【高配当研究所 継続チェック】エーアイテイー(9381)/為替の反動減益は”見せかけ”?1Q決算を徹底チェック

今回は、国際貨物フォワーディング大手「エーアイテイー(9381)」の2027年2月期 第1四半期決算について、継続チェックの観点から確認していきます。

所長ダル
今回はエーアイテイーさんの最新の決算をチェックしていきましょう。車野さん、よろしくお願いします。
車野アナリスト
はい、所長。今回のQ1決算は、一見すると経常減益・純利益減益に見えるのですが、実は為替の反動によるもので、本業はむしろ増益基調というのがポイントです。結論から申し上げますと、総合スコアはB→Bで変更なし、前回の評価を維持する内容と考えられます。
目次

① 会社概要

項目内容
正式名称株式会社エーアイテイー
証券コード9381(東証プライム)
設立1988年(1989年上場)
主な事業国際貨物フォワーディング(海上・航空)、通関業務、国内配送・倉庫。日中間の海上貨物輸送が主力
決算期2月期
時価総額約554億円(2026年7月15日時点、みんかぶ様)
現在株価2,319円(2026/7/15時点、みんかぶ様)

出典:決算短信、1Q短信、みんかぶ様、IRBANK様

所長ダル
時価総額は約554億円ということですね。証券コードは9381、東証プライムに上場している会社さんですね。
車野アナリスト
はい。1988年設立、1989年に上場した会社で、日中間の海上貨物輸送を中心とした国際貨物フォワーディングが主力です。通関業務や国内配送・倉庫事業も手掛けています。決算期は2月期で、今回はその第1四半期決算となります。

② 主要財務指標

指標2026年2月期(通期実績)2027年2月期1Q(実績)2027年2月期(通期予想・据え置き)
営業収益58,399百万円(+5.0%)14,933百万円(+1.3%)62,500百万円(+7.0%)
営業利益4,196百万円(+3.0%)1,106百万円(+4.3%)4,530百万円(+7.9%)
経常利益4,680百万円(+3.3%)1,173百万円(△10.0%)4,960百万円(+6.0%)
親会社株主帰属純利益3,175百万円(+4.2%)789百万円(△9.3%)3,390百万円(+6.7%)
EPS135.18円33.61円(前年同期37.07円)144.29円
BPS872.39円858.4円(2026/5末時点、IRBANK様)
自己資本比率74.3%71.8%(低下)
年間配当100円(中間45円+期末55円)110円(中間55円+期末55円、修正なし)
配当性向74.0%76.2%(据え置き)

配当利回りは約4.74%(現在株価2,319円ベース、みんかぶ様)となっています。なお、みんかぶ様の目標株価は1,044円(前回1,061円から微減)と、現在株価を大きく下回る水準です。

車野アナリスト
Q1の営業収益は149億33百万円で前年比+1.3%、営業利益は11億6百万円で+4.3%の増益となっています。一方で経常利益は△10.0%、純利益は7億89百万円で△9.3%の減益に見えます。
所長ダル
増収増益のはずなのに、経常利益や純利益は減っているのですね。これはどういうことでしょうか。
車野アナリスト
はい、その点については次のパートで詳しく確認していきますね。

③ 継続チェックメモ項目評価

注意点①:為替差益の反動による一見減益、本業収益力は堅調

チェック項目評価解説
EPS・純利益は通期予想144.29円/3,390百万円のペースを維持できているか△(進捗はやや後ろ倒し、ただし本業は堅調)1Q純利益は前年同期比△9.3%減益(789百万円)、四半期EPSも33.61円(前年37.07円)。ただし主因は前年同期に計上した為替差益175百万円の反動(今期は為替差損12百万円)で、営業利益は逆に+4.3%増益(1Q短信P6)。進捗率は純利益ベースで23.3%(前年同期は27.4%相当)とやや後ろ倒しだが、会社は「概ね計画どおり」とし業績予想の修正なしと明言(1Q短信P3)。為替の一過性要因を除けば本業は堅調と評価できます。
通期業績予想(営業収益625億円・純利益33.9億円)に修正の兆しはないか○(修正なし、計画通りと明言)会社は「当第1四半期連結累計期間の連結業績は、当初計画から大きな乖離はなく、概ね計画どおりに推移」としており、通期予想の修正はありません(1Q短信P3)。
車野アナリスト
経常減益・純利益減益に見えるのは、前年Q1に計上した為替差益1億75百万円の反動です。今期は逆に為替差損12百万円が発生しており、この差の分だけ経常利益・純利益が押し下げられています(1Q短信P6)。一方で本業の実力を示す営業利益は+4.3%の増益、売上総利益率も17.4%→18.0%へ改善しており、コア収益力はむしろ強含みと解釈できます。
所長ダル
なるほど、一時的な為替要因ということですね。それでは通期の業績予想は大丈夫なのでしょうか。
車野アナリスト
会社は「概ね計画どおりに推移」としており、通期予想の修正はありません(1Q短信P3)。ただし純利益ベースの進捗率は23.3%と、前年同期の実質進捗(27.4%相当)よりやや後ろ倒しのペースですので、次の中間決算での進捗確認が重要と考えられます。
総評

為替の反動による一見減益は一過性要因であり、本業の営業利益・粗利率はむしろ改善しています。ただし進捗率はやや後ろ倒しであるため、次回中間決算での確認が必要と考えられます。

継続ウォッチ:配当性向76%台の高止まり

チェック項目評価解説
配当性向はさらに76%台超へ上昇していないか○(変化なし、高水準継続)次期配当予想110円・配当性向76.2%は据え置きで、直近の修正なし(1Q短信P2)。悪化はしていませんが、依然として高水準であることに変わりはありません。
「記念配当なしの純粋な増配(110円)」という方針表現に変更はないか○(変更なし)配当予想の修正なしとの記載どおり、変更はありません(1Q短信P2)。
営業CF(前期3,530百万円)は配当総額(前期2,349百万円)を引き続き上回っているか△(判断保留)1Q単体では四半期連結キャッシュ・フロー計算書が作成されておらず、直接比較はできません(1Q短信P8)。代替的に見ると、現金及び預金は14,169→14,193百万円とほぼ横ばいで、剰余金の配当1,292百万円の流出を吸収できています(1Q短信P3)。次回の中間決算で営業CFの実績を要確認とし、判断保留としました。
車野アナリスト
次期年間配当予想110円、配当性向76.2%はいずれも修正がなく、前回レポート時点からの変化はありません(1Q短信P2)。悪化はしていませんが、依然として高水準であることに変わりはありません。
所長ダル
営業キャッシュフローとの関係はどうでしょうか。
車野アナリスト
1Qは四半期連結キャッシュ・フロー計算書が作成されておらず、直接の比較はできません(1Q短信P8)。ただ現金及び預金は141億69百万円から141億93百万円とほぼ横ばいで、剰余金の配当12億92百万円の流出は吸収できている模様です。営業CFの実績については、次回の中間決算での確認が必要と考えられます。
総評

配当性向76.2%は据え置きで、新たな悪化は確認されていません。ただし営業CFとの比較は次回中間決算まで持ち越しとなるため、引き続き注視が必要と考えられます。

継続ウォッチ:セグメント別業績のバラつきと運賃市況リスク

チェック項目評価解説
海上運賃・為替変動などの外部環境リスクは業績にどう表れているか○(粗利率は改善)売上総利益率は17.4%→18.0%へ改善(2,561→2,693百万円/14,738→14,933百万円で計算、1Q短信P6)。前回懸念していた粗利率低下傾向は、少なくとも1Q時点では反転しています。
セグメント別の業績にバラつきは生じていないか△(一部セグメントで苦戦)日本セグメントは営業収益+3.0%・利益+4.0%と堅調、中国セグメントは営業収益△6.7%ながら採算改善で利益+31.2%。一方「その他」(台湾・ベトナム・ミャンマー)は営業収益△12.3%・利益△47.5%と苦戦(1Q短信P9)。ベトナムは組織再編の影響、ミャンマーは受注低調が背景とされています。
車野アナリスト
前回懸念していた粗利率の低下傾向は、Q1時点では反転しています。売上総利益率は17.4%から18.0%へ改善しました(1Q短信P6)。セグメント別に見ると、日本は営業収益+3.0%・利益+4.0%と堅調、中国は営業収益△6.7%ながら採算改善で利益+31.2%となっています。
所長ダル
良い面が多いようですが、気になる点はありますか。
車野アナリスト
はい。台湾・ベトナム・ミャンマーを含む「その他」セグメントは、営業収益△12.3%・利益△47.5%と苦戦しています(1Q短信P9)。ベトナムは組織再編の影響、ミャンマーは受注低調が背景とされています。チャイナプラスワン戦略の柱であるASEAN地域の伸び悩みは、今後の成長戦略の観点から注視ポイントと考えられます。
総評

主力の日本・中国セグメントは堅調に推移し、粗利率も改善しています。一方でASEAN地域を含む「その他」セグメントの苦戦は、成長戦略上の注視ポイントと考えられます。

継続ウォッチ:自己資本比率の低下は財務健全性の低下か

チェック項目評価解説
自己資本比率・財務健全性は維持されているか○(絶対水準は高い)71.8%(前期末74.3%から低下)だが、これは配当支払いによる純資産減少(△305百万円)が主因で、絶対水準としては依然極めて高い水準です(1Q短信P3)。
車野アナリスト
自己資本比率は74.3%から71.8%へ低下していますが、これは1Qで剰余金の配当12億92百万円を支払ったことによる純資産の一時的な減少が主因です(1Q短信P3)。現金及び預金はほぼ横ばいで維持されており、財務健全性そのものが毀損しているわけではないと考えられます。
所長ダル
数字だけ見ると心配になりますが、背景がわかれば安心材料ですね。
総評

自己資本比率の低下は配当支払いに伴う一時的な動きであり、絶対水準としては71.8%と依然高く、財務健全性への懸念は乏しいと考えられます。

④ 配当継続性スコア(5項目評価)

評価項目評価解説
配当の中身前回同様、100円のうち7円は記念配当(普通配当実質93円)。次期110円予想は純増配で修正なし。
本業の稼ぐ力増収増益、粗利率改善(17.4%→18.0%)、通関等コア事業堅調。
財務の健全性自己資本比率71.8%と高水準を維持(低下は配当支払いによる自然な動き)。
配当の原資配当性向76.2%据え置き。1Qは営業CFデータ未開示のため直接検証不可、次回中間決算での確認が必要。
経営方針の透明性配当予想・業績予想とも修正なしと明記、セグメント情報も丁寧に開示。
総合スコア

B→B(変更なし)

今四半期は前回分析時のB評価を維持する内容と考えられます。一見すると経常減益・純利益減益に見えますが、主因は前年の為替差益の反動という一過性要因であり、営業利益・売上総利益率はむしろ改善しています。前回同様、△評価の「配当の中身」「配当の原資」の2点により据え置きとしていますが、悪化材料は確認されていません。次回中間決算(’26年10月頃予定)での営業CF実績の確認、およびセグメント別のバラつき(その他セグメントの動向)が重要な確認ポイントになると考えられます。

評価ランクの凡例

S:非常に優れている/A:優れている/A-:Aの要件を満たすがBに近い注意点がある/B:良好/B-:Bの要件を満たすがCに近い注意点がある/C:やや懸念がある/C-:Cの要件を満たすがDに近い注意点がある/D:懸念が大きい/E:重大な懸念がある

※2026年5月より評価体系をS/A/A-/B/B-/C/C-/D/Eの9段階に変更しました。旧5段階(S/A/B/C/D)のA・B・C・Dの間にそれぞれ「-(マイナス)」ランクを新設しています。これは、同一ランク内でも「条件が揃えば上のランクに相当する」銘柄と「下のランクに近い懸念がある」銘柄を区別するためです。たとえばB-は「Bの要件は満たすが、Cに近い注意点を抱えている」状態を示します。

⑤ 適正株価試算(普通配当逆算法)

前提:現在株価2,319円(’26/7/15終値、みんかぶ様)

シナリオ別試算

シナリオ想定配当額想定利回り適正株価現株価比(2,319円)
強気(EPS成長継続による増配想定)約120円※4.5%約2,667円ほぼ同水準
中立(次期予想配当そのまま)110円4.5%約2,444円割安(105%)
保守的(増配なし・普通配当93円で現状維持)93円5.5%約1,691円割高(△27%)
弱気(業績悪化・配当性向上限維持)約89円※5.5%約1,618円割高(△30%)

強気シナリオは、EPSが2023年2月期のピーク近辺(150円台後半)まで回復し、配当性向76%を維持したと仮定した試算値です。あくまで仮定シナリオであり、確約されたものではありません。弱気シナリオは、「方針を曲げざるを得ない前提条件」として、海上運賃市況の急落等でEPSが前期比▲19%程度下落(2024年2月期と同様の局面)した場合に、配当性向76%を上限目安として維持したと仮定した試算値です。実際にはさらに配当性向自体を引き下げる可能性もある点に留意が必要です。

BPS×適正PBR倍率(2点セット確認)

BPS:858.4円(IRBANK様、2026年5月末時点)

PBR倍率適正株価(計算式)
1.5倍858.4×1.5 ≒ 1,288円
2.0倍858.4×2.0 ≒ 1,717円

現在株価2,319円はPBR2.70倍(みんかぶ様)に相当し、上記のBPS×PBRレンジ(約1,288円〜1,717円)を大きく上回っています。前回同様、「割高」との判断が継続していると考えられます。

車野アナリスト
配当逆算法の中立シナリオ(次期予想配当110円、利回り4.5%)では適正株価は約2,444円となり、現在株価2,319円をやや上回る水準で、この見方では割安ということになります。一方、保守的シナリオ(普通配当93円)では約1,691円、BPS×PBR2.0倍でも約1,717円となり、こちらの見方では現在株価は大きく上回る「割高」水準です。
所長ダル
見る指標によって評価が分かれるのですね。
車野アナリスト
はい。みんかぶ様の目標株価は1,044円で「割高」という評価であり、配当逆算法の保守的シナリオやBPS×PBR倍率法とも整合的です。次期予想配当110円をそのまま前提とする中立シナリオのみが現在株価に近い結果となっており、記念配当を含む表面上の配当額に引っ張られている可能性がある点には留意が必要と考えられます。

全シナリオが崩れる条件

  • 海上運賃が大幅下落し、売上総利益率が10%を下回る水準まで収益性が悪化した場合
  • 米国通商政策の強化等により国際貨物輸送量が急減した場合
  • 配当性向が現水準(76%程度)のまま業績が悪化し、営業CFが配当支払いをカバーできなくなった場合
  • ベトナム・ミャンマー等その他セグメントの不振が長期化し、成長戦略の柱が揺らいだ場合

まとめ

所長ダル
今回のエーアイテイーさんのQ1決算、まとめると総合スコアはB→Bで変更なし、ということでしたね。
車野アナリスト
はい。一見すると経常減益・純利益減益に見えますが、これは前年に計上した為替差益の反動という一過性要因によるもので、営業利益・売上総利益率はむしろ改善しています。本業の実力は堅調と評価できると考えられます。
所長ダル
配当性向76.2%という高水準についても、引き続き注目が必要ですね。
車野アナリスト
そうですね。据え置きで悪化はしていませんが、営業CFとの比較は次回中間決算まで持ち越しとなっています。またセグメント別では、ベトナム・ミャンマーを含む「その他」セグメントの不振が続いており、チャイナプラスワン戦略の観点からも注視が必要と考えられます。
所長ダル
株価面では割高との見方が多いようですが、この点はどう見たらよいでしょうか。
車野アナリスト
みんかぶ様の目標株価やBPS×PBR倍率法では割高、一方で配当逆算法の中立シナリオでは現在株価とほぼ同水準という結果になり、見方が分かれています。本業の増益基調と配当性向の高止まりという綱引きが続く中、次回中間決算での営業CF実績の確認が重要な判断材料になると考えられます。
所長ダル
今回も丁寧に見ていただき、ありがとうございました。次回の中間決算でも引き続きチェックしていきたいですね。

免責事項

本記事はAI(Claude/Anthropic社)を活用して作成したコンテンツです。情報の正確性・完全性を保証するものではなく、記載内容に誤りが含まれる可能性があります。

本記事は特定の有価証券への投資を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。株式投資には価格変動リスクがあり、元本が保証されるものではありません。

本記事に記載されている将来予測・試算・適正株価に関する記述は、あくまで参考情報であり、実際の将来の業績・株価・配当を保証するものではありません。

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本記事は税務・法務上のアドバイスを提供するものではありません。税金・法律に関するご判断は、税理士・弁護士などの専門家にご相談ください。

本記事における業界慣行への言及は、一般的な注意喚起を目的としたものであり、特定の企業の商品・営業活動を批判するものではありません。

情報基準日:2026年7月15日

本記事に登場する「車野蔵人(くるまの くろうど)」は、AIが生成した架空のキャラクターです。実在する人物・アナリストとは一切関係ありません。

© 高配当株研究所 ※本記事はAIによる分析を含みます。投資推奨ではありません。

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