【高配当研究所】WDBホールディングス/2475/理学系派遣No.1が配当性向65%へ大転換!5%超の高利回りは本物か?


※本レポートの株価(1,745円)は2026年6月24日時点のものです(みんかぶ様)。配当利回りおよびみんかぶ目標株価も同時点のデータをもとに記載しています。

目次

はじめに

「高配当株研究所」へようこそ。当ラボでは、配当生活・FIRE(経済的自立と早期退職)を目指す方々に向けて、高配当株の銘柄分析を行っています。私(所長)は投資初心者レベルで、読者の皆さんと同じ目線から素朴な疑問を投げかける役割を担っています。

本日は、理学系人材派遣の国内最大手・WDBホールディングス株式会社(証券コード:2475)について、エキスパート投資アナリストの車野蔵人(くるまの くろうど)さんに解説していただきます。

2026年3月期は3期連続の減益となったにもかかわらず、翌期(2027年3月期)の配当を62.50円→94.00円へ51%増配すると宣言。配当性向の基準を従来の40%台から65%へ大幅に引き上げました。現在の配当利回りは約5.38%。「この増配宣言は本物か、財務的に持続できるのか」——そこが今回最大の論点です。ぜひ最後までお付き合いください。

会社概要

項目内容
正式名称WDBホールディングス株式会社
証券コード2475(東証プライム)
設立1985年(昭和60年)7月6日
本社兵庫県神戸市中央区江戸町101(2025年10月移転)
代表者代表取締役社長 中野敏光
資本金10億円
主な事業①理学系分野を中心とした人材サービス事業(売上の約86.6%)②CRO事業(医薬品開発業務受託、売上の約13.4%)③プラットフォーム・その他
社員数992名(派遣社員他9,914名)
時価総額約350億円(みんかぶ様:35,004百万円)
決算期3月期

事業の特徴:理学系(化学・バイオテクノロジー)派遣において国内シェアNo.1(推定市場約1,100億円のうち約30%)。大手化学・医薬品・食品メーカー、大学・公的研究機関を顧客とし、景気動向の影響を比較的受けにくい顧客構成とされています(出典:決算説明資料p.9、p.12)。CRO事業は医薬品開発業務受託として第2の柱を目指してきましたが、2026年3月期は主要顧客の内製化等により大幅減収となりました。

主要財務指標一覧

※数値の出典:2026年3月期決算短信p.1(連結)、IRBANK様、決算説明資料p.44、みんかぶ様

指標2026年3月期(実績)2025年3月期(実績)増減
売上高503億04百万円511億36百万円▲1.6%
営業利益44億64百万円50億68百万円▲11.9%
経常利益45億97百万円50億95百万円▲9.8%
純利益(親会社株主帰属)27億55百万円30億51百万円▲9.7%
EPS(1株当たり純利益)141.65円155.36円▲8.8%
BPS(1株当たり純資産)1,709.54円1,624.01円+5.3%
ROE8.5%9.9%▲1.4pt
自己資本比率77.3%76.4%+0.9pt
営業CF27億93百万円43億67百万円▲36.1%
年間配当(1株当たり)62.50円62.50円据え置き
配当性向44.1%40.2%+3.9pt
配当総額12億10百万円12億27百万円
配当利回り(参考)約5.38%(みんかぶ様)
現在株価(参考)1,745円(2026年6月24日)
みんかぶ目標株価1,536円(売りシグナル)

EPS推移と配当の関係

高配当株の「落とし穴」とEPSの関係

所長ダル
配当利回りが5%超って、とても魅力的に見えます。利回りが高い株を選べば、あとは持っているだけでいいんじゃないでしょうか?
車野アナリスト
その発想は初心者の方によくあるパターンですが、実は大きな落とし穴があります。配当はあくまでEPS(1株当たり純利益)の範囲内から支払われるものです。EPSとは「1株ごとに会社が稼いだ利益の金額」のことで、これが縮んでいけば、いずれ配当も削られます。逆に言えば、EPSが着実に伸びている銘柄は増配の余地が生まれ、高い配当を長く維持できる可能性が高まります。
所長ダル
なるほど。つまり利回りの数字だけ見ていると、「実は稼ぎが追いついていない」会社を買ってしまうリスクがあるということですね。
車野アナリスト
おっしゃる通りです。WDBホールディングスの場合、直近3期は連続減益が続いています。その状況で51%の大幅増配を宣言したわけですから、「本業が稼いだ利益で払えるのか」という点を慎重に確認する必要があります。それでは実際のデータを見てみましょう。

EPS推移表(過去8期+来期予想)

出典:IRBANK様、決算説明資料p.43、決算短信p.1

決算期EPS(円)1株配当(円)配当性向(%)備考
2019年3月期156.9722.5014.3
2020年3月期171.7927.5016.0
2021年3月期211.3237.5017.7
2022年3月期179.7549.5027.5
2023年3月期180.6751.5028.5
2024年3月期155.3672.5040.1配当性向方針引き上げ・大幅増配
2025年3月期155.3662.5040.2前期比減配(特別増配分剥落)
2026年3月期141.6562.5044.1EPS減少も配当維持
2027年3月期(予想)144.5094.0065.1配当性向65%への方針引き上げによる大幅増配
EPS推移の読み取りポイント

2021年3月期にEPS211円のピークを記録後、直近3期は141〜155円台に軟化。赤字転落はなく長期トレンドは安定していますが、ピーク比では約33%の水準低下となっています。一方、2027年3月期は144.50円への小幅回復が予想されており、配当性向65%方針のもとでの94円配当と概ね整合しています。来期以降EPS水準がどこに収束するかが、配当94円の継続可否を左右する最重要指標です。

このEPS推移から何が言えるか

車野アナリスト
このEPS推移から、三つの点が読み取れます。まず「増配の根拠」についてです。2027年3月期のEPS予想は144.50円で、来期配当94円との配当性向は約65%。会社が宣言した方針と数字上は整合しています。ただし増益が実現することが前提です。

次に「本業の回復力」です。過去にEPS211円を達成した実績があることは評価できますが、2024〜2026年3月期は150円前後での横ばい〜低下傾向が続いています。人材事業の回復は見えてきましたが、CRO事業が足かせとなっています。

最後に「今後の注目ポイント」です。CRO事業の底打ち確認と来期EPS144.50円の達成可否が最大の焦点です。配当性向が65%に引き上がった分、EPS低下が続けば配当総額がCFを圧迫するリスクも生じます。

所長ダル
要するに「来期以降にEPS150円前後を維持できるかどうか」が、94円配当を継続できるかの分かれ目ということですね。次の決算で確認したいと思います!

所長×アナリスト対談

テーマ① 「理学系派遣って何? なぜこの会社が業界No.1なのか」

所長ダル
WDBホールディングスって「理学系人材派遣」の会社とのことですが、そもそも理学系の派遣ってどんなお仕事なんでしょうか?
車野アナリスト
一言で言うと「理系の高度専門人材を研究室や工場に派遣するビジネス」です。化学・バイオテクノロジー分野の人材、たとえば遺伝子組換え実験ができる方、PCR検査やHPLC分析などの実験技術を持つ方を、製薬・化学・食品メーカーや大学・国立研究所の研究室に派遣します。WDBはこの理学系特化の派遣で国内推定シェア約30%、業界No.1の地位にあります(出典:決算説明資料p.9)。
所長ダル
なぜ他の派遣会社はこの分野に参入できないんでしょうか?
車野アナリスト
最大の参入障壁は「スキルの可視化が難しい」点にあります。一般的な事務派遣であればExcelができるかどうかをテストすれば済みますが、実験スキルは現場で実技を見てみないと正確なレベルが分かりません。WDBは全国の研修所で1日かけて実技試験を実施し、正確にスキルを把握したうえでマッチングを行っています。この「理系専門知識+マッチング精度」の組み合わせが参入障壁になっています。また、登録型・正社員型の両形態を扱える点も差別化要因のひとつです(出典:決算説明資料p.13)。
所長ダル
化学や食品のメーカーって、景気が悪くなっても研究はやめないですもんね。その点での安定感があるということでしょうか。
車野アナリスト
おっしゃる通りです。製薬・化学・食品の研究開発は景気後退局面でもすぐに止まるものではないため、派遣需要が急激に消失しにくいという構造的な強みがあります。また顧客の多くが大手上場企業や国立大学・公的研究機関であることも、需要の安定性に寄与しています(出典:決算説明資料p.12)。

テーマ② 「配当性向を40%→65%に引き上げ! 増配の理由と持続可能性を読む」

所長ダル
3期連続で減益になっているのに、なぜこのタイミングで大幅増配を宣言できるんでしょうか?
車野アナリスト
会社側の説明は「人材派遣業界内で当社の配当性向は相対的に低い水準にあり、株主の期待に応えられていない」というものです(出典:決算説明資料p.43)。配当性向40%台は同業他社と比べてたしかに低い水準でした。そこへ今回の決算発表と同時に配当性向65%への引き上げを正式発表し、2027年3月期の予想配当を62.50円から94.00円へ51%増配しています。
所長ダル
でも減益の最中に増配って、資金的に大丈夫なんでしょうか?
車野アナリスト
ここが重要なポイントです。来期EPS予想は144.50円で、これに65%をかけると約93.9円。予想配当94円はこれとほぼ一致しており、「来期の利益が計画通りに出れば払える」水準です。さらに自己資本比率77.3%・現預金174億円という極めて強固な財務基盤が下支えしています(出典:決算短信p.1)。1〜2期程度の業績軟化であれば、現預金で補填できる体力があります。ただし業績悪化が続いた場合は配当維持圧力が増す点は認識しておく必要があります。

テーマ③ 「CRO事業の大幅減益、これは一過性か? ”主要顧客の内製化”を読み解く」

所長ダル
CRO事業が大幅減益とのことですが、そもそもCROって何ですか?
車野アナリスト
CROはContract Research Organization(医薬品開発業務受託機関)の略で、製薬会社から医薬品の開発・試験業務を受け託けるビジネスです。WDBのCRO事業は2026年3月期の売上高が67.5億円で、前期の81.5億円から約17%も落ち込みました。セグメント利益も▲30.7%の大幅減益です(出典:決算説明資料p.26、p.47)。
所長ダル
なぜそんなに急激に落ち込んだんでしょうか?
車野アナリスト
主な原因は「主要顧客がWDBに委託していた業務を自社で内製化した」ことです。製薬各社がAIや自動化ツールを活用して、以前は外部委託していた業務を自前でこなす動きが進んでいます。会社側はこの動きを「一部の大手製薬企業において顕在化」と認識しており(出典:決算説明資料p.40)、対策としてAIと共存する新しいCROモデルの確立を中長期戦略として掲げています。
所長ダル
一過性なのか、それとも構造的な変化なのかが気になりますね。
車野アナリスト
これが最大の不確実性です。特定の大手製薬企業による内製化であれば一過性ともいえますが、業界全体にAI活用が広まれば構造的な変化の可能性もあります。現在は受注回復に備えて処理人員を維持しているため、売上が戻らなければ固定費として利益を圧迫し続けます。2027年3月期のCRO事業が底打ち・回復できるかどうかが、株価評価の分岐点となる可能性が高いと考えられます。

テーマ④ 「『ドコ1』って何? 理学系派遣会社がプラットフォーム企業を目指す理由」

所長ダル
「プラットフォーム事業」というのも手掛けているそうですが、派遣会社がプラットフォームを作るのはなぜですか?
車野アナリスト
WDBは人材派遣ビジネスの将来的な収益性低下を自ら認識しています(出典:決算説明資料p.35)。そこで2025年5月にリリースしたのが「ドコ1」というサービスです。これは複数の派遣会社を横断的に一元管理できるプラットフォームで、顧客企業がWDB以外の派遣会社も含めてワンストップで発注・勤怠・請求管理できる仕組みです(出典:同p.17)。契約数は順調に増加中とのことです(同p.37)。
所長ダル
競合他社のサービスも取り込むんですか?それはすごいですね。
車野アナリスト
そうです。長期戦略としては「プラットフォームを通じた仲介の自動化→販管費削減→削減分を派遣スタッフ報酬に充当→業界最高水準の報酬で人材確保→シェア拡大」という好循環を描いています(同p.36)。投資家目線では、このプラットフォーム事業が将来的に収益化するかどうかが株価の再評価材料となりえます。現時点では投資フェーズであり収益貢献は限定的ですが、将来価値を先読みできるかどうかが評価の分かれ目です。

テーマ⑤ 「創業家が51.7%を握る同族経営の安心感と、知られざる64億円の借入リスク」

所長ダル
大株主の情報を見ると、「中野商店」という会社が約48%も持っているんですね。これはどういう意味があるんでしょうか?
車野アナリスト
中野商店株式会社は、代表取締役社長・中野敏光氏およびその家族が100%出資する資産管理会社です(2002年設立、事業内容:有価証券投資業務)。中野敏光氏本人(2.99%)・中野まゆみ氏(0.55%、配偶者と推定)との合算で一族グループ合計51.70%を保有しており、支配株主として経営の安定性は高く、敵対的買収やアクティビストの介入リスクは極めて低いといえます。
所長ダル
それは長期保有の観点では安心感がありますね。何かリスクはないんでしょうか?
車野アナリスト
実は、2026年6月1日付の変更報告書(EDINET)で重要な事実が開示されています。中野商店はWDB株取得資金として三菱UFJ銀行から約64億円を借り入れており、その担保として保有株9,659,600株のうち約3,347,175株(保有株の約34.6%)を差し入れています。今回の変更報告書提出事由もまさに「担保契約等の重要な契約の締結」による追加担保差入でした。
所長ダル
担保に入れているということは、株価が大きく下がったら問題になりますか?
車野アナリスト
理論上はそのリスクがあります。株価が大幅に下落した局面では、銀行から追加担保要求(追証)が発生し、それに応じられない場合には担保株式の強制売却リスクが生じます。現在の担保余力は外部からは正確に算出できませんが、株価急落局面における潜在リスクとして頭の片隅に置いておくべき情報です。なお、東証ルールに基づく開示では現時点での支配株主との利益相反取引は確認されていません。また外国人機関投資家のフィデリティ(FMR LLC)が変更報告書上で9.50%保有との記載もあり、機関投資家にも注目されている銘柄といえます。

テーマ⑥ 「人材派遣会社がなぜ本社ビルを建てたのか 財務より透けて見える創業家の意志」

所長ダル
決算書を見ていたら「建物及び構築物」という項目が前期の約27億円から約96億円へと大幅に増えていました。これはどういうことでしょうか?
車野アナリスト
2025年10月に本社が姫路から神戸市中央区江戸町へ移転したことに伴う、新本社ビルの竣工が背景にあります。決算短信のバランスシートを確認すると、建設仮勘定が約38億円から約0.6億円へとほぼ消滅しており、ビルが完成して建物として計上されたことが分かります。今期の有形固定資産取得支出が38億円に上り(出典:決算短信p.3)、実質的なFCFがマイナスになった一因でもあります。
所長ダル
でも、人材派遣会社って「人が資産」のビジネスですよね。本社ビルって本当に必要なんでしょうか?
車野アナリスト
とても鋭いご指摘です。人材派遣業は本来、大型設備投資が不要な「ファブレス型」のビジネスです。本社ビルは直接収益を生まない資産であり、同じ資金を配当や事業投資に回した場合のROE改善効果(機会コスト)が存在します。現代のファイナンス理論では「Sale&Leaseback(セール&リースバック)」という手法——不動産を売却して現金化しつつ、同じ場所に賃借人として入居し続ける——の方が資本効率上は合理的とされる場面も多くあります。
所長ダル
じゃあ、なぜ自社ビルを選んだんでしょうか?
車野アナリスト
これは数字では語れない部分ですが、創業家オーナーの意思決定の特徴として見ることができます。中野商店が64億円の銀行借入でWDB株を保有し、その担保に保有株の35%を差し入れている点。そして配当性向65%への大幅引き上げ宣言と同タイミングで、収益を生まない本社ビルへの投資が完了している点。これらを合わせると、創業家として会社に「城を持ちたい」という強いオーナーシップが反映されている可能性があります。支配株主が51.7%を握っているからこそ実現できた意思決定とも言えます。
所長ダル
これはポジティブに見るべきか、ネガティブに見るべきか難しいですね。
車野アナリスト
両面があります。ポジティブな視点では「経営の長期安定性・ブランド強化」として見ることができ、神戸市中央区のランドマークとしての存在感は採用力にも好影響を与える可能性があります。ネガティブな視点では「財務合理性より創業家の好みが優先された」と見ることもでき、少数株主の観点からは資本効率の低下として映ります。長期保有で創業家と利益を共にする目線で見るか、資本効率重視で見るかによって評価が変わります。最終的にはどちらの視点を重視するかは、投資家それぞれの判断になると思います。

配当継続性スコア

評価ランクの凡例

S:全項目良好。配当継続性について特段の懸念なし
A:ほぼ良好。軽微な注意点あり
B:概ね良好だが注意点あり。モニタリングが必要
C:注意点が多い。投資前の慎重な検討が必要
D:要注意。配当リスクが高い

※2026年5月より評価体系をS/A/A-/B/B-/C/C-/D/Eの9段階に変更しました。旧5段階(S/A/B/C/D)のA・B・C・Dの間にそれぞれ「-(マイナス)」ランクを新設しています。これは、同一ランク内でも「条件が揃えば上のランクに相当する」銘柄と「下のランクに近い懸念がある」銘柄を区別するためです。たとえばB-は「Bの要件は満たすが、Cに近い注意点を抱えている」状態を示します。

評価項目評価コメント
配当の中身(普通配当か・継続性)全額普通配当。配当性向65%への引き上げは方針変更増配であり継続性あり。記念配当・特別配当の明示なし(出典:決算説明資料p.43)。
本業の稼ぐ力人材サービス事業は増収増益(売上+1.3%・セグメント利益+6.4%)で好調。しかしCRO事業が主要顧客の内製化等で▲17.1%の大幅減収・▲30.7%の大幅減益。連結営業利益は3期連続減益(54.6億円→50.6億円→44.6億円)となっており、利益率が低下傾向(出典:決算説明資料p.44)。
財務の健全性自己資本比率77.3%、実質無借金、現預金174億円と財務基盤は極めて強固。のれんもゼロで減損リスクは低い(出典:決算短信p.1〜7)。
配当の原資営業CF27億93百万円 vs 配当総額12億10百万円でカバーできているが(約2.2倍)、前期43億67百万円から大幅減少。来期94円配当では配当総額が約18億円超となる見込みで余裕が縮む。加えて今期の投資CF▲38億円(本社ビル竣工等)によりFCFは実質マイナス(出典:決算短信p.3)。
経営方針の透明性中長期経営方針を対外公表し、3つの戦略柱を明確に開示。配当性向65%への引き上げについても決算説明資料(p.43)にて理由を明示。IR開示の質は高い。
総合スコアB+△2項目(本業の稼ぐ力・配当原資)あるためA未満。ただし△の内容が致命的でなく、自己資本比率77%超・現預金174億円という強固な財務基盤と経営方針の透明性の高さを加味してB上限(B+)と判定。CRO事業の底打ち確認と来期EPS達成が次回チェックの最重要事項。

ラボ独自考察:適正株価を考えてみた

⚠️ 注意事項

※AIによる試算であり投資推奨ではありません。あくまで参考情報としてご覧ください。

評価手法:普通配当逆算法

計算式:想定配当(円)÷ 想定利回り(%)= 適正株価

普通配当:2027年3月期予想94円(配当性向65%方針への切り替えによる増配)、特別配当・記念配当の明示なし

シナリオ別 適正株価試算

シナリオ想定配当想定利回り試算 適正株価前提条件・備考
強気(EPS成長継続・増配想定)100円4.0%約2,500円EPS175円程度まで回復し増配余力が拡大した場合を想定(現EPS比+24%回復)
中立(会社予想をそのまま使用)94円4.0%約2,350円2027年3月期予想配当94円をそのまま使用(出典:決算短信p.1)
保守的(増配なし・現状維持)62.50円4.0%約1,562円配当性向65%引き上げ前の実績配当が続いた場合。増益転換が滞るシナリオ
弱気(業績悪化・EPS急落想定)47円4.0%約1,175円EPS72円程度まで落ち込み配当性向65%を適用した場合。CRO事業のさらなる顧客喪失と人材事業利益率低下が重なる局面が前提条件。なお創業家資産管理会社(中野商店)が保有株の約35%を銀行担保に差し入れており、株価急落局面では強制売却による需給悪化が下値を加速させるリスクが潜在的に存在する。

※想定利回りは4.0%で統一(現在の実績利回り約5.4%を踏まえ、適正水準として4%を採用。高配当株として人気化すれば3.5%もあり得るが、派遣・CROのリスクを鑑みて保守的に4%を設定)

合理的レンジの根拠(2点セット確認)

根拠計算・確認
①普通配当逆算法(保守的シナリオ)62.50円 ÷ 4.0% = 約1,562円
②BPS × 適正PBR倍率BPS:1,709.54円(2026年3月期末、決算短信p.1)
PBR0.8倍 = 1,368円(業績悪化・減配リスク顕在化の下限)
PBR1.0倍 = 1,710円(現株価1,745円とほぼ一致。解散価値水準)
PBR1.2倍 = 2,051円(過去平均PBR水準・財務健全性を加味した適正評価)
PBR1.5倍 = 2,564円(業績回復・プラットフォーム事業価値が認識された場合の上限)
両者の一致確認①保守的シナリオ約1,562円 に対し、②PBR1.0倍1,710円は概ね近似しています。現株価1,745円はPBR1.0倍・保守的シナリオの上限付近に位置しており、業績継続が前提ではあるものの、バリュエーション的には割高ではない水準と考えられます。来期配当94円が実現すれば利回りは約5.4%(94÷1,745)で現水準を維持できます。

全シナリオが崩れる条件(銘柄固有リスク)

シナリオ崩壊リスク一覧

⚠️ CRO事業において主要顧客の内製化がさらに拡大し、売上高が50億円台以下に落ち込むケース

⚠️ 人材サービス事業で正社員型派遣スタッフの採用が鈍化し、派遣料金転嫁が困難になることで利益率が急低下するケース

⚠️ 配当性向65%の方針下で、業績悪化が続いてもキャッシュアウトが先行する形で現預金が急減するケース

⚠️ 「ドコ1」等プラットフォーム投資が収益化に至らず、販管費増加が継続するケース

⚠️ 創業家資産管理会社(中野商店)による担保株式の強制売却が発生し、需給悪化による株価急落を招くケース

結論ボックス

まとめ・結論

① みんかぶ様の外部目標株価との比較
みんかぶ様の目標株価は1,536円(売りシグナル)で、現株価1,745円はすでに上回っている状態です。みんかぶ様のコンセンサスとしては割高寄りと評価されている可能性があります。一方で来期94円配当が実現すれば利回りは約5.4%となり、配当利回り面での投資妙味は依然残ります。

② 当ラボが考える割高・割安感
現株価1,745円はBPS(1,709円)とほぼ同水準のPBR1.0倍。過去PBRレンジ(0.5〜6.53倍)の中では下限付近にあり、純資産割れに近い水準という点では割安感もあります。一方、みんかぶ様目標株価(1,536円)を上回っており、市場の評価は慎重とも読めます。

③ 長期投資家への推奨視点(普通配当基準での評価)
3期連続減益の最中にあるものの、94円への大幅増配を宣言した点は注目に値します。財務基盤が極めて健全(自己資本比率77.3%・現預金174億円)なため、業績軟化局面でも即座の減配リスクには至りにくいと考えられます。一方で創業家の資産管理会社が約64億円の銀行借入でWDB株を保有し、そのうち約35%を担保提供している点は、株価急落局面における潜在リスクとして頭の片隅に置いておきたいところです。

④ 強気シナリオの根拠
人材事業は増収増益トレンドを回復(2026年3月期:売上+1.3%・利益+6.4%)。CRO事業も不採算事業売却を完了し、来期は底打ちが期待できます。「ドコ1」の顧客数増加が続けば将来の収益源として評価される可能性があります。配当性向65%方針のアナウンス効果で配当利回りへの注目が高まれば、株価の見直し買いも考えられます。理学系派遣という参入障壁の高いニッチ市場でシェア30%を握る独自のポジションは、長期的な競争優位性として評価できます。

まとめ

  • 2026年3月期は3期連続の連結減益(営業利益▲11.9%・純利益▲9.7%)となったものの、人材サービス事業は増収増益を達成。CRO事業の主要顧客内製化が連結業績の足を引っ張る構図が続いています。
  • 2027年3月期の予想配当を94円(前期比51%増)へ大幅増配。配当性向の基準を従来の40%台から65%へ引き上げを正式発表。自己資本比率77.3%・現預金174億円の強固な財務基盤がこれを下支えしています(出典:決算説明資料p.43)。
  • 創業家(中野商店)が51.7%を保有する同族経営で経営安定性は高い一方、同社が約64億円の銀行借入で保有株の約35%を担保差入していることは株価急落局面における注意点です。
  • 本社ビル新築(約68億円規模の建物増加)により今期FCFが実質マイナスとなった点は、人材派遣業としての資本効率の観点からポジティブとはいえません。長期保有目線 vs 財務合理性重視の視点で評価が分かれる論点です。
  • 「理学系派遣シェアNo.1×高配当性向宣言×財務健全性」は魅力的な組み合わせです。ただしCRO事業の底打ち確認と来期EPS144.50円の達成が配当94円継続の鍵となるため、次回決算でのモニタリングが不可欠です。

出典・参照資料一覧

No.資料名備考
12026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)WDBホールディングス株式会社 2026年5月公表
22026年3月期 決算説明資料WDBホールディングス株式会社 2026年5月公表
3変更報告書(EDINET)中野商店株式会社 2026年6月1日付
4株価情報・目標株価(みんかぶ様)2475 WDBホールディングス 株価情報(2026年6月24日時点)
5株式指標・配当情報・EPS推移(IRBANK様)2475 WDBホールディングス 各種財務・配当データ(2026年6月時点)

免責事項

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本記事はAI(Claude/Anthropic社)を活用して作成したコンテンツです。情報の正確性・完全性を保証するものではなく、記載内容に誤りが含まれる可能性があります。

本記事は特定の有価証券への投資を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。株式投資には価格変動リスクがあり、元本が保証されるものではありません。

本記事に記載されている将来予測・試算・適正株価に関する記述は、あくまで参考情報であり、実際の将来の業績・株価・配当を保証するものではありません。

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本記事は税務・法務上のアドバイスを提供するものではありません。税金・法律に関するご判断は、税理士・弁護士などの専門家にご相談ください。

情報基準日:2026年6月24日

本記事に登場する「車野蔵人(くるまの くろうど)」は、AIが生成した架空のキャラクターです。実在する人物・アナリストとは一切関係ありません。

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