【高配当研究所】アルトナー(2163)、13期連続増配へ順調進捗――配当性向73.2%は変わらず、Q1決算をチェック

今回は、技術者派遣大手「アルトナー(2163)」の2027年1月期 第1四半期決算について、継続チェックの観点から確認していきます。

所長ダル
今回はアルトナーさんの最新の決算をチェックしていきましょう。車野さん、よろしくお願いします。
車野アナリスト
はい、所長。今回のQ1決算は、これまでの継続チェック項目を中心に確認していきますね。結論から申し上げますと、総合スコアはA→Aで変更なし、前回の評価を維持する内容と考えられます。
目次

① 会社概要

項目内容
正式名称株式会社アルトナー
証券コード2163(東証プライム)
主な事業技術者派遣(エンベデッド・モデルベース、機械、電気・電子、ITソリューション)、請負・受託
決算期1月期(連結)
時価総額約202億円(’26/6/12時点、みんかぶ様)
現在株価1,906円(’26/6/12終値、-1.19%)

出典:決算短信、みんかぶ様、IRBANK様

所長ダル
時価総額は約202億円ということですね。証券コードは2163、東証プライムに上場している会社さんですね。
車野アナリスト
はい。主力は技術者派遣で、機械・電気電子分野に加えてITソリューションや請負・受託も手掛けています。決算期は1月期で、今回はその第1四半期決算となります。

② 主要財務指標

指標’27年1月期 Q1実績通期予想進捗率
売上高3,503百万円14,021百万円25.0%
営業利益632百万円(利益率18.1%)2,017百万円31.4%
経常利益630百万円2,001百万円31.5%
親会社株主帰属四半期純利益425百万円1,248百万円34.1%
EPS(四半期)40.06円117.46円(予想)
自己資本比率57.6%
BPS484.12円(IRBANK様)
ROE(予)24.32%

配当については、’27年1月期予想で年86円(中間43円・期末43円)、配当利回り4.50%、配当性向73.2%となっています(決算補足資料P16)。なお、配当性向は「50%をベース」としつつ、実績73.2%である点が継続課題となっています(決算補足資料P16)。

※2027年1月期Q1については、前第3四半期から四半期連結財務諸表を作成しているため、前年同四半期との比較分析は行われていません。補足として以下の情報があります。

  • 単体での前期比較:単体Q1売上高3,162百万円(前年比+11.0%)、営業利益615百万円(+18.7%)、四半期純利益426百万円(+18.3%)(決算補足資料P6)
  • 長期EPS推移:’25年1月期118.64円→’26年1月期118.47円→’27年1月期予想117.45円(IRBANK様)。中計目標は’30年1月期195円(中期計画P10)
  • 来期予想との比較:通期業績予想に変更なし(決算短信P2)
車野アナリスト
Q1のEPSは40.06円で、通期予想117.46円に対して進捗率34.1%となっています。営業利益率も18.1%と高水準で、進捗率も31.4%と平均以上のペースですね。
所長ダル
順調な進捗ということですね。ただ配当性向は73.2%と高い水準が続いているようですが、この点はどう見たらよいでしょうか。
車野アナリスト
はい、その点については後ほど詳しく確認していきますね。

③ 継続チェックメモ項目評価

注意点①:配当性向の上昇トレンド

チェック項目評価解説
EPSは117円台を維持できているか○(進捗順調)Q1のEPS(連結純利益425百万円/期中平均株式数10,613,875株)≒40.06円。通期予想117.46円の34.1%に相当し、進捗率としては平均以上のペースです。100円割れリスクは現時点では確認されません。
配当性向はさらに70%台後半〜80%台へ上昇していないか△(変化なし、ただし高水準継続)通期予想配当性向は決算短信時点で73.2%のまま変更なし(前回予想と同水準)。新たな上昇は確認されませんが、依然70%台が継続しています。
「配当性向50%」という方針表現に変更・修正はないか○(変更なし)決算補足資料P16に「配当性向50%をベース」との表現が継続記載されており、修正は見られません。
営業CF(前回1,415百万円)は配当総額(892百万円)を引き続き上回っているか△(判断不能)当第1四半期はキャッシュ・フロー計算書を作成しておらず(決算短信注記)、直接の比較は不可です。次回(中間決算)以降での確認が必要と考えられます。
自己株式取得(’26年3月決議)の実施状況・規模はどうか○(実施確認)純資産の部で自己株式が△1,048千円→△51,488千円に増加(約50,439千円増)。決算短信P4にも「純資産の控除項目である自己株式の増加50,439千円」と明記され、決議に基づく取得が進行している模様です。
車野アナリスト
配当性向は73.2%のまま変化はなく、新たな上昇は確認されませんでした。ただ依然として高水準が続いている点には注意が必要です。営業CFについてはQ1ではキャッシュ・フロー計算書が作成されていないため、配当総額との比較は次回の中間決算まで持ち越しとなります。
所長ダル
自己株式の取得は進んでいるのですね。株主還元への取り組みが続いているのは良いことですね。
車野アナリスト
はい、’26年3月の決議に基づく取得が進行している模様です。自己株式は約5,043万円増加しており、決議通りの実施が確認できます。
総評

Q1時点で大きな悪化シグナルはないと考えられますが、配当性向は依然高水準で維持されており、中間決算(9月頃予定)での配当方針の継続確認が重要と考えられます。

継続ウォッチ:ホンダ依存リスク

チェック項目評価解説
顧客企業売上高上位10社にホンダ関連2社が引き続き入っているか△(個別記載なし)決算短信・補足資料に顧客企業別の記載はなく、確認不可です。
輸送用機器(自動車)の売上構成比44.3%から大きく低下していないか○(小幅低下、概ね維持)Q1で輸送用機器は1,363百万円(前年同期比+8.9%)、構成比43.4%(前年44.3%から▲0.9pt)。大幅な低下ではなく、増収は継続しています(決算補足資料P8)。
ホンダの構造改革・開発投資縮小に関する報道・IR言及はないか○(特段の言及なし)決算短信・補足資料内にホンダ固有のネガティブ言及は確認されません。市場環境としては「自動車関連メーカーからの技術者要請が旺盛」とポジティブな記述があります(決算補足資料P4)。
技術者の配属先・業種別構成に変化(輸送用機器比率の低下等)はないか△(小幅な構成比変化あり)輸送用機器構成比は44.3%→43.4%(▲0.9pt)とわずかに低下。一方、電気機器は24.7%→25.9%(+1.2pt)、精密機器は7.6%→8.7%(+1.1pt)と増加し、業種バランスは多様化傾向です(決算補足資料P8)。
半導体製造装置メーカー(レーザーテック等)向けの伸びでカバーできているか○(カバーされている)精密機器が前年比+27.1%と高成長。半導体製造装置メーカーからの技術者要請が旺盛との記述があります(決算補足資料P8)。
所長ダル
ホンダさんへの依存度については、何か変化はありましたか。
車野アナリスト
輸送用機器の構成比は44.3%から43.4%とわずかに低下していますが、売上自体は前年比+8.9%の増収が続いています。一方で、精密機器が+27.1%、電気機器が+16.5%と高い成長を見せており、特定企業への依存度が下がりつつある可能性があると考えられます。
所長ダル
いろいろな分野に分散が進んでいるのは安心材料ですね。
総評

ホンダ関連を含む輸送用機器セグメントは増収を維持しつつ、精密機器・電気機器など他セグメントの成長でリスク分散が進んでいると考えられます。現時点で警戒シグナルは確認されません。

継続ウォッチ:M&A(クリップソフト・情報技研)統合効果とのれんリスク

チェック項目評価解説
クリップソフト・情報技研の業績は連結業績予想に貢献しているか○(貢献している模様)連結売上高3,503百万円に対し単体売上高は3,162百万円であり、差額341百万円が連結子会社(クリップソフト・情報技研等)分とみられます。連結の進捗率25.0%は単体の24.9%とほぼ同水準で、特段の下振れは確認されません。
ITソリューション分野の技術者数・売上は引き続き増加しているか○(高い伸び継続)ITソリューション売上は277百万円→366百万円(前年比+32.1%)、構成比9.8%→11.7%(+1.9pt)と引き続き最も高い成長率を示しています(決算補足資料P9)。
のれん(1,519百万円)の減損リスクに関する言及はないか○(減損なし、計画的償却が進行)のれんは1,519,366千円→1,481,176千円に減少。これはQ1のれん償却額38,190千円(決算短信P8)に相当し、計画的な償却の範囲内です。減損に関する言及はありません。
M&A関連費用(販管費の増加要因)は一時的なものとして収束しているか△(販管費は増加継続だが収束の兆候)単体販管費は600百万円→668百万円(+11.3%)。決算短信では「採用関連投資、IT・DX投資、研修設備投資等が発生」と記載されており、M&A固有費用というよりは事業拡大に伴う投資費用として継続している様子です。一時的か構造的かは今後の四半期で見極めが必要と考えられます。
車野アナリスト
のれんの償却は計画通り進んでおり、減損についての言及もありません。またITソリューション分野は前年比+32.1%と高い成長が続いており、M&Aによる事業領域拡大は概ね順調と考えられます。
所長ダル
M&Aの効果がしっかり出てきているということですね。
総評

のれん償却は計画通り進行し、ITソリューション分野の成長は良好に継続しています。M&Aによる事業領域拡大は概ね順調と考えられます。

④ 配当継続性スコア(5項目評価)

評価項目評価解説
配当の中身普通配当のみ(記念配当なし)。中間43円・期末43円の予想は決算短信時点で変更なし。13期連続増配(’27年1月期予想)に向けた進捗は順調です。
本業の稼ぐ力営業利益率18.1%(Q1)、通期予想14.4%を上回るペース。進捗率31.4%は順調な水準です。技術者単価の上昇(前年比+3.9%)、稼働率高水準(98.3%)など事業基盤は健全です。
財務の健全性自己資本比率57.6%(前期57.7%からほぼ変わらず)、無借金経営に近い水準(長期借入金は減少傾向)。BPS484.12円です。
配当の原資Q1単体は営業CF未開示のため直接比較不可です。配当性向73.2%という高水準は本業の利益成長に支えられている面はありますが、CF面での裏付け確認は次回中間決算まで持ち越しとなります。
経営方針の透明性「配当性向50%をベース」の方針表現は継続維持され、中期経営計画でもキャッシュアロケーション(株主還元50億円)が明示されています。投資家対話においても配当性向に関する質疑が開示されています(中期計画P23)。
総合スコア

A→A(変更なし)

今四半期は前回分析時のA評価を維持する内容と考えられます。EPS進捗率34.1%(通期予想に対し)は好調であり、自己資本比率・ROEともに高水準を維持しています。配当性向の高さ(73.2%)という構造的な懸念点は継続していますが、悪化方向への変化(さらなる性向上昇や方針撤回等)は確認されず、現状維持と評価できると考えられます。次回中間決算(’26年9月頃)で営業CFと配当総額の比較、中間配当43円の実現確認が最重要のポイントになると考えられます。

評価ランクの凡例

S:非常に優れている/A:優れている/A-:Aの要件を満たすがBに近い注意点がある/B:良好/B-:Bの要件を満たすがCに近い注意点がある/C:やや懸念がある/C-:Cの要件を満たすがDに近い注意点がある/D:懸念が大きい/E:重大な懸念がある

※2026年5月より評価体系をS/A/A-/B/B-/C/C-/D/Eの9段階に変更しました。旧5段階(S/A/B/C/D)のA・B・C・Dの間にそれぞれ「-(マイナス)」ランクを新設しています。これは、同一ランク内でも「条件が揃えば上のランクに相当する」銘柄と「下のランクに近い懸念がある」銘柄を区別するためです。たとえばB-は「Bの要件は満たすが、Cに近い注意点を抱えている」状態を示します。

⑤ 適正株価試算(普通配当逆算法)

前提:現在株価1,906円(’26/6/12終値、みんかぶ様)

シナリオ別試算

シナリオ想定配当額想定利回り適正株価(計算式)適正株価
強気90円(13期連続増配+中計EPS成長を反映した増配)4.0%90÷0.0402,250円
中立86円(会社の次期予想配当そのまま)4.5%(会社想定利回り)86÷0.0451,911円
保守的84円(前期’26年1月期実績水準で増配なし)4.5%84÷0.0451,867円
弱気約59円(配当性向50%適用)5.0%59÷0.0501,180円

弱気シナリオの前提条件:通期予想EPS117.46円に対し配当性向を方針の「50%をベース」まで戻した場合、想定配当額は117.46×0.5≒58.7円(約59円)となります。これは「配当性向50%」という本来の方針を厳格に適用した場合の試算であり、現状の73.2%という実績からは大きく下振れる前提(「前年割れなし」方針を曲げざるを得ない、業績が大幅悪化し配当総額の維持が困難になるような状況を想定)に基づくものと考えられます。想定利回りは市場が業績悪化懸念から要求利回りを引き上げる可能性を踏まえ5.0%としています。

BPS×適正PBR倍率(2点セット確認)

BPS:484.12円(IRBANK様、’26年1月期連結)

PBR倍率適正株価(計算式)
3倍(中計目標下限)484.12×3 = 1,452円
3.94倍(現状PBR、’26/6/12時点)484.12×3.94 = 1,907円

現状PBR3.94倍はほぼ現在株価1,906円と一致しており、市場は概ね現状のファンダメンタルズに基づいた評価をしている可能性があります。中計目標であるPBR3倍以上は既に達成されている水準です。

車野アナリスト
2点セット確認では、現状PBR3.94倍×BPS484.12円≒1,907円となり、現在株価1,906円とほぼ一致します。配当逆算法の中立シナリオでも1,911円とほぼ同水準となり、現在の株価は会社の業績・配当見通しに対して概ね市場が適正に評価していると考えられます。
所長ダル
割安感を強く感じる場面ではないけれど、極端な割高でもない、ということですね。
車野アナリスト
はい、その通りです。みんかぶ様の目標株価は1,733円で「割高」という評価ですが、配当逆算法の中立シナリオでは1,911円と現在株価にほぼ一致しており、見方は分かれると考えられます。

全シナリオが崩れる条件

  • 13期連続増配の方針撤回・修正、または減配発表
  • EPSが100円を大きく割り込む業績悪化(半導体・自動車向け需要の急減速等)
  • のれん(1,481百万円)の大幅減損計上
  • 自己資本比率が55%を下回るレベルの財務悪化
  • ホンダ向けを含む輸送用機器売上の大幅な前年割れ
  • 稼働率が95%を下回る人員需給の急変

まとめ

所長ダル
今回のアルトナーさんのQ1決算、まとめると総合スコアはA→Aで変更なし、ということでしたね。
車野アナリスト
はい。EPS進捗率34.1%は好調なペースですが、過去の四半期業績パターン(’26年1月期:Q1 518百万円→Q2 581百万円→Q3 425百万円→Q4 427百万円)を見ると、アルトナーはQ1・Q2に利益が出やすい季節性があるようにも見えます。単純に「進捗率34%だから通期は楽勝」と捉えるのではなく、季節性を踏まえて評価する視点が大切だと考えられます。
所長ダル
配当性向73.2%という方針との乖離についても、引き続き注目が必要ですね。
車野アナリスト
そうですね。「配当性向50%をベース」という方針との20pt超の乖離は、中期経営計画における投資家対話でも論点になっています(中期計画P23)。今回のQ1では更なる悪化(80%台への上昇等)は確認されておらず、一旦のブレーキはかかっていると見ることもできますが、方針通りに戻す動きがあるかどうかは中間決算以降も継続して確認していく必要があると考えられます。
車野アナリスト
株主還元の面では、13期連続増配・自己株式取得の進行・ROE20%超の維持など、中計の方向性に沿った取り組みが続いています。一方で配当性向73.2%という構造は本業の利益成長ペースとの綱引きが続いており、中間決算(’26年9月頃)での営業CFと配当総額の比較が、今後の判断材料として重要になると考えられます。
所長ダル
今回も丁寧に見ていただき、ありがとうございました。次回の中間決算でも引き続きチェックしていきたいですね。

免責事項

本記事はAI(Claude/Anthropic社)を活用して作成したコンテンツです。情報の正確性・完全性を保証するものではなく、記載内容に誤りが含まれる可能性があります。

本記事は特定の有価証券への投資を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。株式投資には価格変動リスクがあり、元本が保証されるものではありません。

本記事に記載されている将来予測・試算・適正株価に関する記述は、あくまで参考情報であり、実際の将来の業績・株価・配当を保証するものではありません。

本記事で参照しているみんかぶ様・IRBANK様などの第三者提供データについて、当ラボはその正確性・完全性について責任を負いません。最新情報は各社の公式サイトおよび企業のIR情報をご確認ください。

本記事は税務・法務上のアドバイスを提供するものではありません。税金・法律に関するご判断は、税理士・弁護士などの専門家にご相談ください。

本記事における業界慣行への言及は、一般的な注意喚起を目的としたものであり、特定の企業の商品・営業活動を批判するものではありません。

情報基準日:2026年6月12日

本記事に登場する「車野蔵人(くるまの くろうど)」は、AIが生成した架空のキャラクターです。実在する人物・アナリストとは一切関係ありません。

© 高配当株研究所 ※本記事はAIによる分析を含みます。投資推奨ではありません。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次