「高配当株研究所」へようこそ。当ラボでは、配当生活・FIRE(経済的自立と早期退職)を目指す方々に向けて、高配当株の銘柄分析を行っています。
本日は、住宅地図データを中核とした位置情報サービスを手がける株式会社ゼンリン(ZENRIN CO., LTD.、証券コード:9474)について、エキスパート投資アナリストの車野蔵人(くるまの くろうど)さんに解説していただきます。
2026年3月期は5期連続増配で年間配当42円を達成し、配当利回りは約4.6%となっています。一方で配当性向は81.9%まで上昇し、次期はさらに約90%まで高まる見込みです。「増配ペースは本物なのか」——そこが最大の論点です。ぜひ最後までお付き合いください。
会社概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 株式会社ゼンリン(ZENRIN CO., LTD.) |
| 証券コード | 9474(東証プライム) |
| 創業/設立 | 1948年4月創業/1961年4月設立 |
| 上場 | 1994年9月21日(旧福証、現東証プライム) |
| 本社 | 北九州市小倉北区 |
| 主な事業 | 住宅地図データを中核とした位置情報サービス(単一セグメント)。プロダクト/公共/マーケティング/インフラ/モビリティの5ソリューション事業を展開 |
| 時価総額 | 約524億円(2026年7月6〜7日時点、みんかぶ様) |
| 決算期 | 3月期 |
主要財務指標一覧(2026年3月期実績)
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 売上高 | 642億77百万円(前期比△0.1%) |
| 営業利益 | 35億02百万円(△10.7%) |
| 経常利益 | 38億66百万円(△1.8%) |
| 純利益(親会社帰属) | 27億38百万円(+5.1%) |
| EPS | 51円30銭 |
| BPS | 915円92銭 |
| ROE | 5.5% |
| 自己資本比率 | 67.9% |
| 年間配当金 | 42円(前期比+7円、5期連続増配) |
| 配当性向(連結) | 81.9% |
| 配当利回り | 4.59〜4.76%(みんかぶ様・IRBANK様) |
次期(2027年3月期)会社予想は、売上高660億円(+2.7%)、営業利益36億円(+2.8%)、経常利益39億円(+0.9%)、純利益25億円(△8.7%、前期に計上した投資有価証券売却益の反動)、配当は42円据え置きの見通しです。
EPS推移と配当の関係
高配当株の「落とし穴」とEPSの関係
所長ダル








EPS推移表(過去実績+今期・来期予想)
| 決算期 | EPS(円) | 1株配当(円) | 配当性向(%) | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2019年3月期 | 61.13 | 24.00 | 39.2 | |
| 2020年3月期 | 50.36 | 25.00 | 49.6 | |
| 2021年3月期 | 22.52 | 25.00 | 110.9 | 一過性要因でEPS急減も配当据え置き |
| 2022年3月期 | 66.93 | 25.00 | 38.8 | 前期比+197.2%と急回復(特殊要因の可能性あり) |
| 2023年3月期 | 51.41 | 27.00 | 52.5 | |
| 2024年3月期 | 38.93 | 28.50 | 73.2 | |
| 2025年3月期 | 48.82 | 35.00 | 71.7 | 期末配当を15円→20円に上方修正 |
| 2026年3月期 | 51.30 | 42.00 | 81.9 | DOE方針を「3%以上」→「5%以上」に引き上げ、投資有価証券売却益で純利益押上げ |
| 2027年3月期(予) | 46.83 | 42.00(据置) | 約89.7(試算) | 前期の投資有価証券売却益反動で純利益減益予想、配当は据え置き方針 |
このEPS推移から何が言えるか



次に「業績変動リスク」です。主力の一角であるモビリティソリューション事業は自動車販売台数の減少などで前期比△10.3%と減収が続いており、構造的な逆風を受けている可能性があります。
最後に「今後の注目ポイント」です。中期経営計画ZGP2030の2nd Stageで、公共・プロダクト両事業の成長投資(ZENRIN Maps Studioなど)が計画通り収益化するかどうかが、本業利益の伸び悩みを解消できるかの分かれ目になると考えられます。



所長×アナリスト対談
テーマ① ナビ地図の雄、モビリティ事業の構造変化にどう向き合うか






テーマ② DOE5%への引き上げ、増配方針は本物か






テーマ③ 安定株主基盤の裏側、トヨタ・NTT・創業家の存在






テーマ④ ZGP2030の1st Stageは目標未達、2nd Stageでの巻き返しなるか






テーマ⑤ 「ZENRIN Maps Studio」は新たなストック収益の柱になるか






テーマ⑥ 「Googleマップ時代」になぜ生き残れているのか——精緻さが刺さる場面と刺さらない場面






テーマ⑦ 「地番」と「住居表示」がズレる日本特有の問題と、ゼンリンの現地調査の強み






補足コラム:プライバシー・著作権をめぐる法的位置づけ






配当継続性スコア
S:○5つ/全項目良好:配当継続性について特段の懸念なし
A:○4つ△1つ/ほぼ良好:軽微な注意点あり
B:○3つ△2つ/概ね良好だが注意点あり:モニタリングが必要
C:○2つ以下または×あり/注意点が多い:投資前の慎重な検討が必要
D:×2つ以上/要注意:配当リスクが高い
※2026年5月より評価体系をS/A/A-/B/B-/C/C-/D/Eの9段階に変更しました。旧5段階(S/A/B/C/D)のA・B・C・Dの間にそれぞれ「-(マイナス)」ランクを新設しています。これは、同一ランク内でも「条件が揃えば上のランクに相当する」銘柄と「下のランクに近い懸念がある」銘柄を区別するためです。たとえばB-は「Bの要件は満たすが、Cに近い注意点を抱えている」状態を示します。
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 配当の中身(普通配当か・継続性) | ○ | 普通配当のみ、記念配当なし。1994年上場以来減配実績なしで、5期連続増配中と考えられます。 |
| 本業の稼ぐ力 | △ | 営業利益率5.4%、経常利益は3期ぶり減益。主力の一角であるモビリティソリューション事業は自動車販売台数減少などで前期比△10.3%と構造的な逆風が続いている可能性があります。 |
| 財務の健全性 | ○ | 自己資本比率67.9%、実質的にほぼ無借金に近い財務体質と考えられます。 |
| 配当の原資 | △ | 営業CF(71億円)は配当総額(22.5億円)を十分カバーしていますが、配当性向は71.7%→81.9%と急上昇しており、次期はさらに約90%まで高まる見込みです。当期純利益には投資有価証券売却益(一過性)が含まれる点にも留意が必要と思われます。 |
| 経営方針の透明性 | ○ | 中期経営計画「ZGP2030」でDOE5%以上・5年間累計総還元性向100%を明確に開示しています。 |
| 総合スコア | B | B(△が2項目〈本業の稼ぐ力、配当の原資〉のためA以上は付けず判定。財務健全性と経営方針の透明性は高水準ですが、配当性向の急上昇と本業利益の伸び悩みを踏まえ、B-との境界線上ではあるものの、財務基盤の強さと長期の無減配実績を考慮しBと判定しています。 |
ラボ独自考察:適正株価を考えてみた
⚠ ※AIによる試算であり投資推奨ではありません。あくまで参考情報としてご覧ください。評価手法:普通配当逆算法(想定配当÷想定利回り=適正株価)。現在株価:915円(2026年7月7日15:30時点、みんかぶ様)
シナリオ別 適正株価試算
| シナリオ | 想定配当 | 想定利回り | 試算 適正株価 | 現株価比 | 前提条件・備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 強気 | 48円 | 4.5% | 約1,067円 | +16.6% | ZGP2030の増益計画に沿った増配継続を想定 |
| 中立(会社予想) | 42円 | 4.6% | 約913円 | △0.2% | 会社の次期予想配当をそのまま使用 |
| 保守的 | 42円 | 4.8% | 約875円 | △4.4% | 増配なし・市場要求利回りがやや上昇した場合 |
| 弱気 | 27.48円 | 5.5% | 約500円 | △45.4% | DOE方針を旧基準の「3%以上」に後退させざるを得ない業績悪化を想定(BPS915.92円×3%で算出)。現行のDOE5%以上方針が維持できなくなる前提です |
合理的レンジの根拠(BPS×適正PBR倍率)
| PBR倍率 | 適正株価 |
|---|---|
| 0.8倍 | 約733円 |
| 1.0倍(現行水準) | 約916円 |
| 1.2倍 | 約1,099円 |
普通配当逆算法(中立シナリオ:約913円)とBPS×PBR1.0倍(約916円)はほぼ一致しており、現株価915円は概ねこの水準に位置していると考えられます。みんかぶ様の目標株価(1,065円)は強気シナリオ(約1,067円)とほぼ整合的です。
・DOE5%以上の株主還元方針が撤回・大幅修正された場合
・営業CFが2期連続でマイナスに転じ、配当原資が政策保有株式の売却益頼みとなった場合
・モビリティソリューション事業の減収が公共・プロダクト両事業の増収でも吸収できず、全社的な減収トレンドに転じた場合
① みんかぶ様の外部目標株価との比較
みんかぶ目標株価1,065円に対し、当ラボ試算の中立シナリオは913円、強気シナリオは1,067円とほぼ整合的です。
② 当ラボが考える割高・割安感
現在株価はPER18〜19倍、PBR約1.0倍、配当利回り4.6%前後で、みんかぶ様の株価診断でも「割安」とされていますが、配当性向の高さを踏まえるとバリュエーション面で過度な割安感があるとまでは言えないと考えられます。
③ 長期投資家への推奨視点(普通配当基準での評価)
財務健全性が高く長期の無減配実績があるため配当の安定性自体は評価できますが、配当性向の上昇ペースと本業利益の伸び悩みには注意が必要と考えられます。
④ 強気シナリオの根拠
ZGP2030の2nd Stageでの成長投資の収益化(ZENRIN Maps Studioの拡大、ソリューション型モビリティ事業への転換)が計画通り進捗した場合を想定しています。
まとめ
- ✔ 2026年3月期は売上・経常利益がやや減少するも純利益は投資有価証券売却益等で増益となり、年間配当は42円(5期連続増配)を達成しました。
- ✔ 自己資本比率67.9%と実質無借金に近い財務体質で、中期経営計画ZGP2030でDOE5%以上を明示するなど経営方針の透明性も高い水準です。
- △ 配当性向は71.7%→81.9%へ急上昇し、次期はさらに約90%まで高まる見込みです。本業利益(営業・経常利益)の伸び悩みとの乖離には注意が必要です。
- △ 主力の一角であるモビリティソリューション事業は前期比△10.3%と構造的な逆風が続いており、公共・プロダクト両事業の伸びで補えるかが焦点です。
- 💡「財務健全性×長期の無減配実績×DOE引き上げ」は魅力的なセットですが、配当性向の高さと本業利益の動向を継続的にモニタリングしながら保有判断することが重要です。
出典・参照資料一覧
| No. | 資料名 | 備考 |
|---|---|---|
| 1 | 2026年3月期 決算短信 | 株式会社ゼンリン |
| 2 | 2026年3月期 決算説明資料 | 株式会社ゼンリン |
| 3 | 会社説明資料・有価証券報告書 | 株式会社ゼンリン |
| 4 | 株価情報・目標株価(みんかぶ様) | 9474 ゼンリン 株価情報(2026年7月時点) |
| 5 | 株式指標・配当情報・EPS推移(IRBANK様) | 9474 ゼンリン 各種財務・配当データ |
| 6 | 個人情報保護方針 | 株式会社ゼンリン |
| 7 | 裁判例解説記事 | モノリス法律事務所・企業法務ナビ等 |
本記事はAI(Claude/Anthropic社)を活用して作成したコンテンツです。情報の正確性・完全性を保証するものではなく、記載内容に誤りが含まれる可能性があります。
本記事は特定の有価証券への投資を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。株式投資には価格変動リスクがあり、元本が保証されるものではありません。
本記事に記載されている将来予測・試算・適正株価に関する記述は、あくまで参考情報であり、実際の将来の業績・株価・配当を保証するものではありません。
本記事で参照しているみんかぶ様・IRBANK様などの第三者提供データについて、当ラボはその正確性・完全性について責任を負いません。最新情報は各社の公式サイトおよび企業のIR情報をご確認ください。
本記事は税務・法務上のアドバイスを提供するものではありません。税金・法律に関するご判断は、税理士・弁護士などの専門家にご相談ください。
本記事における業界慣行への言及は、一般的な注意喚起を目的としたものであり、特定の企業の商品・営業活動を批判するものではありません。
情報基準日:2026年7月7日
本記事に登場する「車野蔵人(くるまの くろうど)」は、AIが生成した架空のキャラクターです。実在する人物・アナリストとは一切関係ありません。
© 高配当株研究所 ※本記事はAIによる分析を含みます。投資推奨ではありません。










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