※本レポートの株価(2,525円)は2026年7月3日時点のものです。各指標は2026年3月期決算短信・決算説明資料等をもとに算出しています。
はじめに
「高配当株研究所」へようこそ。当ラボでは、配当生活・FIRE(経済的自立と早期退職)を目指す方々に向けて、高配当株の銘柄分析を行っています。私(所長)は投資初心者レベルで、読者の皆さんと同じ目線から素朴な疑問を投げかける役割を担っています。
本日は、独立系SIer(システムインテグレーター)のNSW株式会社(旧社名:日本システムウエア株式会社、証券コード:9739)について、エキスパート投資アナリストの車野蔵人(くるまの くろうど)さんに解説していただきます。
2026年3月期は売上高524億31百万円と3期連続で500億円超・過去最高を更新した一方、営業利益は前期比13.5%の減益となりました。それにもかかわらず年間配当は125円(前期比+40円)へ大幅増配し、配当性向は50.2%と一気に引き上げられています。「増益が伴わない大増配は本物なのか」——そこが最大の論点です。ぜひ最後までお付き合いください。
会社概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | NSW株式会社(旧社名:日本システムウエア株式会社) |
| 証券コード | 9739(東証プライム) |
| 設立 | 1966年 |
| 本社 | 東京都渋谷区 |
| 代表者 | 代表取締役会長(CEO)多田尚二/代表取締役執行役員社長(COO)竹村大助(2026年4月1日付の組織改正により複数代表制へ移行。竹村氏は同日付で社長へ昇格。決算短信〔2026年5月11日付〕の「代表者」欄は竹村大助氏名義) |
| 主な事業 | 独立系SIer。①エンタープライズソリューション(金融・公共・製造業向けSI)②サービスソリューション(クラウド・IoT/AI)③エンベデッドソリューション(車載・産業機器組込み開発)④デバイスソリューション(LSI・半導体設計)の4セグメント |
| 時価総額 | 約376億円(2026年7月3日時点、みんかぶ様・IRBANK様) |
| 決算期 | 3月期 |
| 主要取引先 | 日本電気(NEC)グループが連結売上高の約11.1%(57億65百万円)を占め、長年安定した取引関係にあります |
主要財務指標一覧
※ 数値の出典:2026年3月期決算短信、決算説明資料
| 指標 | 数値 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 524億31百万円 | +4.8%(3期連続で500億円超・過去最高) |
| 営業利益(利益率) | 52億90百万円(10.1%) | △13.5% |
| 経常利益 | 55億33百万円 | △10.3% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 37億9百万円 | +1.3% |
| EPS(1株当たり純利益) | 249.00円 | +1.3% |
| BPS(1株当たり純資産) | 2,543.18円 | — |
| ROE | 10.1% | 前期10.7%から低下 |
| 自己資本比率 | 76.9% | 前期75.1%から改善 |
| 営業CF | 27億88百万円 | 前期比△27.5% |
| 年間配当(1株当たり) | 125円 | 前期比+40円(大幅増配) |
| 配当性向 | 50.2% | 前期34.6%から大幅上昇 |
| 配当利回り(現在株価2,525円ベース) | 4.95% | みんかぶ様 |
営業利益の減益は、賃上げに伴う人件費増・渋谷地区再編・広告宣伝費増加(+898百万円)に加え、一部セグメントの不採算案件の影響によるものです(決算説明資料・決算短信)。
EPS推移と配当の関係
高配当株の「落とし穴」とEPSの関係
所長ダル








EPS推移表(過去8期実績+今期予想)
出典:決算短信、決算説明資料
| 決算期 | EPS(円) | 1株配当(円) | 配当性向(%) | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2020年3月期 | 179.07 | 30 | 16.8 | |
| 2021年3月期 | 185.58 | 40 | 21.6 | |
| 2022年3月期 | 232.83 | 50 | 21.5 | |
| 2023年3月期 | 274.51 | 55 | 20.0 | |
| 2024年3月期 | 287.73 | 85 | 29.5 | |
| 2025年3月期 | 245.78 | 85 | 34.6 | 投資有価証券評価損7億33百万円(特別損失)計上により純利益減 |
| 2026年3月期 | 249.00 | 125 | 50.2 | 期末配当を45円→85円へ大幅増額。「配当性向50%を目安」の方針を明確化 |
| 2027年3月期(予) | 251.69(予) | 125(予) | 49.7 | 増配なし・前期水準を据え置き |









所長×アナリスト対談
テーマ① 「45円→85円」まさかの大幅増配、その裏側は?












テーマ② 過去最高売上なのに営業減益、その理由を読み解く












テーマ③ 創業家が過半近くを保有する「安定株主」の実態












テーマ④ 生成AI・Physical AIで変わるSIerの立ち位置












テーマ⑤ 配当利回り4.95%は「割安」か「妥当」か












テーマ⑥ SIerという商売の本質と、AIとの共存という論点












配当継続性スコア
| ランク | スコア基準 | 意味 |
|---|---|---|
| S | ○5つ | 全項目良好:配当継続性について特段の懸念なし |
| A | ○4つ△1つ | ほぼ良好:軽微な注意点あり |
| A- | ○4つ△1つ(△が軽微でない場合) | Aの要件は満たすが、Bに近い注意点を抱えている |
| B | ○3つ△2つ | 概ね良好だが注意点あり:モニタリングが必要 |
| B- | ○3つ△2つ(△の内容がやや重い場合) | Bの要件は満たすが、Cに近い注意点を抱えている |
| C | ○2つ以下または×あり | 注意点が多い:投資前の慎重な検討が必要 |
| C- | ×1つ・△複数 | Cの要件は満たすが、Dに近い懸念がある |
| D | ×2つ以上 | 要注意:配当リスクが高い |
| E | 配当継続が実質的に困難と判断される場合 | 極めて高いリスク |
※2026年5月より評価体系をS/A/A-/B/B-/C/C-/D/Eの9段階に変更しました。旧5段階(S/A/B/C/D)のA・B・C・Dの間にそれぞれ「-(マイナス)」ランクを新設しています。これは、同一ランク内でも「条件が揃えば上のランクに相当する」銘柄と「下のランクに近い懸念がある」銘柄を区別するためです。たとえばB-は「Bの要件は満たすが、Cに近い注意点を抱えている」状態を示します。
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 配当の中身(普通配当か・継続性) | ○ | 記念配当ではなく普通配当のみ。2026年3月期に一気に45円→85円(年125円)へ増額し、2027年3月期も同水準を維持予想であり、単発ジャンプではなく方針としての水準引き上げと考えられます。ただし1年での急増配であるため、その後の継続性は要注視です。 |
| 本業の稼ぐ力 | △ | 売上高は3期連続で過去最高ながら、営業利益は前期比△13.5%の減益。サービスソリューションの利益率は3.5%まで低下しており、不採算案件・人件費増の影響が続いています。 |
| 財務の健全性 | ○ | 自己資本比率76.9%(改善傾向)、実質無借金経営、純資産378億円と潤沢です。 |
| 配当の原資 | ○ | 営業CF27億88百万円は配当金総額18億62百万円を上回っていますが、営業CF自体は前期比△27.5%減少しており、原資の余裕は縮小傾向です。 |
| 経営方針の透明性 | ○ | 配当性向50%を明確な方針として開示。2028年3月期に向けた事業規模目標や生成AI・Physical AI戦略も具体的に開示されています。 |
| 総合スコア | B+ | B+(4項目で○、1項目で△) 財務健全性・配当原資・経営方針の透明性はいずれも良好で、大幅増配も評価できます。項目数だけを見ればAの基準(○4つ△1つ)を満たしますが、「本業の稼ぐ力」の△が減益トレンド・一部セグメントの収益性低下という軽微とは言えない内容であるため、AではなくA-に近いB+と判定しています。 |
大株主構成・アクティビストリスクについて
大量保有報告書・有価証券報告書によれば、株式会社タダ・コーポレーション(33.55%)、多田尚二氏(10.31%+2.13%)、多田直樹氏(2.01%)など創業家・関連法人が合計で発行済株式の約46%以上を保有していると考えられます。タダ・コーポレーションの大量保有報告書では保有目的が「経営の安定化を図るため」、重要提案行為等は「該当事項なし」と明記されており、アクティビストリスクは低いと考えられます。むしろ創業家による安定株主構成が、配当政策の継続性という点で長期投資家には安心材料となり得ます。
「人が資産」ビジネスとしての視点
SIerである同社は労働集約的な性質が強く、2027年3月期は「処遇改善・教育環境強化・キャリア採用強化」に前期16億円→20億円へ投資を拡大予定です。今期の営業減益要因の一つも賃上げに伴う人件費増であり、急激な株主還元強化と従業員処遇改善のバランスを取ろうとしている姿勢がうかがえます。
ラボ独自考察:適正株価を考えてみた
⚠️ ※AIによる試算であり投資推奨ではありません。あくまで参考情報としてご覧ください。
評価手法:普通配当逆算法(計算式:想定配当(円)÷ 想定利回り(%)= 適正株価)
現在株価:2,525円(2026年7月3日時点)
シナリオ別 適正株価試算
| シナリオ | 想定配当 | 想定利回り | 試算 適正株価 | 現株価比 | 前提条件・備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 強気 | 140円 | 4.5% | 約3,111円 | +23% | 事業拡大・利益率改善により配当性向がやや上昇し増配、市場評価も改善すると想定 |
| 中立(会社予想) | 125円 | 4.95% | 約2,525円 | ±0% | 会社の次期予想配当をそのまま使用 |
| 保守的 | 125円(据え置き) | 5.0% | 約2,500円 | △1% | 増配なし・現状維持シナリオ |
| 弱気 | 約100円 | 6.0% | 約1,667円 | △34% | 純利益が2027年3月期予想比で約2割減少(不採算案件再発・主要顧客の取引縮小等)した場合に、配当性向50%方針を維持したと仮定して逆算。方針を維持できず減配となればさらに下振れ |
BPS × 適正PBR倍率
BPS:2,543.18円(2026年3月期末実績)
| PBR倍率 | 適正株価 |
|---|---|
| 0.8倍(慎重) | 約2,035円 |
| 1.0倍(現状水準) | 約2,543円 |
| 1.2倍(過去5年平均に近い水準) | 約3,052円 |
現在のPBRは0.99倍であり、既にBPS対比でほぼ等倍の水準まで評価されていると考えられます。保守的シナリオ(約2,500円)とBPS1.0倍水準(約2,543円)は近似しており、現株価2,525円はこのレンジのほぼ中央に位置しています。バリュエーション的に大きく割高・割安ということではなく、業績の減益トレンドを織り込んだ「妥当な水準」にあると考えられます。
全シナリオが崩れる条件(銘柄固有リスク)
| ⚠️ | 主要顧客であるNECグループ(売上高の約11%)との取引縮小・内製化の進展 |
| ⚠️ | 配当性向50%方針の撤回・大幅な減配 |
| ⚠️ | 大型不採算案件の再発による大幅減益 |
| ⚠️ | タダ・コーポレーション等、創業家による保有方針の変化(大量売却等) |
| ⚠️ | 自己資本比率の急低下、大型投資・M&Aによる財務悪化 |
結論ボックス
① みんかぶ様の外部目標株価との比較
みんかぶ様の目標株価は2,329円で、現在株価2,525円を下回っており、個人予想は「売り」となっています。市場コンセンサスは強気一辺倒ではなく、大増配のニュースに対しても評価は分かれている状態と見受けられます。
② 当ラボが考える割高・割安感
PER10.03倍・PBR0.99倍は過去レンジの中では低めで割高感は乏しく、配当利回り4.95%は高配当株として魅力的な水準と考えられます。一方で営業減益基調を踏まえれば、「割安」というより「妥当な評価」との見方もできると考えられます。
③ 長期投資家への推奨視点(普通配当基準での評価)
創業家による安定株主構成(合計約46%超)は、配当政策・経営方針の継続性という点で長期保有に適した特性を持つと考えられます。ただし、営業利益の減益トレンドと急激な増配の持続可能性については、今後の決算での継続確認が必要です。
④ 強気シナリオの根拠
2028年3月期に向けた事業規模拡大目標、生成AI・Physical AI戦略、社内AI活用の急速な浸透等を背景に、中期的な増収基調が続けば、配当性向50%方針のもとでのさらなる増配余地も考えられます。
まとめ
- 2026年3月期は売上高524億31百万円と3期連続で過去最高を更新。一方で営業利益は前期比△13.5%の減益となりましたが、配当は125円(前期比+40円)へ大幅増配し、配当性向50%を新方針として明確化しました。
- 自己資本比率76.9%・実質無借金経営と財務基盤は健全。創業家による安定株主構成(合計約46%超)はアクティビストリスクが低く、配当政策の継続性という点で安心材料です。
- △ 本業の収益力は減益トレンドにあり、サービスソリューションの利益率低下も続いています。急激な増配が1年限りのものにならないか、今後の決算でのモニタリングが不可欠です。
- △ みんかぶ様の目標株価2,329円は現株価2,525円を下回っており、市場の評価は強気一辺倒ではありません。営業CFも前期比△27.5%減少しており、配当原資の余裕は縮小傾向にあります。
- 💡 「大増配×財務健全性×安定株主構成」は魅力的なセットですが、増益を伴わない増配である点には注意が必要です。本業の収益力回復と、次期以降の配当水準維持を確認しながら保有判断することが重要です。
出典・参照資料一覧
| No. | 資料名 | 備考 |
|---|---|---|
| 1 | 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結) | NSW株式会社 2026年5月11日公表 |
| 2 | 2026年3月期 決算説明資料 | NSW株式会社 |
| 3 | 有価証券報告書・大量保有報告書 | 大株主構成、代表者体制、関連当事者情報等 |
| 4 | 株価情報・目標株価(みんかぶ様) | 9739 NSW 株価情報(2026年7月3日時点) |
| 5 | 株式指標・配当情報(IRBANK様) | 9739 NSW 各種財務・配当データ |
本記事はAI(Claude/Anthropic社)を活用して作成したコンテンツです。情報の正確性・完全性を保証するものではなく、記載内容に誤りが含まれる可能性があります。
本記事は特定の有価証券への投資を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。株式投資には価格変動リスクがあり、元本が保証されるものではありません。
本記事に記載されている将来予測・試算・適正株価に関する記述は、あくまで参考情報であり、実際の将来の業績・株価・配当を保証するものではありません。
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本記事は税務・法務上のアドバイスを提供するものではありません。税金・法律に関するご判断は、税理士・弁護士などの専門家にご相談ください。
本記事における業界慣行への言及は、一般的な注意喚起を目的としたものであり、特定の企業の商品・営業活動を批判するものではありません。
情報基準日:2026年7月3日
本記事に登場する「車野蔵人(くるまの くろうど)」は、AIが生成した架空のキャラクターです。実在する人物・アナリストとは一切関係ありません。
© 高配当株研究所 ※本記事はAIによる分析を含みます。投資推奨ではありません。










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