会社概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 大日精化工業株式会社 |
| 証券コード | 4116(東証プライム) |
| 創業 | 1931年10月16日 |
| 本社所在地 | 東京都中央区日本橋馬喰町一丁目7番6号 |
| 代表者 | 代表取締役社長 高橋 弘二 |
| 決算期 | 3月期 |
| 時価総額 | 約728億円(みんかぶ様:728億14百万円) |
| 上場市場 | 東京証券取引所 プライム市場 |
| 従業員数 | 連結3,514名(2026年3月31日現在) |
| グループ会社 | 国内7社・海外17社 |
| 主な事業 | 顔料・着色剤・合成樹脂・印刷インキの製造販売。3セグメント:①カラー&ファンクショナル プロダクト(顔料・2次加工品)②ポリマー&コーティング マテリアル(合成樹脂・コーティング剤)③グラフィック&プリンティング マテリアル(包装・広告用インキ) |
主要財務指標
※株式分割(2026年4月1日、1→4株)に注意。EPS・BPS・配当金はすべて分割後換算で統一しています。
| 指標 | 2026年3月期実績 | 2027年3月期予想 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1,242億円(▲0.4%) | 1,266億円(+1.9%) |
| 営業利益 | 76億円(+8.6%) | 84億円(+10.4%) |
| 純利益 | 81億円(▲21.3%) | 66億円(▲18.5%) |
| EPS(分割後換算) | 118.32円 | 96.69円 |
| BPS(分割後換算) | 2,030.85円 | — |
| ROE | 6.1% | 予4.76%(IRBANK様) |
| 自己資本比率 | 67.5% | — |
| 営業CF | 90億円 | — |
| 年間配当(分割後) | 55円(普通47.5円+特別7.5円) | 55円(同) |
| 配当性向 | 46.5% | 56.9%(予) |
| 配当利回り(現株価1,005円) | 約5.47%(みんかぶ様) | — |
前期に旧川口製造事業所の固定資産売却益(77億61百万円)という一時的な特別利益があった反動です。営業利益ベースでは+8.6%と増益となっています(決算短信p.5)。
EPS推移と配当の関係
高配当株の「落とし穴」とEPSの関係
所長ダル





※2026年4月1日付で1→4株の株式分割実施。2026年3月期以前はすべて分割後換算値で記載しています。
出典:IRBANK様・決算説明資料p.25・決算短信p.2
| 決算期 | EPS(円) | 1株配当(円) | 配当性向(%) | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2019年3月期 | 52.19 | 21.25 | 40.7% | 分割後換算 |
| 2020年3月期 | 53.55 | 19.38 | 36.2% | 分割後換算 |
| 2021年3月期 | 85.49 | 11.25 | 13.2% | 分割後換算 |
| 2022年3月期 | 83.42 | 20.00 | 24.0% | 分割後換算 |
| 2023年3月期 | 27.14 | 20.00 | 73.7% | EPS低迷も減配せず。分割後換算 |
| 2024年3月期 | 51.98 | 27.50 | 52.9% | 特別配当(川口工場売却益原資)開始。分割後換算 |
| 2025年3月期 | 149.91 | 39.00 | 26.0% | 川口工場売却益77億円で特益かさ上げ。実態EPS≒37.5円程度。分割後換算 |
| 2026年3月期 | 118.32 | 55.00 | 46.5% | 政策保有株式売却益28億円計上。分割後換算 |
| 2027年3月期(予想) | 96.69 | 55.00 | 56.9% | 分割後。普通47.5円+特別7.5円 |
2025年3月期のEPS149.91円は、旧川口工場売却益(税後約77億円)による一時的な押し上げです。これを除くと実態EPS≒37.5円程度とみなすのが適切と考えられます。2027年3月期の配当55円(分割後)は、分割前220円と実質同額となります(決算説明p.4)。









所長×アナリスト対談
テーマ① 1→4株の株式分割で「買いやすくなった」は本当か?












テーマ② 「特別配当30円(分割前)」の正体と2028年3月期以降の懸念












テーマ③ PBR0.5倍の低評価は「割安」か「当然」か?












テーマ④ 「顔料トップ企業」の強みと、液晶・半導体・EV向けへの成長戦略












テーマ⑤ 事業構造改革の「2026年秋公表」が株価の分水嶺になる可能性












配当継続性スコア
S:全項目良好。配当継続性について特段の懸念なし
A:ほぼ良好。軽微な注意点あり
B:概ね良好だが注意点あり。モニタリングが必要
C:注意点が多い。投資前の慎重な検討が必要
D:要注意。配当リスクが高い
※2026年5月より評価体系をS/A/A-/B/B-/C/C-/D/Eの9段階に変更しました。旧5段階(S/A/B/C/D)のA・B・C・Dの間にそれぞれ「-(マイナス)」ランクを新設しています。これは、同一ランク内でも「条件が揃えば上のランクに相当する」銘柄と「下のランクに近い懸念がある」銘柄を区別するためです。たとえばB-は「Bの要件は満たすが、Cに近い注意点を抱えている」状態を示します。
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 配当の中身(普通配当か・継続性) | △ | 普通配当47.5円(分割後)に加え特別配当7.5円を上乗せ。特別配当は2027年3月期で終了予定。2028年3月期以降は普通配当のみとなり、実質的な配当水準が変化する可能性がある |
| 本業の稼ぐ力 | △ | 営業利益は76億円(+8.6%)と改善傾向だが、ROEは6.1%と株主資本コスト(自社認識6.8〜7.8%)を下回っており、中長期的な収益力に課題。自動車向けウレタン樹脂が構造的な弱点 |
| 財務の健全性 | ○ | 自己資本比率67.5%、有利子負債187億円・DEレシオ0.13倍と極めて健全。インタレスト・カバレッジ・レシオ29.7倍(決算説明p.15) |
| 配当の原資(営業CF vs 配当総額) | ○ | 営業CF90億円 vs 配当総額37.5億円。カバー率は約2.4倍で十分。政策保有株式売却益(28億円)計上で純利益はかさ上げされているが、CF面では本業で賄えている |
| 経営方針の透明性 | ○ | 中期経営計画「明日への変革2027」で配当方針(総還元性向50%以上、配当性向40%以上、下限25円)を明文化。PBR改善への取り組みや株主資本コストの開示も行っており、情報開示は充実 |
| 総合スコア | B | 財務健全性・CF面では問題なく、配当方針も明確。ただし①2028年3月期以降に特別配当(分割後7.5円)が終了し普通配当のみとなること、②ROEが株主資本コストを下回る状況が続いていること、③自動車向けウレタン樹脂という構造的な弱点が残ること、の3点が不確実性として残るため、A評価には至らないと考えられます。構造改革の詳細は2026年秋頃に公表予定であり(決算説明p.34)、その内容次第でスコアが変化する可能性があります。 |


ラボ独自考察:適正株価を考えてみた
※AIによる試算であり投資推奨ではありません。あくまで参考情報としてご覧ください。
【前提】
現在株価:1,005円(みんかぶ様、2026年6月8日)
BPS(分割後換算):2,030.85円(決算短信p.1)
2027年3月期予想配当:55円(普通配当47.5円+特別配当7.5円)
普通配当逆算法(4シナリオ)
| シナリオ | 想定配当 | 想定利回り | 適正株価 | 現株価比 | 備考・前提条件 |
|---|---|---|---|---|---|
| 強気(増配継続・ROE9%達成) | 60円 | 4.0% | 1,500円 | +49% | 2028年3月期以降も増配継続。特別配当終了後も普通配当60円達成を想定。営業利益90億円超・ROE9%達成が条件 |
| 中立(会社予想をそのまま使用) | 55円 | 4.5% | 1,222円 | +22% | 2027年3月期予想配当をそのまま使用 |
| 保守的(特別配当終了後・増配なし) | 47.5円 | 5.0% | 950円 | ▲5% | 特別配当終了後の普通配当のみ維持。増配なし・現状維持シナリオ |
| 弱気(業績悪化・EPS急落想定) | 38.8円 | 5.5% | 705円 | ▲30% | EPS96.69円×配当性向40%(方針下限)で試算。中東情勢悪化・構造改革一時費用で純利益が大幅圧縮されるケース |
配当性向40%は方針の下限です。EPS予想96.69円に対して適用すると約38.8円となります。これが現実化するのは、中東情勢悪化による原材料(ナフサ)の価格急騰・調達制約、または事業構造改革(2026年秋公表予定)に伴う大規模な一時費用計上により、純利益が計画比▲30%以上悪化するケースです。
BPS×適正PBR(2点セット)
| PBR倍率 | 適正株価 | 備考 |
|---|---|---|
| 0.5倍(現状近傍) | 1,015円 | 現株価1,005円はほぼこの水準。課題認識の現状 |
| 0.7倍 | 1,422円 | 構造改革進展・ROE改善が見え始めた場合 |
| 1.0倍(会社目標) | 2,031円 | PBR1倍達成(会社目標)。ROE9%以上の継続達成が必要 |
| 1.2倍(化学業種平均) | 2,437円 | プライム市場化学業種平均PBR水準(決算説明p.31) |
①普通配当逆算法(保守的シナリオ):47.5円 ÷ 5.0% = 950円
②BPS×PBR0.5倍:2,030.85円 × 0.5倍 = 約1,015円
両者の一致確認:①保守的シナリオ950円 と ②PBR0.5倍1,015円 は概ね近似しており、現株価1,005円はこの水準にほぼ一致しています。ROEが株主資本コストを下回る現状では、PBR0.5〜0.7倍が「現実的な評価レンジ」と考えられます。構造改革の進展とROE回復次第で、上方シナリオへの移行余地があると考えられます。
全シナリオが崩れる条件(銘柄固有リスク)
- 2026年秋公表の事業構造改革で大規模なのれん減損・工場閉鎖損失が判明し、2027年3月期の利益が大幅下振れする
- 中東情勢の悪化が長期化し、ナフサを中心とした原材料費が想定外に高騰。販売価格への転嫁が追いつかず営業利益が急落する
- 2028年3月期以降の特別配当終了と同時に、本業EPS回復が遅れ、実質減配となる
- 主要販売先である自動車メーカーの生産が再び大幅減産局面に入り、ウレタン樹脂・コンパウンドの両方が低迷する
結論
みんかぶ様のアナリスト目標株価は935円。現在株価1,005円はこの目標株価をすでに上回っており、みんかぶ様の株価診断は「売り」となっています。ただしアナリストカバレッジが限定的な銘柄のため、一つの参考値として捉えることが望ましいと考えられます。
PBR0.5倍は帳簿価値の半分以下という水準ですが、ROEが株主資本コストを下回っているという構造的な問題があります。単純な「割安」とは言いにくく、「課題が適切に評価された結果」と解釈するほうが実態に近い可能性があります。配当利回り5.47%は魅力的ですが、特別配当終了後は約4.7%程度に低下する見込みであり、この点には注意が必要と考えられます。
財務健全性(自己資本比率67.5%、DEレシオ0.13倍)は非常に高く、配当は中期経営計画内で明文化・継続が確認できます。CF面でも営業CF90億円が配当総額37.5億円を十分カバーしており、「配当が継続されるか」という観点では一定の安心感があると考えられます。ただし2028年3月期以降の特別配当終了後の動向と、2026年秋公表の構造改革内容を確認してから追加判断するのが穏当と考えられます。
液晶カラーフィルター用顔料・インクジェット用顔料・CNT分散体など情報電子向け高付加価値品の拡大が続いており、これらが次期も好調継続する見通しです(決算説明p.20)。また政策保有株式の継続的な売却(中計目標:24年3月末比15%以上削減)が株主還元に回ることで、増配余地が生まれる可能性があります。PBR1倍達成を目指した経営方針が本格的に機能し始めれば、株価の大幅上昇余地も残っています。
まとめ
- 2026年3月期は営業利益+8.6%と増益。株式分割(1→4株)で投資しやすい水準となり、配当利回りは約5.47%(みんかぶ様)と高水準です。
- 中期経営計画「明日への変革2027」で配当性向40%以上・総還元性向50%以上・下限25円(分割後)を明文化。自己資本比率67.5%・営業CFカバレッジ約2.4倍と財務基盤・CF創出力は良好です。
- 特別配当7.5円(分割後)は2027年3月期で終了予定。2028年3月期以降は普通配当47.5円が実力ベース水準となる可能性が高く、見かけ上の利回り低下に注意が必要です。
- ROEが自社認識の株主資本コスト(6.8〜7.8%)を下回るPBR0.5倍という低評価が続いており、2026年秋公表予定の事業構造改革の内容が株価・評価の分水嶺になる可能性があります。
- 「財務健全性×配当方針の明文化×CF余裕」は配当継続の基盤として評価できます。ただし特別配当終了・ROE課題・構造改革リスクを踏まえ、秋の発表後に改めて投資判断を検討するのが穏当と考えられます。
出典・参照資料一覧
| No. | 資料名 | 備考 |
|---|---|---|
| 1 | 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結) | 大日精化工業株式会社 2026年5月公表 |
| 2 | 2026年3月期 決算説明資料 | 大日精化工業株式会社 2026年5月公表 |
| 3 | 株価情報・目標株価(みんかぶ様) | 4116 大日精化工業 株価情報(2026年6月8日時点) |
| 4 | 株式指標・配当情報・EPS推移(IRBANK様) | 4116 大日精化工業 各種財務・配当データ(2026年6月時点) |
免責事項
本記事はAI(Claude/Anthropic社)を活用して作成したコンテンツです。情報の正確性・完全性を保証するものではなく、記載内容に誤りが含まれる可能性があります。
本記事は特定の有価証券への投資を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。株式投資には価格変動リスクがあり、元本が保証されるものではありません。
本記事に記載されている将来予測・試算・適正株価に関する記述は、あくまで参考情報であり、実際の将来の業績・株価・配当を保証するものではありません。
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本記事は税務・法務上のアドバイスを提供するものではありません。税金・法律に関するご判断は、税理士・弁護士などの専門家にご相談ください。
情報基準日:2026年6月8日
© 高配当株研究所 ※本記事はAIによる分析を含みます。投資推奨ではありません。









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