しません。 |
A-→A-(格上げ保留)
数値だけを見ればA相当と考えられます。実体を確認できる4項目はすべて○です。前回A-の要因だった営業CFの減少について、悪化を示す材料も否定する材料も今回は出ていません。
据え置いた理由は、「配当の原資」が構造的─(1QのCF計算書非作成)のため、5項目すべてを実体で確認できていないことです。業績や財務に問題が生じたからではありません。
次回の格上げ条件は以下のとおりです。
- 中間(半期報告書):中間連結CF計算書が含まれると考えられます(現時点では未確認)。ただし同社は入金が4Qに集中するため、中間の営業CFは季節的にマイナスになる可能性があります。そこで、「中間営業CFが前年同期実績を上回り、かつ受注残高が前年同期並みを維持」していればAへ格上げとします。
- 通期:営業CFが30億円以上(配当総額約15億円の約2倍)であればAへ格上げとします。売却益にかかる税金支払い(推計4〜5億円)の影響を除いた実質ベースで判定します。
クリックして評価ランクの説明を見る
S:非常に優れている/A:優れている/A-:Aの要件を満たすがBに近い注意点がある/B+:Bの要件を満たしAに近い水準にある/B:良好/B-:Bの要件を満たすがCに近い注意点がある/C+:Cの要件を満たしBに近い水準にある/C:やや懸念がある/C-:Cの要件を満たすがDに近い注意点がある/D:懸念が大きい/E:重大な懸念がある
※評価体系をS/A/A-/B+/B/B-/C+/C/C-/D/Eの11段階に変更しました。旧5段階(S/A/B/C/D)のA・B・C・Dの間にそれぞれ「+(プラス)-(マイナス)」ランクを新設しています。これは、同一ランク内でも「条件が揃えば上のランクに相当する」銘柄と「下のランクに近い懸念がある」銘柄を区別するためです。たとえばB-は「Bの要件は満たすが、Cに近い注意点を抱えている」状態を示します。






⑤ 適正株価試算(普通配当逆算法)
| シナリオ | 想定配当額 | 想定利回り | 適正株価 | 前提 |
|---|---|---|---|---|
| 強気 | 85円 | 3.5% | 2,429円 | 中計最終年度(2028/5期)の純利益39億円から、EPSは約217円。配当性向約39%を想定し、記念配当分を普通配当で吸収したうえでさらに増配するケースです。利回り3.5%は、みんかぶ様の相対比較参考値3.54%に近い水準です。 |
| 中立 | 82円 | 3.7% | 2,216円 | 会社予想をそのまま使用。利回りは、みんかぶ様の過去2年平均3.70%です。 |
| 保守的 | 72円 | 4.0% | 1,800円 | 記念配当を除いた普通配当のみで、増配なしのケースです。 |
| 弱気 | 66円 | 4.5% | 1,467円 | DOEの下限3.0%を適用(BPS 2,190円×3.0%)。前提条件:普通配当72円を下回るため、「累進配当」方針の撤回が必要になります。公共事業予算の大幅削減や大型減損で、方針を曲げざるを得ない状況を想定しています。 |
感応度:金利上昇などで投資家が利回り5%を求めるようになれば、保守的シナリオは72円÷5%=1,440円まで下がります。想定利回りは当研究所の仮定である点に注意が必要です。
BPS×適正PBR倍率(2点セット確認)
BPS:2,190.35円(IRBANK様)
| PBR | 株価 | 位置づけ |
|---|---|---|
| 0.33倍 | 723円 | みんかぶ様の相対比較参考値(≒理論株価722円) |
| 0.80倍 | 1,752円 | 現状付近の下限 |
| 0.87倍 | 1,906円 | 過去2年平均(みんかぶ様) |
| 1.00倍 | 2,190円 | 中計目標「PBR1倍超」(中計資料P.35) |
配当の中立値2,216円とPBR1倍の2,190円がほぼ一致しています。一方、現株価1,830円は保守的シナリオ(1,800円)とPBR0.84倍の水準にあり、増配の継続をほとんど織り込んでいないと考えられます。
みんかぶ様の理論株価722円との違い
722円は「BPS 2,190円×相対比較PBR 0.33倍」とほぼ一致します。配当や利益見通しは最終的な数字に使われていない、PBR1本の統計的な計算と考えられます。
| 観点 | 普通配当逆算法(当研究所) | みんかぶ様の株価診断 |
|---|---|---|
| 何を見るか | 将来の配当額と、投資家が求める利回り | 現在の株価指標の統計的な位置 |
| 使う指標 | 配当(BPS×PBRで検算) | 最も連動性が高いと判定された1指標(今回はPBR) |
| 比較の基準 | 同社自身の利回り水準 | 市場平均に、同社の過去の割引傾向を加味した参考値 |
| 業績・増配の反映 | 反映する | ほぼ反映しない |
| 配当利回りの基準 | 予想82円(4.48%) | 実績69円(3.77%) |
- みんかぶ様の診断内でも、同社自身の過去2年との比較(PSR等)では「割安」と判定されています。一方、他銘柄との相対比較では「割高」で、外部指標の内部でも示唆が真逆に分かれています。
- 0.33倍という参考値には「割引評価されがちな銘柄」という補正が加わっています。同社のPBRは2010年以降0.21〜0.91倍で推移しており(IRBANK様)、低PBR時代の傾向が統計に残っている可能性があります。算出の詳細は非公開のため、断定はできません。
- 妥当性チェック:株価722円なら、時価総額は約133億円とネットキャッシュ約136億円をほぼ下回ります。予想配当利回りは11.4%、PER約3.5倍となり、純利益37億円を見込む本業と48.7億円の投資有価証券をほぼゼロと評価する水準です。
- みんかぶ様自身も、PBRが1倍を割れていることから、将来のキャッシュフローが悪化しない限り長期的には株価が下支えされる可能性に触れています。









対談で読み解く5つのテーマ
テーマ①:「1Qは赤字が当たり前」──4Q偏重ビジネスの決算の読み方
























テーマ②:演算工房を高く売り、気象工学研究所を買った──資産入れ替えの損得勘定




































テーマ③:EPSは5年横ばい、それでも配当は2.3倍──増配の源泉はどこか


















テーマ④:ROE9.4%なのにPBR0.8倍台、みんかぶ理論株価は722円──「低評価」の正体
























テーマ⑤:記念配当10円が消える2028年5月期、配当はどうなる?


















予備テーマ①:調査業務の受注△10%






予備テーマ②:ネットキャッシュ136億円の使い道






全シナリオが崩れる条件
- 国土強靭化実施中期計画の縮小など、公共事業予算の大幅削減(売上の官公需比率が高いため)
- M&Aの失敗による多額の減損(のれん27.19億円に、気象工学研究所の連結後は推計8〜9億円が加わる可能性があります)
- 累進配当・DOE3.0%以上方針の撤回
- 受注残高の構造的な減少(通期末で250億円を大きく割り込むなど)
- 品質問題・不祥事による指名停止など、官公庁取引の制限
- 技術者の確保難による原価高騰(中計自体が、労務費や物価高騰による原価アップを課題として挙げています/中計資料P.5)
まとめ
外部目標株価との比較:みんかぶ様の目標株価は860円(「売り」、更新日は画面上で確認できず)、理論株価は722円(10/23、割高判定)です。理論株価は「BPS×相対比較PBR0.33倍」の統計値と考えられ、配当・業績見通しは反映されていません。同じ診断の過去比較では「割安」判定で、示唆が分かれています。アナリスト予想は0人で、個人投資家予想は更新が約10ヶ月止まっています。当研究所の試算は、中立2,216円、PBR1倍で2,190円、増配なしの保守的シナリオでも1,800円です。
割高・割安感:現株価1,830円は保守的シナリオとほぼ同水準です。予想PER8.9倍・PBR0.84倍で、割安寄りと考えられます。ただし予想利回り4.48%は記念配当込みで、普通配当ベースでは3.93%です。
長期投資家への視点:累進配当とDOE3%という「二重の床」があり、ネットキャッシュも約136億円あります。1Qは季節赤字のため判断材料が限られ、本番は中間(CF計算書)と通期(営業CF・来期配当方針)です。スコアはA-を維持し、格上げを保留しています。業績・財務の悪化が理由ではありません。
強気シナリオの根拠:中計最終年度の純利益39億円(EPS約217円)、演算工房売却益(税引後で約10.5億円)が予想に未織り込みである可能性、粗利率の改善と海外売上の2.3倍増、資産入れ替えによる本業利益への転換と防災領域の強化が挙げられます。
























免責事項
本記事はAI(Claude/Anthropic社)を活用して作成したコンテンツです。情報の正確性・完全性を保証するものではなく、記載内容に誤りが含まれる可能性があります。
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情報基準日:2026年10月26日
本記事に登場する「車野蔵人(くるまの くろうど)」は、AIが生成した架空のキャラクターです。実在する人物・アナリストとは一切関係ありません。
© 高配当株研究所 ※本記事はAIによる分析を含みます。投資推奨ではありません。






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