※本レポートの株価(2,875円)は2026年6月時点のものです(IRBANK様基準では2,844円)。2026年12月期第1四半期(1〜3月)は減収減益となっており、本レポートではその影響も踏まえて分析しています。
はじめに
「高配当株研究所」へようこそ。当ラボでは、配当生活・FIRE(経済的自立と早期退職)を目指す方々に向けて、高配当株の銘柄分析を行っています。私(所長)は投資初心者レベルで、読者の皆さんと同じ目線から素朴な疑問を投げかける役割を担っています。
本日は、ソフトウェア受託開発を手がけるベース株式会社(証券コード:4481)について、エキスパート投資アナリストの車野蔵人(くるまの くろうど)さんに解説していただきます。
2026年12月期の年間配当予想は186円で、配当利回りは約6.54%と非常に高い水準です。しかし、この配当には「創立30周年記念配当」が含まれており、来期以降の配当水準をどう見るかが大きな論点になります。さらに直近のQ1決算は減収減益となり、株価も6ヶ月で約18%下落しています。「この高配当は本物なのか、それとも記念配当のかさ上げによる一時的な数字なのか」——そこを丁寧に読み解いていきます。ぜひ最後までお付き合いください。
会社概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | ベース株式会社 |
| 証券コード | 4481(東証プライム) |
| 設立 | 1997年1月 |
| 主な事業 | ソフトウェア受託開発(単一セグメント) |
| 時価総額 | 約534億85百万円 |
| 決算期 | 12月期 |
主要財務指標一覧
※ 数値の出典:決算短信p.1、説明資料、みんかぶ様・IRBANK様
| 指標 | 2025年12月期(実績) | 2026年12月期Q1(実績) |
|---|---|---|
| 売上高 | 217億87百万円(前期比+7.7%) | 54億72百万円(前年同期比△1.6%) |
| 営業利益(利益率) | 57億49百万円(26.4%) | 14億37百万円(前年同期比△8.4%、利益率26.3%程度) |
| 経常利益 | 58億00百万円(前期比+10.8%) | — |
| 純利益(親会社帰属) | 42億21百万円(前期比+9.1%) | — |
| EPS | 229.31円 | — |
| BPS | 785円61銭 | — |
| ROE | 30.7% | — |
| 自己資本比率 | 75.3% | 85.0% |
| 営業CF | 44億62百万円 | — |
| 年間配当(1株当たり) | 117円(中間57円・期末60円) | 26年予想186円(中間93円・期末93円) |
| 配当性向 | 51.0% | 26年予想73.9% |
| 配当利回り(参考) | — | 約6.54%(記念配当含む予想ベース、みんかぶ様) |
| 現在株価(参考) | — | 2,875円(IRBANK様基準では2,844円) |
| みんかぶ目標株価 | — | 4,216円 |
26年12月期Q1(2026年1〜3月)実績は、売上高54億72百万円(前年同期比△1.6%)、営業利益14億37百万円(同△8.4%)と減収減益でした。決算短信によれば、新中期経営計画「BASE2030」への体制移行に伴う一時的な受注停滞が主因とされ、通期業績予想(売上高240億99百万円、営業利益63億49百万円)に修正はないとのことです。
EPS推移と配当の関係
「記念配当186円」のインパクトをEPSの観点から読む
所長ダル








EPS推移表(過去実績+今期予想)
| 決算期 | EPS(円) | 1株配当(円) | 配当性向(%) | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2019年12月(単体) | 71.63 | 20 | 27.9 | 単体決算 |
| 2020年12月(連結) | 97.87 | 30 | 30.7 | 連結移行 |
| 2021年12月 | 118.72 | 40 | 33.7 | |
| 2022年12月 | 150.90 | 76 | 50.4 | 自己株式取得実施 |
| 2023年12月 | 187.61 | 92 | 49.0 | |
| 2024年12月 | 207.07 | 102 | 49.3 | 自己株式取得(10億円) |
| 2025年12月 | 229.31 | 117 | 51.0 | 自己株式取得(12億円) |
| 2026年12月(予) | 251.59(会社予想) | 186※ | 73.9 | 記念配当60円含む(普通配当126円) |
※IRBANK様データでは2026年12月期EPS予想は251.56円とされており、ほぼ会社予想と一致しています。記念配当を除いた普通配当ベースの配当性向は126÷251.59≈50.1%となり、基本方針である「配当性向50%目安」を維持した形と考えられます。
読み取りポイント:2019年以降、増収・増益・増配が続いており、29年連続黒字という安定した実績の上に成り立つ配当成長企業と考えられます。2026年予想のみ配当性向が73.9%へ跳ね上がっていますが、これは記念配当による一時的な数値であり、普通配当ベースでは50%目安を維持しています。一方、26年Q1の減収減益が今後どこまで通期に影響するかが、EPS251.59円達成の鍵と考えられます。
所長×アナリスト対談
テーマ① 「記念配当186円」の正体 – 実は記念配当を除いても増配している












テーマ② 営業CFが配当総額の2倍以上 – 「無理のない配当」の理由






| 項目 | 2024年12月期 | 2025年12月期 |
|---|---|---|
| 営業CF | 38億75百万円 | 44億62百万円 |
| 配当金支払額 | 19億10百万円 | 20億13百万円 |
| 自己株式取得支出 | 10億05百万円 | 12億00百万円 |
| 配当総額に対する営業CF | 約2.0倍 | 約2.2倍 |






テーマ③ 26年Q1の減収減益 – 「BASE2030」移行の痛みは一時的か












テーマ④ PERは割安、PBRは割高 – 矛盾する2つの指標をどう読むか












テーマ⑤ みんかぶ目標株価4,216円 vs 現株価2,875円 – 約47%のギャップをどう見るか












テーマ⑥ チャートと株主構成から見る「市場の本音」


















配当継続性スコア
| ランク | スコア基準 | 意味 |
|---|---|---|
| S | ○5つ | 全項目良好:配当継続性について特段の懸念なし |
| A | ○4つ△1つ | ほぼ良好:軽微な注意点あり |
| A- | Aの要件を満たすがBに近い注意点あり | 良好だが、複数の不確実要因が重なっている |
| B | ○3つ△2つ | 概ね良好だが注意点あり:モニタリングが必要 |
| B- | Bの要件を満たすがCに近い注意点あり | モニタリング項目が多め |
| C | ○2つ以下または×あり | 注意点が多い:投資前の慎重な検討が必要 |
| C- | Cの要件を満たすがDに近い注意点あり | 注意点がやや深刻 |
| D | ×2つ以上 | 要注意:配当リスクが高い |
| E | Dより深刻な懸念あり | 配当継続性に重大なリスク |
※2026年5月より評価体系をS/A/A-/B/B-/C/C-/D/Eの9段階に変更しました。旧5段階(S/A/B/C/D)のA・B・C・Dの間にそれぞれ「-(マイナス)」ランクを新設しています。これは、同一ランク内でも「条件が揃えば上のランクに相当する」銘柄と「下のランクに近い懸念がある」銘柄を区別するためです。たとえばB-は「Bの要件は満たすが、Cに近い注意点を抱えている」状態を示します。
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 配当の中身(普通配当か・継続性) | ○ | 記念配当(60円)を除いても普通配当126円は前期比+9円の増配。一方、記念配当終了後の年間配当総額減少が「減配」と誤解されるリスクには注意。 |
| 本業の稼ぐ力 | ○ | 営業利益率26.4%、ROE30.7%はプライム平均(ROE10.7%)を大きく上回り、29年連続黒字を継続。ただし26年Q1は減収減益。 |
| 財務の健全性 | ○ | 自己資本比率75.3%(26年Q1では85.0%)と非常に高く、有利子負債は実質皆無の水準。 |
| 配当の原資 | ○ | 営業CF44億62百万円で配当総額20億13百万円をカバー(約2.2倍)。投資有価証券売却益への依存も実質なし。 |
| 経営方針の透明性 | ○ | 「配当予想は投資家とのお約束であり、業績により減配することはない」という期首配当予想厳守の方針を明示。一方、Q1減収の具体的な受注高・受注残高の開示は確認できず。 |
| 総合スコア | A- | A-(5項目すべてで○評価だが、複数の不確実要因により上位ランクから一段引いた評価) 29年連続黒字、自己資本比率75%超、ROE30%超、営業CFが配当総額の2倍超という財務面・配当原資面は極めて優良で、Sランクに近い基盤と考えられます。しかし、①26年Q1の減収減益と通期目標達成の不確実性、②2026年配当186円のうち60円が記念配当であり、来期以降の「実質的な配当水準」(126円)への市場の評価が読みにくい点、③PBR3.91倍とプライム平均(1.69倍)を大幅に上回り、市場の期待値が既に高く織り込まれている点、を踏まえ、A-としています。 |
ラボ独自考察:適正株価を考えてみた
※AIによる試算であり投資推奨ではありません。あくまで参考情報としてご覧ください。
評価手法:普通配当逆算法
計算式:想定配当(円)÷ 想定利回り(%)= 適正株価
普通配当:2027年12月期以降は記念配当60円を除いた水準を基準に試算
シナリオ別 適正株価試算
| シナリオ | 想定配当 | 想定利回り | 試算 適正株価 | 現株価比(2,875円) | 前提条件・備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 強気 | 200円(記念配当60円+普通配当140円) | 5.0% | 4,000円 | +39.1% | 普通配当の継続成長を想定。みんかぶ目標株価4,216円に近い水準 |
| 中立 | 186円(会社の26年12月期予想配当をそのまま使用) | 5.5% | 3,381円 | +17.6% | 記念配当含む会社予想を採用 |
| 保守的 | 126円(記念配当を除いた普通配当のみ、現状維持) | 6.0% | 2,100円 | △27.0% | 27年以降は記念配当が無くなる前提 |
| 弱気 | 113円(記念配当なし・配当性向50%厳格適用) | 6.5% | 1,738円 | △39.5% | 26年Q1の減益トレンドが通期まで継続した場合の保守的想定 |
弱気シナリオの前提条件について、現状の会社業績予想(26年通期EPS251.59円)に対して、Q1の前年同期比△8.4%の減益が通期まで継続すると仮定した場合のEPS(保守的に226円程度と想定)に、配当性向50%を適用した数値です。「方針を曲げざるを得ない」というよりは、記念配当という一時的要因が消えることと、業績の伸び悩みが重なった場合の水準として位置づけられると考えられます。
合理的レンジの根拠(BPS×適正PBR)
| PBR倍率 | 適正株価 |
|---|---|
| 2.0倍(プライム平均1.69倍にやや上乗せ) | 1,571円 |
| 3.0倍(情報サービス業の中堅水準を想定) | 2,357円 |
| 3.91倍(現状PBR) | 3,072円 |
| 5.0倍(高成長IT企業並みの評価を想定) | 3,928円 |
BPS785円61銭(25年12月期末)を基準としています。現状PBR3.91倍を適用した場合の適正株価3,072円は、現株価2,875円とほぼ近い水準にあり、PBRベースでは現状株価は市場評価に概ね沿っていると考えられます。一方、保守的シナリオ(126円÷6.0%=2,100円)とPBR2.0倍水準(1,571円)の間に、Q2決算で「BASE2030」移行の停滞が一時的だったと確認できなければ下値の目安となりうるレンジが存在すると考えられます。
全シナリオが崩れる条件(銘柄固有リスク)
- 新中期経営計画「BASE2030」への移行が長期化し、Q2以降も受注回復が見られず、通期業績予想の下方修正に至った場合。期首配当予想厳守の方針自体が変更される事態になれば、配当継続性の評価全体を見直す必要があると考えられます。
- 生成AIの急速な進化により、ソフトウェア受託開発という事業モデル自体が構造的に縮小し、「AI代替リスク」が想定以上に大きく現実化した場合。同社は「AIを脅威ではなくチャンス」と位置づけていますが、これが想定通りに機能しない場合、中長期の成長シナリオ全体が崩れる可能性があると考えられます。
- 自己株式取得が継続的に行われていますが、これが株価対策的な側面を強めすぎると、本業投資への配分が後回しになり、中長期の成長力に影響する可能性があると考えられます。
結論ボックス
① みんかぶ様の外部目標株価との比較
みんかぶ様の目標株価4,216円に対し、現株価2,875円は約46.6%のディスカウント水準にあります。これは強気シナリオ(4,000円)に近い水準であり、市場のアナリスト予想は「BASE2030」の成功を相当に織り込んでいる可能性があると考えられます。一方で、この目標株価が単一または少数のアナリストによる評価である可能性もあり、過度に重視するのは注意が必要と考えられます。
② 当ラボが考える割高・割安感
PER12.16倍(予想)はプライム平均18.18倍と比較して割安水準にありますが、PBR3.91倍はプライム平均1.69倍の2倍以上であり、PBR面では市場の期待値はすでに高く評価されていると考えられます。低PERは「割安」というより、26年Q1の減収減益を受けた市場の慎重な見方を反映している可能性も考えられます。
③ 長期投資家への推奨視点(普通配当基準での評価)
営業CFが配当総額を大きく上回り、自己資本比率75%超という財務基盤の強さは、長期保有において安心感のあるポイントと考えられます。一方で、2026年の配当186円には記念配当60円が含まれるため、「配当利回り6.54%」という数字をそのまま将来の利回りとして期待するのではなく、普通配当ベースの126円(利回り約4.4%)を基準に考えることが重要と考えられます。
④ 強気シナリオの根拠
「BASE2030」における労働集約型から知識集約型への転換が計画通り進み、AMO・BPO・AIネイティブサービスなどのストック型収益が拡大すれば、人員数に依存しない非線形な成長(説明資料p.12)が実現し、営業利益100億円という中期目標達成に向けた増配余地(配当性向50%維持での増配)が見込まれると考えられます。大株主は創業家・関連会社中心でアクティビストリスクも低く、Q2決算(8月頃)が「BASE2030」移行の停滞が一時的だったかを確認できる重要な分岐点になると考えられます。
まとめ
- 2026年12月期の配当予想186円のうち60円は創立30周年記念配当。記念配当を除いた普通配当126円でも前期比+9円の増配が続いており、配当の「地力」は健全です。
- 営業CFは配当総額の約2.2倍、自己資本比率75.3%・ROE30.7%と財務基盤・本業の稼ぐ力は極めて優良で、29年連続黒字を継続しています。
- 26年Q1は新中計「BASE2030」移行に伴う一時的な減収減益。通期予想は修正なしですが、Q2決算での受注回復確認が重要なチェックポイントです。
- 株価は直近6ヶ月で約18%下落し、PERは割安・PBRは割高という指標が混在。記念配当含みの「利回り6.54%」ではなく、普通配当ベース126円(利回り約4.4%)を基準に考えることが重要です。
- 大株主は創業家・関連会社中心でアクティビストリスクは低いと考えられます。来期以降の配当方針継続とQ2決算での業績回復確認が、保有判断の大きな分岐点になります。
出典・参照資料一覧
| No. | 資料名 | 備考 |
|---|---|---|
| 1 | 2026年12月期 第1四半期 決算短信〔日本基準〕(連結) | ベース株式会社 2026年公表 |
| 2 | 2026年12月期 決算説明資料 | ベース株式会社 2026年公表 |
| 3 | 株価情報・目標株価(みんかぶ様) | 4481 ベース 株価情報 |
| 4 | 株式指標・配当情報・配当履歴・EPS推移(IRBANK様) | 4481 ベース 各種財務・配当データ |
| 5 | 大量保有報告書 | 大株主構成データ(2025年12月31日現在) |
免責事項
本記事はAI(Claude/Anthropic社)を活用して作成したコンテンツです。情報の正確性・完全性を保証するものではなく、記載内容に誤りが含まれる可能性があります。
本記事は特定の有価証券への投資を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。株式投資には価格変動リスクがあり、元本が保証されるものではありません。
本記事に記載されている将来予測・試算・適正株価に関する記述は、あくまで参考情報であり、実際の将来の業績・株価・配当を保証するものではありません。
本記事で参照しているみんかぶ様・IRBANK様などの第三者提供データについて、当ラボはその正確性・完全性について責任を負いません。最新情報は各社の公式サイトおよび企業のIR情報をご確認ください。
本記事は税務・法務上のアドバイスを提供するものではありません。税金・法律に関するご判断は、税理士・弁護士などの専門家にご相談ください。
本記事における業界慣行への言及は、一般的な注意喚起を目的としたものであり、特定の企業の商品・営業活動を批判するものではありません。
情報基準日:2026年6月時点
本記事に登場する「車野蔵人(くるまの くろうど)」は、AIが生成した架空のキャラクターです。実在する人物・アナリストとは一切関係ありません。
© 高配当研究所 ※本記事はAIによる分析を含みます。投資推奨ではありません。









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