情報・通信業(BPO/コンタクトセンター運営) / 東証プライム / 伊藤忠商事グループ
※本レポートの株価(1,368.0円)は2026年7月22日15:30時点のものです(みんかぶ様)。配当利回りはみんかぶ様基準で4.38%、IRBANK様基準(7月17日時点予想)では4.32%となっています。
はじめに
「高配当株研究所」へようこそ。当ラボでは、配当生活・FIRE(経済的自立と早期退職)を目指す方々に向けて、高配当株の銘柄分析を行っています。私(所長)は投資初心者レベルで、読者の皆さんと同じ目線から素朴な疑問を投げかける役割を担っています。
本日は、コールセンター(コンタクトセンター)運営を主軸とするBPO企業、株式会社ベルシステム24ホールディングス(証券コード:6183)について、エキスパート投資アナリストの車野蔵人(くるまの くろうど)さんに解説していただきます。
同社は伊藤忠商事を筆頭株主に持つBPO最大手級の企業で、2026年2月期は増収増益、年間配当は60円(30円中間+30円期末)で据え置き、2027年2月期も60円据え置きを予想しています。2016年の配当開始以降、一度も減配していない実績があり、配当利回りは現株価で4.38%です。突出した高利回りではないものの、「地味だが崩れにくい」タイプの銘柄なのか、それとも946億円というのれんの大きさが将来のリスクになり得るのか——そこが本レポートの論点です。ぜひ最後までお付き合いください。
会社概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 株式会社ベルシステム24ホールディングス |
| 証券コード | 6183(東証プライム) |
| 主な事業 | CRM事業(コンタクトセンター運営中心のBPO) |
| 時価総額 | 1,019億47百万円(みんかぶ様、2026年7月22日時点) |
| 決算期 | 2月期 |
| 筆頭株主 | 伊藤忠商事(40.30%) |
| 会計基準 | IFRS(国際会計基準) |
コールセンター(コンタクトセンター)運営を主軸とするBPO企業で、事業セグメントはCRM事業がほぼ全てを占めます。伊藤忠商事が筆頭株主として資本参加しており、通信キャリアや金融など幅広い業種のコンタクトセンター業務を受託しています。近年はAIを活用した応対自動化「Hybrid Operation Loop」の展開など、労働集約型BPOからAI協働型BPOへの転換を進めています。
主要財務指標一覧
※ 数値の出典:決算短信(2026年4月8日発表)p.1、決算説明資料、みんかぶ様・IRBANK様
| 指標 | 2026年2月期(実績) | 2027年2月期(予) |
|---|---|---|
| 売上収益 | 1,458億26百万円(+1.5%) | 1,520億円(+4.2%) |
| 営業利益 | 126億52百万円(+9.2%) | 130億円(+2.7%) |
| 税引前利益 | 122億90百万円(+9.4%) | — |
| 親会社帰属当期利益 | 81億81百万円(+2.2%) | 85億円(+3.9%) |
| EPS | 110.22円 | 114.33円(予) |
| BPS | 994.38円 | — |
| ROE(連結) | 11.4% | — |
| 自己資本比率 | 43.5% | — |
| 年間配当(1株当たり) | 60円(30円中間+30円期末) | 60円(据え置き予想) |
| 配当総額 | 44億71百万円 | — |
| 配当性向 | 54.4% | 52.5%(予) |
| 配当利回り(参考) | 4.38%(みんかぶ様)/4.32%(IRBANK様) | — |
| 現在株価(参考) | 1,368.0円(2026年7月22日15:30) | — |
| みんかぶ目標株価 | 1,531円 | — |
1Q実績(2026年3〜5月)は、売上収益367.0億円(進捗率24.1%)、営業利益32.1億円(進捗率24.7%)、親会社帰属利益22.7億円(進捗率26.7%)となっており、法人所得税費用の一過性減少が利益進捗を押し上げた面はあるものの、売上・営業利益ともに概ね順調な進捗と言える水準です(決算説明資料p.2-3)。
EPS推移と配当の関係
高配当株の「落とし穴」とEPSの関係
所長ダル








EPS推移表(過去実績+今期・来期予想)
出典:IRBANK様(EPS・配当性向データ)、決算短信p.1
| 決算期 | EPS(円) | 1株配当(円) | 配当性向(%) | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2015年2月期 | 141.07 | 0 | — | IPO初年度、無配 |
| 2016年2月期 | 70.99(-49.7%) | 18 | 25.4 | 配当開始初年度。EPS急減の要因は資料上不明(上場関連一過性損益の反動の可能性) |
| 2017年2月期 | 58.86(-17.1%) | 36 | 61.2 | EPSさらに減少も増配、配当性向急上昇 |
| 2018年2月期 | 76.39(+29.8%) | 36 | 47.1 | |
| 2019年2月期 | 73.37(-4.0%) | 36 | 49.1 | |
| 2020年2月期 | 95.30(+29.9%) | 42 | 44.1 | 増配 |
| 2021年2月期 | 98.65(+3.5%) | 42 | 42.6 | |
| 2022年2月期 | 121.63(+23.3%) | 54 | 44.4 | 増配 |
| 2023年2月期 | 126.83(+4.3%) | 60 | 47.3 | 増配 |
| 2024年2月期 | 102.60(-19.1%) | 60 | 58.5 | EPS減益も配当据え置き。方針(50%)からは乖離するものの、一時的な減益局面での据え置き優先と考えられます |
| 2025年2月期 | 108.81(+6.1%) | 60 | 55.1 | |
| 2026年2月期 | 110.22(+1.3%) | 60 | 54.4 | |
| 2027年2月期(予) | 114.33(+3.7%) | 60(予) | 52.5(予) | 据え置き予想 |
読み取りポイント:上場初期にEPSが大きく落ち込んだ局面はあったものの、2016年の配当開始以降は一度も減配していません。2024年2月期のようにEPSが減益となった年でも配当を据え置いており、配当性向は42〜61%のレンジで推移。近年はEPSが緩やかな増加基調にあり、2027年2月期には114円台への回復が見込まれています。
このEPS推移から何が言えるか












所長×アナリスト対談
テーマ① 伊藤忠傘下という安心感、シナジーはどこまで本物か












テーマ② のれん946億円、自己資本を上回るという意外な事実












テーマ③ 配当性向50%方針と「資本剰余金配当」の裏側












テーマ④ AIはBPOの敵か味方か──Hybrid Operation Loopの賭け












テーマ⑤ 賃上げ8%超と株主還元、両立の裏側にある生産性改善












配当継続性スコア
【評価ランクの凡例】
| ランク | スコア基準 | 意味 |
|---|---|---|
| S | ○5つ | 全項目良好:配当継続性について特段の懸念なし |
| A | ○4つ△1つ(上位水準) | ほぼ良好:軽微な注意点あり、Sに近い水準 |
| A- | ○4つ△1つ | ほぼ良好:軽微な注意点あり |
| B+ | ○3つ△2つ(上位水準) | 概ね良好だが注意点あり:Aに近い水準 |
| B | ○3つ△2つ | 概ね良好だが注意点あり:モニタリングが必要 |
| B- | ○3つ△2つ(下位水準) | 概ね良好だが、Cに近い注意点を抱える |
| C+ | ○2つ以下または×あり(上位水準) | 注意点が多いが、Bに近い水準 |
| C | ○2つ以下または×あり | 注意点が多い:投資前の慎重な検討が必要 |
| C- | ○2つ以下または×あり(下位水準) | 注意点が多く、Dに近い懸念を抱える |
| D | ×2つ以上 | 要注意:配当リスクが高い |
| E | ×多数 | 厳重注意:配当継続に重大な懸念 |
※2027年7月より評価体系をS/A/A-/B+/B/B-/C+/C/C-/D/Eの11段階に変更しました。旧5段階(S/A/B/C/D)のA・B・Cの間にそれぞれ「+(プラス)、-(マイナス)」ランクを新設しています。これは、同一ランク内でも「条件が揃えば上のランクに相当する」銘柄と「下のランクに近い懸念がある」銘柄を区別するためです。たとえばB-は「Bの要件は満たすが、Cに近い注意点を抱えている」状態を示します。
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 配当の中身(普通配当か・継続性) | ○ | 普通配当のみで記念配当なし。2026年2月期分は一部資本剰余金を原資とする区分整理があるが(税務上の一般的な手法)、継続性への疑義は小さいと考えられます。 |
| 本業の稼ぐ力 | ○ | 増収増益基調、営業利益率も7.9%→8.7%(1Q)へ改善。CM一人当たり生産性向上等の収益改善施策が奏功していると考えられます。 |
| 財務の健全性 | △ | 自己資本比率43.5%・Net DER0.54倍自体は問題ないが、のれん946億円が親会社所有者帰属持分739億円を上回る規模で計上されており、減損発生時のインパクトの大きさはリスクとして留意が必要と考えられます。 |
| 配当の原資 | ○ | 営業CF165億円に対し配当総額44億円と3倍超のカバー、FCFも安定的にプラスです。 |
| 経営方針の透明性 | ○ | 配当性向50%方針を明示、中期経営計画の重点施策も具体的に開示しています。 |
| 総合スコア | A- | △評価は財務健全性(のれん規模)の1項目のみで、それ以外は全て○評価。本業の収益力・キャッシュフロー・株主還元方針の透明性はいずれも良好水準にあり、A評価も検討し得る内容ですが、のれんが自己資本を上回る規模である点は将来の減損リスクとして相応の重みを持つと判断し、A-が妥当と考えられます。 |
ラボ独自考察:適正株価を考えてみた
⚠️ ※AIによる試算であり投資推奨ではありません。あくまで参考情報としてご覧ください。
評価手法:普通配当逆算法
計算式:想定配当(円)÷ 想定利回り(%)= 適正株価
普通配当:2027年2月期予想60円(据え置き)。特別配当・記念配当の明示なし。
シナリオ別 適正株価試算
| シナリオ | 想定配当 | 想定利回り | 試算適正株価 | 現株価比 | 前提条件・備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 強気 | 64円 | 3.8% | 約1,684円 | +23% | 利益成長継続による増配を想定 |
| 中立 | 60円(会社予想) | 4.3% | 約1,395円 | +2% | 現行利回り水準を概ね据え置き |
| 保守的 | 60円(増配なし) | 4.8% | 約1,250円 | -9% | 市場要求利回りがやや上昇する想定 |
| 弱気 | 42円 | 5.5% | 約764円 | -44% | 業績悪化でEPSが85円程度まで低下し、「利益成長を通じた増配」方針を維持できず、配当性向50%を単純適用する保守的運用へ転換せざるを得ない前提 |
合理的レンジの根拠(2点セット確認)
| 根拠 | 計算・確認 |
|---|---|
| ①普通配当逆算法(保守的シナリオ) | 60円 ÷ 4.8% = 約1,250円 |
| ②BPS×適正PBR倍率 | BPS:994.38円(親会社所有者帰属持分ベース、決算短信p.1)。PBR1.2倍=1,193円、PBR1.5倍=1,492円。ROE11.4%の水準を踏まえ、PBR1.2〜1.5倍が合理的と判断。 |
①保守的シナリオ:約1,250円 に対し、②PBR1.2倍:1,193円・PBR1.5倍:1,492円 は概ね近似したレンジにあります。現在のPBR1.37倍・株価1,368円は両者のレンジ内に収まっており、業績継続が前提ではあるものの、バリュエーション的に大きく割高・割安のいずれでもない水準と考えられます。
全シナリオが崩れる条件(銘柄固有リスク)
| ! | のれん946億円の大規模減損が発生するケース |
| ! | 筆頭株主・伊藤忠商事(40.3%)の資本政策転換が起きるケース |
| ! | 生成AIの進化によりコンタクトセンター業務の需要自体が構造的に縮小するケース(自動化が代替でなく需要消失につながる場合) |
| ! | 大口クライアントの一斉解約や単価引き下げ圧力が強まるケース |
結論ボックス
①外部目標株価との比較:みんかぶ様の目標株価1,531円(現株価比+11.9%)に対し、本レポートの中立シナリオ1,395円・保守的シナリオ1,250円とやや保守的なレンジにあります。
②割高・割安感:現株価はPER12.41倍・PBR1.37倍であり、中立シナリオとほぼ同水準です。過度な割高・割安のいずれでもないと考えられます。
③長期投資家への視点:2016年の配当開始以降、減配実績なしという累進的な株主還元姿勢は長期保有妙味があると考えられる一方、のれん規模には継続的な留意が必要です。
④強気シナリオの根拠:AI活用による生産性向上、伊藤忠シナジーの拡大基調、BPO領域拡大による増収増益の継続が挙げられます。
まとめ
- 2026年2月期は増収増益、配当は60円(30円中間+30円期末)で据え置き。2016年の配当開始以降、一度も減配していない実績があります。
- 営業CF165億円に対し配当総額44億円と3倍超のカバー。配当性向50%方針を明示し、経営方針の透明性は高い水準にあります。
- 一方で、のれん946億円は親会社所有者帰属持分739億円を上回る規模。IFRSの減損テストの仕組み上、業績悪化時のインパクトの大きさには継続的な留意が必要です。
- 現株価1,368円はみんかぶ様目標株価1,531円をやや下回る水準で、PER12.41倍・PBR1.37倍は本レポートの中立シナリオとほぼ同水準にあります。
- 「配当利回り4%台×14年連続で減配なし×AI活用による生産性改善」は地味ながら手堅い組み合わせです。ただし、のれんリスクと伊藤忠商事の資本政策動向は継続的なモニタリングが重要です。
出典・参照資料一覧
| No. | 資料名 | 備考 |
|---|---|---|
| 1 | 2026年2月期 決算短信〔IFRS〕(連結) | 株式会社ベルシステム24ホールディングス 2026年4月8日公表 |
| 2 | 2026年2月期 決算説明資料 | 株式会社ベルシステム24ホールディングス 2026年公表 |
| 3 | 有価証券報告書 | 大株主構成データ |
| 4 | 株価情報・目標株価(みんかぶ様) | 6183 ベルシステム24 株価情報(2026年7月22日時点) |
| 5 | 株式指標・配当情報・配当履歴・EPS推移(IRBANK様) | 6183 ベルシステム24 各種財務・配当データ(2026年7月時点) |
免責事項
本記事はAI(Claude/Anthropic社)を活用して作成したコンテンツです。情報の正確性・完全性を保証するものではなく、記載内容に誤りが含まれる可能性があります。
本記事は特定の有価証券への投資を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。株式投資には価格変動リスクがあり、元本が保証されるものではありません。
本記事に記載されている将来予測・試算・適正株価に関する記述は、あくまで参考情報であり、実際の将来の業績・株価・配当を保証するものではありません。
本記事で参照しているみんかぶ様・IRBANK様などの第三者提供データについて、当ラボはその正確性・完全性について責任を負いません。最新情報は各社の公式サイトおよび企業のIR情報をご確認ください。
本記事は税務・法務上のアドバイスを提供するものではありません。税金・法律に関するご判断は、税理士・弁護士などの専門家にご相談ください。
情報基準日:2026年7月22日
本記事に登場する「車野蔵人(くるまの くろうど)」は、AIが生成した架空のキャラクターです。実在する人物・アナリストとは一切関係ありません。
© 高配当研究所 ※本記事はAIによる分析を含みます。投資推奨ではありません。










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