※本レポートの株価(3,210円)は2026年5月20日時点のものです。配当利回り等の各指標はみんかぶ様の数値を参照しています。
はじめに
「高配当株研究所」へようこそ。当ラボでは、配当生活・FIRE(経済的自立と早期退職)を目指す方々に向けて、高配当株の銘柄分析を行っています。私(所長)は投資初心者レベルで、読者の皆さんと同じ目線から素朴な疑問を投げかける役割を担っています。
本日は、民間建築中堅ゼネコンの大末建設株式会社(証券コード:1814)について、エキスパート投資アナリストの車野蔵人(くるまの くろうど)さんに解説していただきます。
2026年3月期の配当は期初予想108円から一気に183円へ——実に1.7倍の衝撃増配です。さらに次期(2027年3月期)は186円への増配を予告しており、現在の配当利回りは約5.79%に達しています。「この配当は本物なのか、それとも一時的な花火なのか」——そこが最大の論点です。ぜひ最後までお付き合いください。
会社概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 大末建設株式会社 |
| 証券コード | 1814(東証プライム) |
| 設立 | 1937年(創業100周年は2037年) |
| 主な事業 | 建設事業(マンション・一般建築・リニューアル)、不動産事業 |
| 時価総額 | 約340億円 |
| 決算期 | 3月期 |
| 本社 | 大阪府(関西発祥、関東・近畿を中心に展開) |
| 特徴 | 民間建築中堅ゼネコン。マンション・冷凍冷蔵倉庫・データセンター等の施工を得意とする請負施工会社。自社分譲は行わない。ミサワホームと資本業務提携。 |
主要財務指標一覧
※数値の出典:決算短信p.1、決算説明資料p.16、みんかぶ様
| 指標 | 2026年3月期(実績) | 2027年3月期(予想) |
|---|---|---|
| 売上高 | 1,055億54百万円(前期比+18.6%) | — |
| 営業利益(利益率) | 65億79百万円(6.2%)(+78.0%) | — |
| 当期純利益 | 38億00百万円(+84.4%) | — |
| EPS(1株当たり純利益) | 365.60円 | 371.40円(予) |
| BPS(1株当たり純資産) | 2,448.81円 | — |
| ROE | 15.8% | — |
| 自己資本比率 | 42.3% | — |
| 営業CF | 92億99百万円(前期:▲30億59百万円) | — |
| 年間配当(1株当たり) | 183円(期初予想108円から増配) | 186円(予) |
| 配当総額 | 19億29百万円 | — |
| 配当性向 | 50.1% | 50.1%(予) |
| 営業CFカバレッジ | 約4.8倍 | — |
| 配当利回り(参考) | 5.79%(みんかぶ様) | — |
| PER | 8.78倍(みんかぶ様) | — |
| PBR | 1.35倍(みんかぶ様) | — |
| 現在株価(参考) | 3,210円(2026年5月20日) | — |
| みんかぶ目標株価 | 2,717円(売りシグナル) | — |
EPS推移と配当の関係
高配当株の「落とし穴」とEPSの関係
所長ダル








EPS推移表(過去8期+今期・来期予想)
出典:IRBANK様、決算短信p.1、決算説明資料p.14
| 決算期 | EPS(円) | 1株配当(円) | 配当性向(%) | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2019年3月期 | 269.55 | 20 | 7.4% | |
| 2020年3月期 | 181.08 | 40 | 22.1% | |
| 2021年3月期 | 152.78 | 40 | 26.2% | |
| 2022年3月期 | 173.20 | 60 | 34.6% | 期末配当を修正増配 |
| 2023年3月期 | 126.23 | 64 | 50.7% | 期末配当を修正減配(予想100円→64円) |
| 2024年3月期 | 119.18 | 70 | 58.7% | |
| 2025年3月期 | 197.43 | 99 | 50.1% | 期末配当を修正増配(予想44.5円→54.5円) |
| 2026年3月期 | 365.60 | 183 | 50.1% | 大幅増配(予想108円→183円)。㈱神島組減損14億12百万円計上 |
| 2027年3月期(予想) | 371.40 | 186 | 50.1% | 会社予想。配当性向50%方針を継続 |
読み取りポイント:2022〜2024年3月期はEPSが低迷し配当性向が50〜60%台に上昇。2025〜2026年3月期はEPSが急回復し配当性向は50.1%に収束しています。配当方針「総還元性向50%以上かつDOE4%以上」の二重基準が機能した結果、EPS急回復と連動した大幅増配が実現しました。
このEPS推移から何が言えるか









所長×アナリスト対談
テーマ① 配当183円の衝撃——期初予想の1.7倍に増配した理由












テーマ② 繰越工事高1,799億円——2〜3年先の売上が既に見えている建設業の強み












テーマ③ 神島組の減損——2期連続で14億円ずつ消えた子会社問題をどう読むか












テーマ④ 営業CFが前期▲30億から今期+92億——なぜこれほど変わったのか












テーマ⑤ 2030年目標を売上1,400億円に上方修正——中堅から準大手へ向かう成長戦略












テーマ⑥ 自己資本42%でも実質無借金——建設業の財務構造を正しく読む












配当継続性スコア
S:○5つ 全項目良好:配当継続性について特段の懸念なし
A:○4つ△1つ ほぼ良好:軽微な注意点あり
B:○3つ△2つ 概ね良好だが注意点あり:モニタリングが必要
C:○2つ以下または×あり 注意点が多い:投資前の慎重な検討が必要
D:×2つ以上 要注意:配当リスクが高い
※2026年5月より評価体系をS/A/A-/B/B-/C/C-/D/Eの9段階に変更しました。旧5段階(S/A/B/C/D)のA・B・C・Dの間にそれぞれ「-(マイナス)」ランクを新設しています。これは、同一ランク内でも「条件が揃えば上のランクに相当する」銘柄と「下のランクに近い懸念がある」銘柄を区別するためです。たとえばB-は「Bの要件は満たすが、Cに近い注意点を抱えている」状態を示します。
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 配当の中身(普通配当か・継続性) | ○ | 普通配当のみ。記念配当・特別配当なし。DOE4%以上・総還元性向50%以上の二重基準を決算短信p.3で数値コミット。 |
| 本業の稼ぐ力 | ○ | 売上高+18.6%、営業利益+78%、営業利益率6.2%と急改善。繰越工事高1,799億円(前期比+38%)と先行き受注残も豊富。 |
| 財務の健全性 | △ | 自己資本比率42.3%はやや低め。有利子負債は約35億円と実質無借金に近い水準だが、M&A方針で有利子負債の積極活用を掲げており将来的な財務レバレッジ上昇リスクに注意。コミットメントライン70億円(三菱UFJ銀行、未使用)あり。 |
| 配当の原資 | ○ | 営業CF92億99百万円 vs 配当総額19億29百万円。カバレッジ約4.8倍と十分。前期はCFがマイナスだったが今期は大幅改善(決算短信p.1)。 |
| 経営方針の透明性 | ○ | 決算説明資料でPBR・ROE推移・中長期計画を詳細開示。DOE方針・総還元性向の数値コミット明確。IR活動強化を方針として明記(決算説明資料p.15)。 |
| 総合スコア | A- | 本業の回復力と配当原資の安定性は高く評価できます。本業好調・配当方針明確のAに相当する水準ですが、㈱神島組の減損が2期連続(合計約28億円)計上された継続リスク、およびM&A積極活用方針による将来の財務レバレッジ上昇リスクを考慮し、現時点ではA-と判定しています。 |


ラボ独自考察:適正株価を考えてみた
AIによる試算であり投資推奨ではありません。あくまで参考情報としてご覧ください。
評価手法:普通配当逆算法
計算式:想定配当(円)÷ 想定利回り(%)= 適正株価
普通配当:2027年3月期予想186円(DOE4%以上・総還元性向50%以上の方針に基づく増配)、特別配当・記念配当の明示なし
シナリオ別 適正株価試算
| シナリオ | 想定配当 | 想定利回り | 試算 適正株価 | 現株価比 | 前提条件・備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 強気(EPS成長継続・増配想定) | 200円 | 3.5% | 約5,714円 | +78% | EPS成長継続・中期的に400円超を想定し増配 |
| 中立(会社予想をそのまま使用) | 186円 | 4.0% | 約4,650円 | +45% | 2027年3月期の公式予想配当をそのまま使用 |
| 保守的(増配なし・現状維持) | 186円 | 5.0% | 約3,720円 | +16% | 増配なし・現状維持。DOE4%方針継続前提 |
| 弱気(業績悪化・EPS急落想定) | 150円 | 5.5% | 約2,727円 | ▲15% | 受注急減・工事採算悪化でEPS300円台前半に低下し配当性向50%適用で150円に圧縮される場合 |
※弱気シナリオで「方針を曲げざるを得ない条件」:建設資材急騰・大型工事の損失計上・M&A失敗によるのれん多額減損が重なりEPSが200円台前半まで低下した場合
合理的レンジの根拠(2点セット確認)
| 根拠 | 計算・確認 |
|---|---|
| ①普通配当逆算法(保守的シナリオ) | 186円 ÷ 5.0% = 約3,720円 |
| ②BPS × 適正PBR倍率 | BPS:2,448.81円(決算短信p.1) PBR1.0倍 = 2,449円(解散価値水準) PBR1.3倍 = 3,183円(直近実績PBR、ほぼ現株価) PBR1.5倍 = 3,673円(ROE15%が持続する場合の妥当水準) PBR2.0倍 = 4,898円(中長期目標達成・ROE12%以上定着時) ROE15.8%の水準を踏まえ、PBR1.3〜1.5倍が合理的と判断。 |
| 両者の一致確認 | ①保守的シナリオ:約3,720円 に対し、②PBR1.5倍:約3,673円 は概ね近似した水準にあります。合理的な中心レンジは約3,600〜3,750円程度と考えられます。現株価3,210円はこのレンジをやや下回る水準であり、保守的シナリオ基準では割安感があると考えられます。 |
全シナリオが崩れる条件(銘柄固有リスク)
| ! | 大型M&Aの失敗による多額ののれん減損(20億円超)が発生するケース |
| ! | 建設資材価格の急騰や人件費上昇による工事採算の大幅悪化(営業利益率が3%台以下に低下)するケース |
| ! | 繰越工事高の急減(1,000億円以下)を伴う受注環境の悪化が生じるケース |
| ! | DOE・総還元性向方針の撤廃または大幅修正が行われるケース |
| ! | 自己資本比率が30%台前半に低下するほどの財務悪化が起こるケース |
結論
みんかぶ様の目標株価は2,717円(売りシグナル)で、現株価3,210円はすでに上回っている状態です。ただしこれは直近の株価上昇を反映したもので、配当利回りベースの中立シナリオ(4,650円)や保守的シナリオ(3,720円)と比較すると、長期配当投資家の観点では現株価でも割安感が残る可能性があると考えられます。
PBR1.35倍・PER8.78倍は建設業の水準として割高ではなく、配当利回り5.79%と組み合わせると高配当バリュー株として一定の妥当性がある水準と見受けられます。保守的シナリオ(約3,720円)・PBR1.5倍(約3,673円)がほぼ一致しており、現株価3,210円は合理的レンジをやや下回る水準です。
「DOE4%以上・総還元性向50%以上」の二重の下限設定により、EPS多少の変動があっても配当の底堅さが期待できる構造になっています。繰越工事高の積み上がりにより27/3期の売上・利益もある程度の視界が開けており、長期の配当収入目的での保有は合理的と考えられます。ただし、神島組絡みの追加リスクとM&A方針による財務レバレッジ上昇には注意が必要です。
繰越工事高1,799億円・2030年目標の売上1,400億円への上方修正・神島組減損の一巡が重なれば、27/3期以降のEPS・配当ともに上振れ余地があると考えられます。冷凍冷蔵倉庫・データセンターなど高付加価値領域への注力が実を結べば、さらなる収益改善も期待できると考えられます。時価総額340億円の中小型株ながら、「高配当×財務実質無借金×累進的配当方針」の組み合わせは埋もれた優良株の典型例といえるかもしれません。
まとめ
- 2026年3月期は売上+18.6%・営業利益+78%と大幅増益。配当は期初予想108円から183円へ衝撃の増配(+75円)を実現し、次期186円予想で利回り約5.79%となります。
- 「DOE4%以上・総還元性向50%以上」の二重基準による配当方針を数値コミット。繰越工事高1,799億円・営業CFカバレッジ約4.8倍と配当原資・業績の先行き視界は良好です。
- 負債の大半は利息ゼロの工事未払金。有利子負債は約35億円と実質無借金に近く、財務の実態はデータ上の自己資本比率42.3%より健全です。
- 2030年目標を売上1,400億円・営業利益84億円に大幅上方修正。創業100周年(2037年)に向けて売上3,000億円(準大手クラス)を目指す成長ストーリーも描かれています。
△ ㈱神島組の減損が2期連続(合計約28億円)。のれん残高消滅で一巡の可能性がある一方、M&A積極活用方針により将来の財務レバレッジ上昇リスクには引き続き注意が必要です。
△ みんかぶ様の目標株価2,717円は現株価3,210円を下回る「売り」判定。短期的な株価変動リスクも念頭に置きながら判断することが重要です。
💡 「高配当×実質無借金×累進的配当方針×繰越工事高の積み上がり」は魅力的なセットです。ただし業績変動リスクとM&Aリスクをきちんと認識したうえで、EPS水準の維持と神島組問題の動向を確認しながら保有判断することが重要です。
出典・参照資料一覧
| No. | 資料名 | 備考 |
|---|---|---|
| 1 | 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結) | 大末建設株式会社 2026年5月公表 |
| 2 | 2026年3月期 決算説明資料 | 大末建設株式会社 2026年5月公表 |
| 3 | 株価情報・目標株価(みんかぶ様) | 1814 大末建設 株価情報(2026年5月20日時点) |
| 4 | 株式指標・配当情報・配当履歴・EPS推移(IRBANK様) | 1814 大末建設 各種財務・配当データ(2026年5月時点) |
免責事項
本記事はAI(Claude/Anthropic社)を活用して作成したコンテンツです。情報の正確性・完全性を保証するものではなく、記載内容に誤りが含まれる可能性があります。
本記事は特定の有価証券への投資を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。株式投資には価格変動リスクがあり、元本が保証されるものではありません。
本記事に記載されている将来予測・試算・適正株価に関する記述は、あくまで参考情報であり、実際の将来の業績・株価・配当を保証するものではありません。
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本記事は税務・法務上のアドバイスを提供するものではありません。税金・法律に関するご判断は、税理士・弁護士などの専門家にご相談ください。
情報基準日:2026年5月20日
本記事に登場する「車野蔵人(くるまの くろうど)」は、AIが生成した架空のキャラクターです。実在する人物・アナリストとは一切関係ありません。
© 高配当株研究所 ※本記事はAIによる分析を含みます。投資推奨ではありません。










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