今回は、国内VC・バイアウト投資大手「ジャフコ グループ(8595)」の2027年3月期 第1四半期決算について、継続チェックの観点から確認していきます。なお前回継続チェックメモは未作成のため、前回分析レポート(2026年5月8日時点、総合スコアB-)を基準に評価しました。
所長ダル


① 会社概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | ジャフコ グループ株式会社(2026年10月1日付で「株式会社JAFCO」に社名変更予定) |
| 証券コード | 8595(東証プライム) |
| 主な事業 | 国内VC・バイアウト投資ファンドの運用。収益源は管理報酬・成功報酬・キャピタルゲイン |
| 決算期 | 3月期(前期第3四半期より連結→単体決算へ完全移行済み) |
| 時価総額 | 約1,231億円 |
| 現在株価 | 2,270.5円(2026/7/24 15:30時点、前日比▲2.13%) |
出典:決算短信、みんかぶ様、IRBANK様






② 主要財務指標
| 指標 | 2026年3月期(前期・通期) | 2027年3月期1Q(3ヶ月) | 年換算対前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 216億円 | 31億円 | 57% |
| 営業利益 | 56億円 | 6.3億円 | 45% |
| 経常利益 | 59億円 | 7.9億円 | 53% |
| 純利益 | 66億円 | 5.6億円 | 34% |
| EPS | 123.65円 | 10.74円(単四半期) | - |
| BPS | 2,548.70円 | 2,544.31円 | ▲0.2% |
| 自己資本比率 | 85.0% | 84.7% | ▲0.3pt |
| 純資産 | 1,341億円 | 1,338.81億円 | ▲2億円 |
| 使用可能現預金 | 511億円 | 498億円 | ▲13億円 |
出典:決算短信p.1・p.6・p.9、決算説明資料p.7・p.18・p.19
配当については、2027年3月期は中間66.5円が確定し、期末も最低66.5円を維持する方針で、年間では前期と同額の133円(DOE基準の最低保証132円を上回る水準)が据え置かれています(決算短信p.1、決算説明資料p.21)。現在株価に対する配当利回りは5.86%です。
※前期は連結から単体決算への移行期であったため、前年同四半期の単体財務諸表は作成されておらず、公式な前年同期比較の開示はありません。上表の「年換算対前期比」は、1Q実績を単純に4倍した会社側の参考数値との比較です。






③ 継続チェック項目の評価
継続ウォッチ①:配当133円据え置きの判断と配当原資
| チェック項目 | 評価 | 解説 |
|---|---|---|
| 配当133円(DOE基準の最低保証132円)は据え置きで維持されているか | ○ | DOE6%基準の最低額132円に対し、前期と同額の133円(中間66.5円+期末最低66.5円)を維持する方針を明示。1円ではあるが基準を上回る据え置き判断は、株主還元姿勢として評価できると考えられます。 |
| 使用可能現預金(前回511億円)は配当原資として十分な水準を維持しているか | ○ | 498億円で大幅な減少はなし。配当予想額70億円の約7倍のバッファを維持しています。CB・長期借入金控除後のネット使用可能現金は108億円です。 |









配当は基準を上回る水準で据え置かれ、現預金バッファも厚く、短期的な配当原資に懸念は見られません。一方でDOE算定基礎である株主資本の縮小傾向は中長期の監視ポイントと考えられます。
継続ウォッチ②:キャピタルゲインの市況依存リスクと本業収益の安定化
| チェック項目 | 評価 | 解説 |
|---|---|---|
| キャピタルゲインはIPO・M&A市況次第で急減していないか(前回通期国内80億円) | △ | 1Q実績12億円(前年同期33億円から▲64%)。グロース市場・IPO市場の低迷が継続しており、年換算では前期比61%水準にとどまります。市況依存リスクが引き続き顕在化していると考えられます。 |
| 管理報酬カバー率(前回通期89%)は改善傾向を維持しているか | ○ | 1Q時点で管理報酬9億円/事業税除く販管費9億円=カバー率101%。SV8シリーズの運用開始が寄与し始めており、固定費の自律的カバーという構造改善が進んでいます。 |












キャピタルゲインの減少はIPO市況低迷という業態特性に沿った動きですが、市況依存リスクは引き続き主要な監視ポイントです。一方、管理報酬カバー率101%への改善は明確なプラス材料と考えられます。
継続ウォッチ③:SV8ファンドの募集進捗と財務健全性
| チェック項目 | 評価 | 解説 |
|---|---|---|
| SV8ファンドの募集進捗(目標1,000億円規模)はどうか | ○ | 出資約束金額650億円(6月末時点、前期末580億円から拡大)。計画通り「27年3月期以降から管理報酬に寄与」というシナリオが実際に発現していると考えられます。 |
| 財務健全性(自己資本比率85%・純資産1,341億円)は維持されているか | ○ | 自己資本比率84.7%、純資産1,338.81億円と、前期末からほぼ横ばいです。依然として際立って高い水準を維持しています。 |









SV8ファンドの募集は計画通り拡大しており、財務健全性も前期からほぼ変化なく極めて高水準を維持しています。1Q時点で警戒シグナルは確認されません。
④ 配当継続性スコア(5項目評価)
| 評価項目 | 評価 | 解説 |
|---|---|---|
| 配当の中身 | ○ | DOE基準の最低額(132円)を上回る133円据え置きを決定。方針運用の透明性・一貫性は前回より向上していると考えられます。 |
| 本業の稼ぐ力 | △ | キャピタルゲイン▲64%とIPO市況低迷が継続。一方で管理報酬カバー率101%への改善は明確なプラス材料です。 |
| 財務の健全性 | ◎ | 自己資本比率84.7%・純資産1,339億円・使用可能現預金498億円と、前期からほぼ変化なく極めて高水準を維持しています。 |
| 配当の原資 | △ | 四半期CFは非開示ですが、使用可能現預金498億円が配当予想額の約7倍のバッファを提供しています。営業利益は年換算で前期比45%と減速しています。 |
| 経営方針の透明性 | ○ | DOE基準の計算根拠(132円)と据え置き判断(133円)の差分まで明記。社名変更も含め開示姿勢は良好と考えられます。 |
B-→B-(変更なし)
財務の健全性が◎で本業の収益変動リスクを支える構図に変化はありません。配当はDOE基準を上回る水準で据え置かれ、管理報酬カバー率も89%から101%へ改善するなど、前向きな材料も見られます。一方でキャピタルゲインの市況依存リスクは引き続き主要な監視ポイントであり、総合スコアは前回同水準のB-を維持すると考えられます。次回中間決算での営業CFの開示状況や、キャピタルゲインの回復動向が今後の重要な確認ポイントになると考えられます。
S:非常に優れている/A:優れている/A-:Aの要件を満たすがB+に近い注意点がある/B+:Bの要件を満たしAに近い強みがある/B:良好/B-:Bの要件を満たすがC+に近い注意点がある/C+:Cの要件を満たしBに近い強みがある/C:やや懸念がある/C-:Cの要件を満たすがDに近い注意点がある/D:懸念が大きい/E:重大な懸念がある
※評価体系をS/A/A-/B+/B/B-/C+/C/C-/D/Eの11段階に変更しました。旧5段階(S/A/B/C/D)のA・B・C・Dの間にそれぞれ「+(プラス)-(マイナス)」ランクを新設しています。これは、同一ランク内でも「条件が揃えば上のランクに相当する」銘柄と「下のランクに近い懸念がある」銘柄を区別するためです。たとえばB-は「Bの要件は満たすが、Cに近い注意点を抱えている」状態を示します。
⑤ 適正株価試算(普通配当逆算法)
前提:現在株価2,270.5円(2026/7/24 15:30時点、前日比▲2.13%)
シナリオ別試算
| シナリオ | 想定配当 | 想定利回り | 適正株価 | 現株価比 | 備考・前提条件 |
|---|---|---|---|---|---|
| 強気 | 145円 | 5.0% | 2,900円 | +28% | SV8が1,000億円規模達成・IPO市況回復でキャピタルゲイン回復。ただし1Q時点でIPO市況はむしろ弱含みであり、実現には距離があります。 |
| 中立 | 133円 | 5.5% | 2,418円 | +7% | 27年3月期の最低保証配当133円をそのまま使用しています。 |
| 保守的 | 133円 | 6.5% | 2,046円 | △10% | 配当は維持されるが、キャピタルゲイン減少への不透明感からリスクプレミアムが拡大する前提です。 |
| 弱気 | 118円 | 6.5% | 1,815円 | △20% | 配当支払等により株主資本(DOE算定基礎、1Q末1,124億円)がさらに1割程度減少した場合のDOE6%試算値です。 |
弱気シナリオの前提条件:①国内IPO・M&A市況の低迷が複数期継続、②自己株取得・配当により株主資本ベースが加速的に縮小、③引当率上昇(現在20.5%)がさらに進行、のいずれか複合を想定した試算です。現状は純資産・自己資本比率とも高水準を維持しており、この条件にはまだ遠いと考えられます。
BPS×適正PBR倍率(2点セット確認)
| PBR倍率 | 適正株価 |
|---|---|
| 0.80倍(過去5年平均近辺) | 2,035円 |
| 1.00倍(東証要請水準) | 2,544円 |
| 1.10倍(ROE改善時) | 2,798円 |
| 公正価値BPS(2,755円)×1.00倍(参考) | 2,755円 |
現株価2,270.5円はPBR約0.89倍で、公正価値BPS 2,755円対比では約18%の割安感がある水準です(前回22%からやや縮小)。









全シナリオが崩れる条件
- 国内IPO・M&A市況の低迷が複数期連続すること
- 株主資本ベースの加速的な縮小
- 投資損失引当率(現在20.5%)のさらなる上昇
- SV8ファンド募集の不振
現状はいずれの条件からも遠い水準にあると考えられます。
まとめ


















免責事項
本記事はAI(Claude/Anthropic社)を活用して作成したコンテンツです。情報の正確性・完全性を保証するものではなく、記載内容に誤りが含まれる可能性があります。
本記事は特定の有価証券への投資を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。株式投資には価格変動リスクがあり、元本が保証されるものではありません。
本記事に記載されている将来予測・試算・適正株価に関する記述は、あくまで参考情報であり、実際の将来の業績・株価・配当を保証するものではありません。
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本記事は税務・法務上のアドバイスを提供するものではありません。税金・法律に関するご判断は、税理士・弁護士などの専門家にご相談ください。
本記事における業界慣行への言及は、一般的な注意喚起を目的としたものであり、特定の企業の商品・営業活動を批判するものではありません。
情報基準日:2026年7月24日
本記事に登場する「車野蔵人(くるまの くろうど)」は、AIが生成した架空のキャラクターです。実在する人物・アナリストとは一切関係ありません。
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